「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
昭和35年4月、伝説の番組「快傑ハリマオ」は始まった。まだ戦争の余燼さめやらぬ中、この草創期のテレビは何を描いたのか? 昭和の「夢」と主演男優・勝木敏之ら関係者を追った、もうひとつの〈戦後ノンフィクション〉。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
二宮 善宏
- 略歴
- 〈二宮善宏〉1946年北九州市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、学研入社。径書房を経て平凡社勤務。2009年定年退社、フリーに。児童書から一般書まで企画・編集。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
これであなたも怪傑ハリマオ
2017/11/24 07:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「月光仮面」になるよりももっと簡単にヒーローになる方法があった。
タオルを二枚用意します。
まず一枚を頭にかぶります。普通にほっかぶりすればいい。
そして、もう一枚は長いまま、頭のタオルの間に差し込めば出来上がり。
もちろん、サングラスがあれば完璧ですが、なくても気分はヒーロー。
そう、僕らのハリマオ!
「怪傑ハリマオ」が放映されたのは昭和35年4月。それから1年余り続くことになる人気番組は毎週火曜夜7時半から日本テレビ系で放映された。
提供は森下仁丹。制作は「月光仮面」を創った宣弘社。
主人公のハリマオを演じたのは、青森出身の俳優勝木敏之。主題歌を歌ったのは三橋美智也。
「♪真っ赤な太陽燃えている~」、そんな三橋の高い声で合わせて颯爽と登場した勝木ハリマオだが、これだけの人気番組の主役でありながら、その後ほとんどブラウン管にも登場しなくなる。
本書ではその後の勝木の足どりを描きつつ、しかし、興味本位の「あの人はいま」ではなく、番組「怪傑ハリマオ」を創った男たちの今に至る思いを描いていく。
主題歌を創った作曲家、作詞家、番組に流れたCMを唄った歌手、もちろん番組を創ったスタッフの面々。
「月光仮面」だけが戦後の、またはテレビ黎明期のヒーローではない。
「怪傑ハリマオ」もまた、子どもたちを夢中にさせてくれたヒーローだった。
そんなヒーローたちがいたから、私たちは戦後を戦い抜けたといっていいのではないだろうか。
放映からまもなく60年である。