紙の本
冬天の昴
2019/07/26 08:07
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
弥勒シリーズ 第5作
今回の信次郎さんはクールなだけじゃなくて少しだけ
人間臭い部分が垣間見えたような・・・
もうシリーズ5作目になり、彼の性格に慣れてきたから
そう感じただけなのか・・・
お話の展開にグイグイ引き込まれ途中でやめられなくなります
脇をかためる女性陣の魅力的なキャラクターにもグイグイ心が惹かれます
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫の謎の死によって辛酸を嘗める事になった女とやっかい極まりない同心の二人が好きだなあ。酸いも甘いも噛み分けた女が駄々っ子みたいな男に惚れるのだから世の中はわからない。
紙の本
ため息が出ます
2016/11/29 14:00
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投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆらり、ゆらり‥‥。
読んでる自分の体、感覚、意識が心許なくなります。でも、決して不快ではないんです。
自分とはかけ離れている、あり得ない世界。あさのさんの想像はどこまで広がるのか、読んでる途中からすでに、次はどうなるのか期待してしまいます。
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相変わらず小暮様は怖いっ。
怖いというか薄ら寒さを覚えるお人だなぁ、そして伊佐治がまた良い。
小暮様を宥めつつ気を配り軽く悪態もつく。
この2人の距離感が緊迫する話の中で、読み手が一息つけ、考える時間を与えてくれる。
またまだ続いて欲しいシリーズ。
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木暮信次郎のいやらしさ全開、遠野屋清之介との関係も少しずつ変化しているみたい。
次巻も怖い物見たさで手に取るだろう。
感動とは縁遠い。だから読みたくなってしまう。信次郎に毒されているのかもしれない。
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シリーズ5作目。
無理心中に見せ掛けた殺しを軸に、遠野屋さんが木暮信次郎に引かれてく。
あさのさん、読ませるなぁ。
登場人物一人一人が奥深い。
お仙もおうのもお登世も。
次作も楽しみ。
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やはりこのシリーズの魅力は、小暮信次郎の怜悧さとそれを恐れながらも惹かれていく周りの人々(と読者)にあるのでしょうか。信次郎の向かいに清之介が座る時、伊佐治が座る時、そこに生まれる景色が心を捉えてはなしません。
今回は、筋立てが犯人をひっかけていく形なので、ますます景色を楽しんで、贅沢なひと時を満喫するのがよいのかも知れません。
ただし、次は信次郎の内部に切れ込む展開になりそうなので、楽しみのような怖いような気がします。
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今作のおもしろさは、江戸の世を生きる女性の姿にあると思う。
おうの、お仙、お登勢など、各々が紆余曲折を苦悩して、もがいて、乗り越えてきた過去があって、それでもまだ何かに悩んでいる姿がある。
色っぽくて魅力的な女性たちだと思った。
メインは、信次郎、伊佐冶、遠野屋だけど、毎回スポットライトの色や、当たる角度が少しずつ違うので、読んでいて飽きが来ないのかもしれない。
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「弥勒シリーズ」の第5弾とは知らずに最初に読んでしまった。しかし違和感なく読み切りで完結していた。冷静沈着で事件の筋を絶対外さない同心、木暮信次郎の捕物帳。女郎と武士の無理心中と思われた二つの事件が実は心中に見せかけた殺人事故ではないかと気づいたところから、数日のうちに事件を解決していく。この小説の面白さは、小間物問屋遠野屋の主人、清之介の存在にある。信次郎がシャーロックホームズだとすると、清之介は知らず知らずにさせられているワトソン。元武士である清之介の優しくてすこぶる強い紳士っぷりが、事件解決に役立つことが心地よい。
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久しぶりに読んだ弥勒シリーズ。前作を読んでから少々間があきました。その分、新鮮さが増したように感じたのですが、いやいや、間があいたからではなく、5作目は新鮮なものだったように思います。
これまでよりも、グンと本格ミステリーになったような感じ。謎解きがとても楽しかった。木暮の語り口で謎が解かれていくことの快感を覚えるのです。
そして、遠野屋がもつ切なさが幾分少なくなり、なんというのでしょう、凄技を持ちながら、なんだか人間臭さが出てきたような。それは今作、木暮の動きがより注目されるようになったために、遠野屋の温かみが目だったのかもしれません。同様に伊佐治の人らしさも多く描かれているような感じがしました。木暮がホームズなら、遠野屋はワトソンか、となるのかもしれませんが、私は遠野屋はイリヤ・クリヤキンのように思えました。木暮はナポレオンソロには似ていませんが。
どうにも目が離せないシリーズです。
面白いです。
時々、この二人のセリフをつぶやいてみたくなります。
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信次郎と同じ同心の赤田が女郎と心中した。
その事件に不審を抱いて調べ始める信次郎と岡っ引の伊佐治。そこにいつもの遠野屋も加わって、今作も面白かった。
この作品の真の主役は、江戸で生きる女達であったように感じる。皆、痛みを抱えながら直向きに生きていて心ひかれる。
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第五弾
お栄の過去から始まり、同様な心中偽装事件が、世間的にはもっぱら心中として広まり、奉行所は
一人、同心の性格から疑問を持つ変わり者の同心木暮
彼を助けるいつものメンバー、そして背後には殺し屋組織と、犯罪をアレンジする者
観察力の鋭さと、新たに加わった遠野屋主人の兄の妾
色々な条件が重なり無事に
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同心と女郎の心中事件を発端として物語は動き出す。そして、10年前にも起きた同様の心中事件によって人生が大きく変わってしまったお仙と、遠野屋で仕事をすることになったおうの、遠野屋で催される集いに訪れるお登世。これら三人の女たちのそれぞれの人生の来し方といまが語られる。
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信次郎カッコいい( ∗︎°▽°∗︎ )♡︎
推理もダークな感じも冴え渡ってましたなぁ。
お仙への思いやりが遠野屋を用心棒にするところで溢れてて萌。最高の用心棒。
そして最高の囮役。
2人の息が本当にあってきたのを感じる一冊でもありました。
2022.9.25
142
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進次郎のセクシーな魅力に溢れた回でした。
シリーズ5作目になり遠野屋とは冗談を言い合えるほどの仲良し?に。
2人の間の伊佐治の役割も定着してきた感があり、謎解きベースのお話自体を腰を据えて楽しめる段階になった感じです。
シリーズを通した事件で少しずつ確実に変化していく遠野屋清之介と、ブレずにサイコパスな木暮進次郎。そんなつもりないはずなのにいつの間にか進次郎ペースで事件解決に協力しちゃってる遠野屋清之介と、事件解決に利用するついでに遠野屋を刺激しあわよくばダークな素顔を引きずりだそうとする進次郎。
ちょっとずつ信頼感が醸成されていくなかで、2人のやりとりも濃さを増しており良いです。
伊佐治にお茶かけられる場面最高。
女性のキャラクターも個性的な魅力いっぱい。いつの間にか3歳になってたおこまちゃんの出番がちょっとだけで残念でした。