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紙の本
ティラン・ロ・ブラン 3 (岩波文庫)
著者 J.マルトゥレイ (作),M.J.ダ・ガルバ (作),田澤 耕 (訳)
恋愛に奥手なティランと皇女の恋、それに横恋慕する皇女の乳母、従者イポリトと皇后の不倫…。そして、ふたたびトルコ軍の脅威が増して出陣するも、ティランの船は嵐に弄ばれて北アフ...
ティラン・ロ・ブラン 3 (岩波文庫)
ティラン・ロ・ブラン 3
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商品説明
恋愛に奥手なティランと皇女の恋、それに横恋慕する皇女の乳母、従者イポリトと皇后の不倫…。そして、ふたたびトルコ軍の脅威が増して出陣するも、ティランの船は嵐に弄ばれて北アフリカに流れ着き…。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
波瀾万丈の恋愛模様
2018/02/12 11:22
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻では、ティランとその従弟イポリトの恋愛模様が語られる。
さっさと想いを遂げる従弟に比べ、ティランのそれは波瀾万丈である。ギリシア皇女カルマジーナと相思相愛ながら、奥手なために、なかなか進展しない。二人の仲を取り持つ侍女に、この意気地なし!と叱咤される始末である。加えて、皇女の乳母がティランに恋してしまい、とんでもない妨害をする。この乳母、大胆な性格でティランへの迫り方が凄い。勇者もすっ飛んで逃げる。
乳母の企みに引っかかったティランは怪我をおして出陣。出航前に駆けつけた侍女が真実を告げて誤解を解くも、折からの嵐で船が難破。侍女もろとも北アフリカに流され、かの地の戦闘に巻き込まれる。
この巻の見所の一つは赤裸々な女心だろう。死罪の危険も顧みず若いイポリトに夢中になる皇后(カルマジーナの母。推定三十代後半~四十代前半)。ティランへの恋ゆえにためらいなく女主人を貶める乳母(推定三十代前半~後半)。北アフリカではトラミセン王女まで、人妻ながらティランに恋し熱烈な告白をする。この飾らなさが却って小気味よい。