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紙の本
佐藤一斎−克己の思想 (講談社学術文庫 再発見日本の哲学)
著者 栗原 剛 (著)
幕末に生きた儒学者・佐藤一斎と、彼の思想に深く私淑し、著書「言志四録」に影響を受けた西郷隆盛。志と学の内実を「言志四録」に沿って詳細に追いながら一斎の思想を哲学として検討...
佐藤一斎−克己の思想 (講談社学術文庫 再発見日本の哲学)
再発見 日本の哲学 佐藤一斎――克己の思想
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商品説明
幕末に生きた儒学者・佐藤一斎と、彼の思想に深く私淑し、著書「言志四録」に影響を受けた西郷隆盛。志と学の内実を「言志四録」に沿って詳細に追いながら一斎の思想を哲学として検討し、近代日本に与えた影響を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
佐藤一斎『言志四録』は、いまだに根強い人気を誇る箴言集です。かの西郷隆盛が信奉したことでも名高い。そこに書かれている思想とは、一体なんなのか?真の己を知り、志を立てる。近代日本の躍進を支えた秘密もそこからは読みとれます。今こそ、『言志四録』を!
佐藤一斎は、幕末に生きた儒学者である。幕府直轄の学問所、昌平黌の儒官として活躍した。それだけでは、幕末の官製の思想家ということになってしまうだろう。
しかし、彼の思想には、日本の近代化、明治維新の原動力となるエネルギーがそなわっていた。西郷隆盛が、彼の主著『言志四録』を抜萃して、つねに手元においたことからも、それはうかがい知ることができる。
佐藤一斎の思想を探究することは、また、西郷隆盛の思想を知ることでもあるのだ。
『言志四録』は、現代においても、根強い人気を誇る。ここから、企業人としての処世を学ぶ経営者も多い。
そのような人気をよぶ元となった、彼に思想の本質とは何か? 本書は、西郷隆盛の思想をも含め、そこに焦点を当てた、ほとんど唯一といっていい一般書である。
一斎は、儒学者でありながら、同時に、幕末に生きた一人の武士として、自己の独立を説いた。
士は独立自信を貴ぶ。
士はまさに己に在る者をたのむべし。
志・学・独立というものを、純粋に追求したその思想は、近代日本の通奏低音として、今に響いている。
一斎の言葉を、たんなる処世術としてではなく、日本の哲学として、繊細に、かつ怜悧に読み解いた、記念碑的力作。【商品解説】
目次
- 序論 真の自己とは何か
- 第一章 立志と学
- 第二章 学の理論――天、仮己、真己
- 第三章 学を実践する場面――なぜ静坐するのか
- 第四章 心の霊光への道のり――欲を慎み、口を慎む
- 第五章 心の霊光への道のり――行から心へ
- 第六章 独立する自己
- 第七章 死を畏れざる理――運命論と死生観
- 補章 西郷南洲と佐藤一斎
著者紹介
栗原 剛
- 略歴
- 1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士号(文学)取得。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、山口大学准教授。主な論文に、「伊藤仁斎の道徳観」「『曾根崎心中』における生命」など。
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『言志四録』の著者として有名な斎藤一斉の思想の本質を探った貴重な一冊です!
2020/03/20 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、江戸時代の後期に活躍した美濃国岩村藩出身の儒学者である斎藤一斉の思想を分かりやすく解説した貴重な一冊です。彼は、後半生の40年余りにわたって記した随想録『言志四録』の著者としても有名で、これは『言志録』、『言志後録』、『言志晩録』、『言志耋録』の4冊からなる指導者のための指南書とも呼ばれ、後世にその内容が語り継がれている名著でもあります。幕末から明治維新にかけて大活躍した西郷隆盛もこの愛読者であったとされ、斎藤一誠の思想は、そのまま西郷の思想にも繋がっていたと言えます。同書では、後世に引き継がれる思想の本質とは何だったのか、その思想はどのようにして生まれたのかを深く探っていくとても興味深い一冊です!