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紙の本
テレヴィジオン (講談社学術文庫)
著者 ジャック・ラカン (著),藤田 博史 (訳),片山 文保 (訳)
「フロイトへの回帰」を説いたフランスの精神分析家ラカンが、1973年に出演したテレヴィ番組での質疑応答の記録。難解で知られる思想を一般の視聴者に語った最良のラカン入門書。...
テレヴィジオン (講談社学術文庫)
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商品説明
「フロイトへの回帰」を説いたフランスの精神分析家ラカンが、1973年に出演したテレヴィ番組での質疑応答の記録。難解で知られる思想を一般の視聴者に語った最良のラカン入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
1973年、フランス放送協会の要請を受けて、フランスの精神分析家ジャック・ラカン(1901-81年)は、テレヴィ番組に出演した。
「フロイトへの回帰」を唱え、パリの地で精神分析の中興の祖となったラカンは、当時すでに世界的に知られる存在だった。しかし、「想像界」、「象徴界」、「現実界」など、魅力的でありつつも理解するのが困難な用語の数々に示されているとおり、その思想は難解を極めるものであることもまたよく知られている。博士論文を除けば唯一の著作である『エクリ』(1966年)は、そう簡単に近づくことのできない巨峰である。そして、1953年から1980年まで行われた『セミネール』もまた、講義で語られた言葉の記録ではあるものの、容易な理解を許すものではない。
そんなラカンが、テレヴィ番組に出演し、愛弟子ジャック=アラン・ミレールの質問に答える。多岐にわたる質問がなされ、明晰で厳密な回答が返される。しかし、ラカンが語りかけているのは、あくまで一般の視聴者であり、その言葉は他では見られない平明さを帯びている。
工夫を凝らされた訳文を全面的に再検討した決定版である本書は、まさに最良の入門書である。ラカン思想の真髄をポケットに!【商品解説】
目次
- はしがき
- I[わたしはつねに真理を語る]
- II[無意識、きわめて精確なるもの]
- III[聖人であること]
- IV[人がわたしのディスクールから身を守るこれらの曖昧な態度]
- V[わたしたちの享楽の迷い]
- VI[知る、為す、望む]
- VII[よく表現されたことは、明晰に理解される]
- 訳 註
- 訳語-原語対照表
著者紹介
ジャック・ラカン
- 略歴
- 1901-81年。フランスの精神分析家。主な著書に『エクリ』(1966年)ほか。
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難解で有名なフランスの精神分析家ジャック・ラカンの考え方が信じられないくらいよくわかる一冊です!
2020/03/07 16:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「精神分析の祖」とも呼ばれるフランスの精神分析家ジャック・ラカンの思想が非常によく分かる画期的とも言える一冊です。実は、ジャック・ラカンはフランスでは非常に有名な精神分析家で、「想像界」や「象徴界」、さらには「現実界」などを説いた人物ですが、その難解さは目を見張るものがあり、一般人にはなかなか理解できない内容のものです。その彼が1973年にフランス放送協会の要請で、テレビに出演し、一般の人々に向けて、彼の思想を信じられないほど明快に解説したのです。同書は、そのテレビ番組での彼の説明を邦訳した一冊なのです。これを読めば、難解なラカンの思想がわかります。