電子書籍
買ってよかった
2022/09/24 12:24
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投稿者:有理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャプテン・フューチャーのファンなら買わねば……と思って購入したものの、正直なところあまり期待値は高くなく(ごめんなさい)、むしろ失望するのが怖くて、ずっと読まずにおりました。
購入から1年以上経って、やっと読む気になり、ページを開いたら……あっという間に読み終わってしまいました。面白かったです。
原典の手に汗握るようなワクワクした展開があるわけではなく、訳者の野田さんの絶妙な野田節が炸裂するわけでもないのですが、なんといいますか……たとえば事件が終わった後に、普通の家庭の幸せそうな様子を窓越しに見て、ふと羨ましそうな表情を浮かべる……そんなカーティスが好きな方には、おススメです!
紙の本
彼は如何にしてキャプテン・フューチャーになりしかなりしか
2020/05/31 17:35
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投稿者:馬南神空 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハミルトンの正典の前日譚という形で始まったリブート作。敵役はヴィクター・コルボだけれど、当然のように後半登場のウル・クォルンが場をさらう。なんだかんだあって、ラストではフューチャーメンが勢揃い(なんとイイクとオーグまで)し、新生コメット号の建造が告げられる。これには胸熱。いろんな意味でよくできていて、すごく手堅い。ただ手堅すぎて、もう少し弾けても良いかなという気もする。正典の魅力のひとつはあの破天荒ぶりでしょ。
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最近流行りのリブートもの。
「恐怖の宇宙帝王」あたりの話をベースにオリジナルのキャプテン・フューチャー誕生が描かれている。
翻訳が野田さんから中村さんに変わったことで全体が今風にマイルド(オットーのべらんべい口調等)になって読みやすい。
全体的にカーティスが未熟な若者として描かれている面が強いので、好き嫌いは割れるかもしれない。次作以後が気になる
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9歳(小学校4年)の時だった。埼玉県K市のとある古本屋でキャプテン・フューチャーに出会ったのは。3冊100円だかそのくらいの値段で、表紙もない『透明惑星危機一髪!』を手に入れ、読めない漢字に手こずりつつも、手に汗握る冒険に熱中した。本書は同じような体験をした作者による完全新作だ。80年も前の作品を現代にブラッシュアップし、すんなりと入り込める設定となった。ノーラン版の映画『バットマン』のような感じだ(そういえば設定も似ているかも)。小ネタも含め期待以上の面白さで、久しぶりにこの世界を堪能した。
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ハヤカワSF文庫で読んでいたので、どうもこのイラストは馴染めず、全集は短編集のみ購入してスルーしていた創元SF文庫。今回、リブートということでキャプテン・フューチャー誕生となった経緯と、レギュラー陣の紹介が主だったところかな。謎もアクションもオリジナルを踏まえてなのか控えめな印象。臆面もなく自らキャプテン・フューチャーを名乗ったわけではない描写が微笑ましい。一番心配していたのは、翻訳。野田昌宏の江戸っ子弁が抑えられていて読みやすかった。シリーズが続くことを切望!
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キャプテン・フューチャーもレンズマンもジョン・カーターも読んだことがなかった。(アニメも観てない)
で、今回のリブート作はフラットな気持ちで読めたのだけど、唐突なデネブ生物の登場が、そういう都合なのね、というのも最後に気付くことになる。
途中に登場する光子帆船の名前が「リイ・ブラケット」で、何で?と思ったら、実はハミルトンの奥さんだった、と。
いずれ、スターウルフのリブートもあるのかな?
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一年以上かかってようやく読み終えた!こんなに時間がかかったのには理由があるがそれはあと。
「カーティス・ニュートン」が「キャプテン・フューチャー」になるまでの話を描いたリブート版。リブートって便利な言葉で、以前に発表された作品の設定などが古びてきたから、現代の技術や考え方を織り込んで設定を組み立て直して書き直したよ、ってなこと。その割には本作に登場するプラズマ・トロイド銃からは「輪っかの」光線が出るようだし、エズラはウイスキーと葉巻をやっているようだし、原作を踏襲しすぎでしょとちょっと笑ってしまう。好きだけど。
訳者あとがきで、母親の名前を「エレーヌ」ではなく「エレイン」とした、違和感を覚える方もいるだろうが云々と書かれているが、違和感はそこじゃない!!とツッコミを入れた日本の読者はいないのか。「カーティス・ニュートン」のことを登場人物ほぼ全員が「カート」と呼んでいるじゃないか!
いや、原作英語版では知りませんよ、でも日本語版、野田昌宏さんの訳では「カーティス」でしょ。そこは?そこは理由があるの?ないの?
…という点に引っかかりまくって、途中(しかも割と最初の段階で)読むのを止めてしまった。まあ結果としては楽しく読み終わったからよし。
あとがきによると本書は続編が用意されているとなっているが、刊行されていないのも気になる。違和感はあっても読んでみたいのだが。
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キャプテン・フューチャーは如何にして誕生したのか。原点回帰の作品。エドモンド・ハミルトン作、野田昌宏訳を読み耽ったSF小僧にはたまらない作品と言える。本作に登場するフューチャーメンはもちろん、敵役も現れて、今後の展開を期倒させる「始まり」の一作。
原作ではスペースオペラのヒーローとして現れたが今回はその初っ端。ここから始まり彼は英雄になるという感じ。
ただ原作では違和感を感じなかったフューチャーメンと彼に保育されたカーティスだったが、本作ではその関係が通常ではなく、結果としてカーティスの人格形成への影響がどうなるのか…という点も見どころの一つになってる気がする。続刊が期待される。
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遥か昔「未来少年コナン」の後番組だったアニメ第一話を観て、すぐに母にハヤカワ文庫をねだってから幾星霜。どんなもんかなあと手をつけたが、しっくりとくる筋立てに最後まで楽しめた。グラッグのくだりが、今のリブートならではで納得いくと同時に、さらに好きになった。
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#日本SF読者クラブ ℍ・G・ウェルズやジュール・ベルヌの作品なら古典として読めば面白い。キャプテン・フューチャーは古典というには、まだ新しすぎるだろう。
その80年前のスペースオペラの名作を「リブート」したのが今作。ドローン、遺伝子工学、テラフォーミングなど現代の科学やアイテムによる裏付けがある。しかも作者の言葉を借りると、「オリジナルの精神は受け継ごうと思った」とある。これ現代に生きる自分が読むと、予想上に面白かった。
他社の「ロー○ンNEO」シリーズのように、途中で刊行打ち切りにならないように切に願う。
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小さい頃アニメを見ていたので読んでみた。
原典を読んでいないので、どこまで正統的な話なのかわからないが、雰囲気は出ていると思う。
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かの名作、キャプテンフューチャーのリブートシリーズ。思い出せば、オリジナルの翻訳版は高校時代にキャプテンフューチャー大ファンの友人から絶賛にお勧めされて読んだのが最初。その後創元推理文庫で再版された版は全館購入し、自分が読んだ後、娘も読み継ぎ…と一家あげてのお付き合い的なファンなのである。
このリブートのイメージは、バットマンの映画化という感じ。良くも悪くも戦前のパルプ雑誌スペースオペラだった原作を、21世紀の今に合うテイストに再構築しつつ、原作の持ち味もできるだけ引き継いでいるのが楽しい。太陽系人類の設定や、そもそもキャプテンフューチャーの名前の由来、コルボやクォルンとの因縁まで上手く処理したなぁ…と思った。
良くも悪くも野田翻訳のクセだった、江戸っ子べらんめえ口調もかなり薄口にされていて一安心。あれはあれで良いのだが、21世紀に「てめえ、こちとら…」な宇宙のヒーローなんてちょっとなぁ…だったから(笑
作者あとがきにあった、「日本アニメ版はなかったことにした」って表記は少々さみしかったが、理由まで読むとなるほどなぁ…と納得。NHK作品であっても、やはりあの時代は「テレビ漫画」の壁は分厚かったってことだろうな。
アメリカ本国ではシリーズ物として刊行されているようである、創元社には根気よく翻訳発売をしてもらえるよう期待したい。この時代にこの設定のキャプテンフューチャーが読めるのは幸せである。
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リブート作品としては問題なく、素晴らしいと思うがストーリーが詰まらない(涙)
何が詰まらないかと言うと、都合が良すぎる(笑)
主席閣下の暗殺を未然に防げた事も、その後エズラやジョオンに信頼される過程においても、明確な理由も無く、なんとなく信頼されたり、はたまた悪党の首領たるウル・クォルンが、何故か勝手にシンパシーを感じて、簡単に仲間になってくれると思い込んだり、登場人物が敵も味方もキャプテンにとても好意的だと思う。
その所為で、キャプテンがとても頼りない人に見える。
まぁ、これから経験を積んで強く賢くなると言う設定なんだろうと思う。
だからmキャプテンが一人前になるまでは、周りの人達が気を使わないと、こんな半人前のヒーローなんて普通なら直ぐにお陀仏だよな(笑)
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冒険小説は無条件に楽しい。
スペース・オペラの大家エドモンド・ハミルトンの代表作〈キャプテン・フューチャー シリーズ〉は、1940年代に刊行された。
これはその始まりの物語を2017年に完全リブート。
悪人に両親を殺された遺児が、その存在を隠したまま特殊な才能の仲間に育てられ、やがて、自分の生い立ちを知り、世界を知り、恋をして、成長していく。
まるで、アメコミヒーロー誕生の王道を行く。
月でも、江戸でも、アメリカ西部でも。
悪を憎み正義を貫く。
さぁ、冒険が始まる。