Symbiosis【CD】

主にメキシコ国内で大変評価されているピアニスト、アレックス・メルカド。2012年にFRESH SOUND NEW TALENTにリーダー作を残しているメキシコ在住チリ人ドラマー、ガブリエル・プエンテスらを迎えての快作ピアノトリオ『The Watcher』でデビュー。そして2014年、満を持してのセカンド・アルバム『Symbiosis』のリリースとなりました。

まずは、アントニオ・サンチェスとスコット・コリーの参加に触れないわけにはいきません。2000年代以降、新生エンリコ・ピエラヌンツィ・トリオやゲイリー・バートンのグループ、そして、サンチェス自身の作品などで輝かしい実績を挙げてきたこの二人の参加は、それだけで「事件」と言ってしまっても過言ではないほど、現代ジャズ界で随一のリズム隊といえる存在です。特に90年代以降、パット・メセニー・グループを中心に伝説的な活躍を見せてきた同郷メキシコ出身のサンチェスは、ラテンパーカッションをベースとした独自のドラミングスタイルで参加作品の方向性を左右するほどまでの影響力を持ち、現在に至るまで一流ミュージシャン達に愛されてきました。それゆえ、本作のタイトル『Symbiosis』の意味である「共生」を地でいくような有機的な化学反応を期待せざるを得ません。(ライナーより抜粋)

Alex Mercado (p)
Antonio Sanchez (ds)
Scott Colley (b)