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アレクサンドル・タロー/近モデルヌ~フランス近代作品を中心とした作品集(6CD)【CD】 6枚組
モデルヌ~フランス近代作品を中心としたお買得ボックス(6CD)ラヴェル:ピアノ独奏曲全集、サティ、ドビュッシー、プーランク、他アレクサンドル・タ...
アレクサンドル・タロー/近モデルヌ~フランス近代作品を中心とした作品集(6CD)【CD】 6枚組
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商品説明
モデルヌ~フランス近代作品を中心としたお買得ボックス(6CD)
ラヴェル:ピアノ独奏曲全集、サティ、ドビュッシー、プーランク、他
アレクサンドル・タローの本領発揮領域!
共演者もケラス、ベルノール、イザベル・ファウストなど豪華!
1968年パリ生まれのアレクサンドル・タローは、すでに豊富な実績を持つフランスのピアニスト。常にリズムと歌心を強く意識するという独特のひらめきに満ちた演奏の数々は、フランス近代の作品とは特に相性が良いようで、たとえばラヴェルの作品では華やかな面からグロテスクな面まで、幅広い要素をシャープな感覚で縦横に表出していますし、サティでも決して単調になることがありません。
気の合う共演者との室内アンサンブルでも、そうした傾向は同様で、ときに驚くほどドライで研ぎ澄まされた音を響かせながら共演者の魅力をも引き立てていきます。
このセットには、「ラヴェル:ピアノ独奏曲全集」と、「サティ:ピアノ曲集」に、「ドビュッシー&プーランク作品集」というオリジナル・アルバム計5枚分と、Disc6の室内楽編集盤1枚の計6枚が収められています。どの演奏もすでに高い評価を得ているものばかりなので、こうした価格でのセット化は歓迎されるところです。
参考までにもとのジャケット画像を表示しておきます。(HMV)
【収録情報】
Disc1
1. ドビュッシー:チェロ・ソナタ第1番ニ短調
2. ドビュッシー:レントよりも遅く
3. ドビュッシー:ラモーを讃えて
4. ドビュッシー:小品
5. プーランク:チェロ・ソナタ
6. プーランク:フランス組曲(全7曲、チェロとピアノ版)
7. プーランク:クラリネット・ソナタ
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ:1,5,6)
ロナルド・ファン・スペンドンク(クラリネット:4,7)
録音時期:
2008年2月(1,2,5,6) 原盤:HMC902012
2001年5月(3) 原盤:HMC901754
1996年4月(4,7) 原盤:HMA1951596
異様に研ぎ澄まされたタローのピアノの音色に、ケラスの颯爽としたチェロがからまる様は、まさにフランスのエスプリそのもの。「レントより遅く」でのたゆたうような雰囲気に酔い、プーランクの「フランス組曲」の終曲カリヨンでの音色の鮮やかさに圧倒されます。今もっとも注目の二人による、堂々の1枚です。(キングインターナショナル)
Disc2-3
ラヴェル:
● シャブリエ風に
● 夜のガスパール
● 高雅にして感傷的なワルツ
● ソナチネ
● 亡き王女のためのパヴァーヌ
● パレード(バレエ音楽のためのスケッチ)(世界初録音)
● メヌエット 嬰ハ短調(世界初録音)
● 鏡
● 古風なメヌエット
● 水の戯れ
● グロテスクなセレナード
● ハイドンの名によるメヌエット
● クープランの墓
● ボロディン風に
録音時期:2003年1月、4月 原盤:HMC901811
Disc4
サティ~ピアノ・ソロ編:
● グノシェンヌ第1番
● 舞踏への小序曲
● ジムノペディ第1番
● 本当にぶよぶよした前奏曲
● グノシェンヌ第2番
● 嫌らしい気取り屋の3つのワルツ
● グノシェンヌ第3番
● ピカデリー
● 自動記述法
● グノシェンヌ第4番
● 操り人形は踊っている
● メドゥーサの罠(プリペアド・ピアノ)
● 冷たい小品
● 最後から2番目の思想
● スケッチとクロッキーの手帖~第19番『跳躍』
● 乾からびた胎児
● グノシェンヌ第5番
● ワルツーバレエ
● 世紀ごとの時間と瞬間的な時間
● ばら十字団の最初の思想
● 金の粉
● グノシェンヌ第6番
録音時期:2008年4月、5月 原盤:HMC902017
Disc5
サティ~デュオ編:
1. 梨の形をした3つの小品(ピアノ1台4手のための)
2. ジュ・トゥ・ヴ
3. お医者さんのところで
4. 僕には友達がいた
5. エンパイア劇場のプリ・マドンナ
6. 風変わりな美女(ピアノ1台4手による)
7. 右や左に見えるもの
8. シネマ(ミヨー編曲によるピアノ1台4手版)
9. ダフェネオ
10. リュディオン(潜水人形)
11. 再発見された像(C管トランペットとピアノのための嬉遊曲)
12. シテール島への船出
13. いいとも、ショショット
エリック・ル・サージュ(ピアノ:1,6,8)
ジュリエット(ヴォーカル:2-5)
イサベル・ファウスト(ヴァイオリン:7,12)
ジャン・ドゥルスクルーズ(テノール:9,10,13)
ダヴィッド・ゲリエ(トランペット:11)
録音時期:2008年4月、5月 原盤:HMC902017
洒落ていて物憂くてエスプリたっぷりでどこか不気味・・・そんなサティの音楽。考えてみれば、タローほどサティ作品にぴったりなピアニストはそういないのではないでしょうか。タローは持ち前の抜群のセンスで、プリズムのように刻一刻と変わる曲のニュアンスや洒落っ気を気持ちよく描いてみせてくれます。「指先の魔術師」タローが奏でる独特の音色にはドキッとさせられます。ピアノ・ソロだけでも充分たのしめますが、disc2の「デュオ」での豪華共演者陣も注目です。ル・サージュとのデュオは、これ以上ない、と思えてしまうくらいに息も音色もセンスもぴったり。本当にうまいフランス人がフランスものを弾くとこうなるのか、と思わず脱帽。ジュリエットは、タローが「理想のサティ歌い」と絶賛するシャンソン歌手で、パリのちょっと古びたカフェを連想させる、雰囲気たっぷりの歌を聴かせてくれます。「右や左に見えるもの」では、イザベル・ファウストが変幻自在の活躍。ヴァイオリンという楽器がもつ音色の意外な響きをたのしませてくれます。ゲリエのトランペットも実に見事。パリっとおしゃれに決まった、サティの新たなる名盤の登場です。
ブックレットの裏表紙に書いてあるサイトにアクセスし、パスワードを入れると、ボーナストラックなどが入手できるという趣向もあります。
ジャケットに用いられているイラストは、ジャン=コクトーによるサティ像。(キングインターナショナル)
Disc6
1. コダーイ:チェロとピアノのためのソナチネ
録音時期:2000年10月 原盤:HMC901735
2. アルバン・ベルク:4つの小品 Op.5(原曲:クラリネットとピアノ)
3. ヴェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 Op.11
録音時期:2006年1月 原盤:HMC901930
4. モンポウ:ひそやかな音楽第15番(ショパンの前奏曲第4番による)
録音時期:2007年6月 原盤:HMC901982
5. モンポウ:ヴァルス・エヴォカシオン(ショパンの主題による変奏曲)
録音時期:2005年12月 原盤:HMC901927
6. デュティユー:フルートとピアノのためのソナチネ
7. メシアン:黒つぐみ
8. ブーレーズ:フルートとピアノのためのソナチネ
録音時期:2000年1月 原盤:HMA1951710
9. ティエリ・ペク:数え切れない鳥たち-ピアノとオーケストラのための協奏曲 (2006)
録音時期:2006年10月 原盤:HMC901974
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ:1-3)
フィリップ・ベルノール(フルート:6-8)
アンドレア・キン指揮、パリ管弦楽団アンサンブル(9)
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
録音方式:ステレオ(デジタル)
鈴木淳史のクラシック妄聴記 第9回
「タローのあまりにもバロックなサティ」より
アレクサンドル・タローのピアノを最初に聴いたときは、その音楽の底から立ち上がってくるヒンヤリとした感触に、いささか近寄り難いものを覚えたものだった。その音楽が精妙で風通しのいいことはよくわかっているのだけれど、取りつく島がないようなクールさに躊躇してしまったのだ。ヒンヤリ系の演奏を嬉しがって聴く自分のような男でも、由来も知れぬクールさには、一歩身構えてしまうのである。
今回タローが挑んだサティは、まさにアンチ・ロマンを声高に唱えた作曲家。早速聴いてみると、その相性の良さに改めて驚かされた。これまでのサティ演奏といえば、ロマンティシズムにベッタリの流儀もあれば、中世の神秘主義に根を張ったもの、さらにコチコチの現代流、あるいはポスト・モダンでございといわんばかりの軽~いアプローチなど、様々なものがあったが、タローの演奏はこれらいずれのスタイルにも属さない。一言でいえば、ガッツリとバロック派。
ピアノ独奏作品を集めた一枚目は、曲の合間に6曲のグノシェンヌを配置し、続けて聴くと、まるでバロックの組曲のようだ。緩急のリズムの交代が心地いい。トリルも快楽的。《メドゥーサの罠》では、一部にプリペアドしてあるピアノを使用するなど、音色へのコダワリも。
そして、感情をだらだら引きずらないのがバロックの流儀。キビキビと表情を変え、そのザックリとした切断面に余韻を宿す。《干からびた胎児》の大袈裟で、やたらにカッチリと弾かれたフィナーレのあとに演奏された、グノシェンヌの第5番の退廃的な美しさといったら。
ディスク二枚目は、四手や歌曲などのデュオ作品を収録している。エリック・ル・サージュとの精妙にして立体的な四手作品、むせかえるようなフランス語の発音がたまらないシャンソン歌手ジュリエットとの歌曲、そして《右や左に見えるもの》はイザベル・ファウストという、かなり贅沢なセッションだ。アンサンブルでのタローは、そのキッチリとした弾き方は変わらないが、快楽的なエキスが一層強く滲み出ているようにも感じる。
わたしの場合、サティの作品は好きなのだが、何曲も続けて聴くと飽きてしまうことが少なくない。ただ、今回のタローの演奏ではそういうことはまるでなかった、ということは強調しておきたい。
(すずき あつふみ 売文業)
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