シンフォニエッタ、交響詩『妖精の丘』、序曲『アンフィトリオン』、ル・シッド、春の力　ヘルムス＆北西ドイツ・フィル【CD】

ワーヘナール：交響詩集　第２集

ヨハン・ワーヘナールはオランダのロマン派時代の作曲家、オルガン奏者です。父親は貴族でしたが、母親は庶民であり、当時身分の違う結婚が認められなかったため、彼は母親の姓を名乗り、困窮した少年時代を送りました。そのため早期の音楽教育を受けることもできず、13歳になってようやくピアノ、オルガン、ヴァイオリン、作曲、理論を学んだのです。長じてからはベルリンでヘルツォーゲンベルクに対位法を学びましたが、すでに音楽学校で教師を務め、またオーケストラの団員として活躍するなど、成熟した音楽家として認められていたのでした。もちろん彼は、オランダの音楽発展に著しく寄与し、数多くの弟子も育て上げるなど、現在でも尊敬されています。
　この交響詩集は第１集に続くもので、豊かな旋律と、力強さを備えたなかなかの力作揃いです。若き指揮者ヘルムスの解釈の深さも聴き所です。（cpo）

【収録情報】
ワーヘナール：
● シンフォニエッタ
● 春の力
● 交響詩『妖精の丘』
● 序曲『アンフィトリオン』
● ル・シッド

　北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団
　アンソニー・ヘルムス（指揮）

　録音時期：2010年10月
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）