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  5. ベルリン・フィル/ヨーロッパ・コンサート1991~2015(25DVD)

ベルリン・フィル/ヨーロッパ・コンサート1991~2015(25DVD)

  • 発売日:2015/11/13
  • レーベル:Euroarts
  • カタログNo.:2060988
  • 組み枚数:25枚
  • 発売国:Europe
  • フォーマット:DVD
  • 国内送料無料

DVD

ベルリン・フィル/ヨーロッパ・コンサート1991~2015(25DVD)【DVD】 25枚組

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ベルリン・フィル/ヨーロッパ・コンサート1991~2015(25DVD)【DVD】 25枚組

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商品説明


ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートDVDボックス

ベルリン・フィルの創立記念日5月1日に毎年行われている、ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート。ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物を巡る形で行われており、夏のヴァルトビューネ・コンサートよりも本格的なプログラムで、美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファンに支持されているコンサートの一つでもあります。
 1991年にスタートしたコンサートは2015年で25回目を迎え、その記念に『EURO ARTS』がボックス化。他レーベルからリリースされている映像も収録した、25回分すべてのコンサートを網羅した貴重なセットとなっております。
 第1回のコンサートは、クラウディオ・アバドが正式にベルリン・フィルの指揮者に就任した2年後の1991年。カラヤンから新たな指揮者として就任したアバドがベルリン・フィルに打ち立てた新企画の一つとして始まりました。その後の25年間には錚々たる面々の指揮者が登場し、それぞれの都市に合ったプログラミングとソリストを迎え充実したコンサートを続けてきました。その全てが詰まったDVDセットとなります。
 このDVDセットは、世界に先駆けて日本で先行リリースされます。

【収録情報】

Disc1:『ヨーロッパ・コンサート1991 フロム・プラハ』
モーツァルト:
● 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲/ドンナ・アンナのアリア
● 交響曲第29番イ長調 K.201
● 演奏会用アリア『心配しなくともいいのです、愛する人よ』 K.505
● 交響曲第35番ニ長調『ハフナー』 K.385

 シェリル・ステューダー(ソプラノ)
 ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 収録:1991年5月1日 スメタナ・ホール、プラハ(ライヴ)

● 特典映像:インタビュー(字幕:英独仏伊 原語:伊)

記念すべき第1回公演。モーツァルト・イヤーに開催されたためか、モーツァルトゆかりの地でもあるプラハでのオール・モーツァルト・プログラムとなっています。当時のベルリン・フィルは、1990年9月に音楽監督に就任したアバドにより、モーツァルトの実演やレコ―ディングを数多くおこなっており、ここでの引き締まった演奏にもその成果があらわれているようです。


Disc2:『ヨーロッパ・コンサート1992 フロム・マドリード』
● ヴェルディ:歌劇『運命の力』~序曲、歌劇『ドン・カルロ』~私は望みを失った
● ベルリオーズ:『ファウストの却罰』~ラコッツィ行進曲/自然への祈り
● シューベルト:交響曲第8番ロ短調『未完成』
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
● ワーグナー:『ワルキューレ』~ジークムントの愛の歌『冬の嵐はすぎ去り』
● ワーグナー:『神々の黄昏』~夜明けとジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの葬送行進曲/終曲

 プラシド・ドミンゴ(テノール)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 収録:1992年5月1日 エル・エスコリアル教会堂、スペイン(ライヴ)

バルセロナ・オリンピック直前の開催ということで、マドリード近郊のエスコリアル教会堂での開催。指揮はバレンボイムで、ゲストはスペインの名テノール、プラシド・ドミンゴ。曲目はヴェルディ、ベルリオーズ、ワーグナーにシューベルトの『未完成』というものです。

Disc3:『ヨーロッパ・コンサート1993 フロム・ロンドン』
● チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
● モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
● ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
● チャイコフスキー:バレエ音楽『くるみ割り人形』Op.71~『花のワルツ』

 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン:モーツァルト)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルナルド・ハイティンク(指揮)

 収録:1993年5月1日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(ライヴ)

● 特典映像:インタビュー(字幕:英独仏伊)

冒頭はチャイコフスキーの幻想序曲『ロメオとジュリエット』。ハイティンクの推進力ある指揮で、迫力ある熱演を聴かせてくれます。そしてフランク・ペーター・ツィンマーマンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番。ツィンマーマンにとっては、サヴァリッシュ&ベルリン・フィル(1995年)との録音や、コンサートで度々取り上げているお得意の作品です。ツィンマーマンならではの端正かつ美しい演奏で、凛とした気品溢れるモーツァルトに歌い上げられています。
 メイン・プログラムはストラヴィンスキーの『春の祭典』。ハイティンクはロンドン・フィル、ベルリン・フィルと二度にわたってストラヴィンスキーの三大バレエを録音していますが、この1993年の演奏は、ハイティンクらしい正攻法の指揮、世界最高のオーケストラの高い技術力で、重厚なストラヴィンスキーのサウンドを鳴らしています。
 ボーナスには、チャールズ皇太子のインタビューやロイヤル・アルバート・ホールの説明が収録されたドキュメンタリー映像も付いています。ロイヤル・アルバート・ホールは、存在感のある円形の外観や豪華絢爛な内装が魅力の大劇場で、世界中から様々なオーケストラや音楽家が集まり、映像だけでも見応えのあるホールです。

Disc4:『ヨーロッパ・コンサート1994 フロム・マイニンゲン』
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
● ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73

 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 収録:1994年5月1日 マイニンゲン劇場、ドイツ(ライヴ)

アバドが3年ぶりにヨーロッパ・コンサートを指揮。場所はドイツ中部のマイニンゲン。曲目はバレンボイムを迎えての『皇帝』と、アバドが得意とするブラームスの交響曲第2番です。

Disc5:『ヨーロッパ・コンサート1995 フロム・フィレンツェ』
● ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』序曲
● ブラッハー:パガニーニの主題による変奏曲
● パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6(第1楽章)
● ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』
● ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 Op.96~第8番ト短調

 サラ・チャン(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ズービン・メータ(指揮)

 収録:1995年5月1日 ヴェッキオ宮殿(ライヴ)

● 特典映像:インタビュー(字幕:英独仏)

ズービン・メータの指揮、場所はイタリアのヴェッキオ宮。『フィデリオ』序曲に始まり、ブラッハーのパガニーニの主題による変奏曲のあとにはゲストとしてサラ・チャンが登場、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏します。後半はストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』で、アンコールがドヴォルザークのスラヴ舞曲第8番という構成です。

Disc6:『ヨーロッパ・コンサート1996 フロム・サンクト・ペテルブルク』
● プロコフィエフ: バレエ音楽『ロメオとジュリエット』より
● ラフマニノフ: 歌劇『アレコ』より『月は高く輝く』
● ベートーヴェン:ロマンス第1番、第2番
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
● チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』より『花のワルツ』

 コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)
 アナトーリ・コチェルガ(バリトン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 収録:1996年5月1日 マリインスキー劇場(ライヴ)

● 特典映像:サンクト・ペテルブルクの音楽について&インタビュー(字幕:英独仏)

アバドの指揮。会場はサンクトペテルブルグのマリインスキー劇場。プロコフィエフの『ロメオとジュリエット』の抜粋で始まり、バス歌手、アナトーリ・コチェルガを迎えてのラフマニノフのオペラ『アレコ』のアリア「月は高く輝く」、コンマスのブラッハーのソロでベートーヴェンのロマンスを2曲、そしてメインのベートーヴェン交響曲第7番に、アンコールの「花のワルツ」という構成です。

Disc7:『ヨーロッパ・コンサート1997 フロム・ヴェルサイユ』
● ラヴェル:組曲『クープランの墓』
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415
● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)

 収録:1997年5月1日 ヴェルサイユ宮殿オペラ・ロワイヤル(ライヴ)

● 特典映像:パリの音楽について&インタビュー(字幕:英仏)

バレンボイムが指揮とピアノで登場。会場は絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿のオペラ・ロワイヤルで、ラヴェルの『クープランの墓』、モーツァルトのピアノ協奏曲第13番、ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』と続きます。

Disc8:『ヨーロッパ・コンサート1998 フロム・ストックホルム』
● ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』序曲
● チャイコフスキー:交響的幻想曲『テンペスト』 Op.18
● ドビュッシー:夜想曲
● ヴェルディ:聖歌四篇

 マリー・アレクシス(ソプラノ)
 スウェーデン放送合唱団
 エリック・エリクソン室内合唱団
 マリア・ヴィースランデル(コーラスマスター)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 収録:1998年5月1日 ヴァーサ号博物館、ストックホルム(ライヴ)

アバドが指揮。会場は17世紀に沈没して20世紀半ばに引き上げられた軍艦ヴァーサ号を展示してあるストックホルムの博物館。メインはヴェルディの聖歌四篇で、合唱はスウェーデン放送合唱団とエリク・エリクソン室内合唱団という豪華な組み合わせとなっています。

Disc9:『ヨーロッパ・コンサート1999 フロム・クラクフ』
● モーツァルト:モテット『エクスルターテ・ユビラーテ』 K.165
● モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K.427~『聖霊によりて』
● ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
● シューマン:交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』

 クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
 エマニュエル・アックス(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルナルド・ハイティンク(指揮)

 収録:1999年5月1日 聖マリア教会、クラクフ(ライヴ)

● 特典映像:ペンデレツキのインタビュー(字幕:英仏)

ショパン没後150年にあたっていた1999年のヨーロッパ・コンサートは、ショパンの故郷ポーランドが舞台。第2次世界大戦の戦火を免れた古都クラクフの聖マリア教会でコンサートが行われました。1222年に建造されたゴシック建築の教会で、豪華な祭壇と美しい色彩に目を奪われ、ポーランドで最も美しい教会のひとつに数えられています。今回ブルーレイ化にあたって、コンサート映像はリストアを施し、会場の美しさが、さらに細部までクリアに再現されています。
 プログラムはクリスティーネ・シェーファーをソリストに迎えモーツァルトの『エクスルターテ・ユビラーテ』と大ミサ曲から『聖霊によりて』。シェーファーの透明かつ深みのある美声が引き立っています。そして技巧派でありながら豊かな詩情を持ったピアニスト、エマニュエル・アックスによるショパンのピアノ協奏曲第2番。メイン・プログラムは、シューマンを得意とする巨匠ハイティンクによる交響曲第1番です。
 ドキュメンタリー映像には、ポーランドを代表する作曲家であるペンデレツキのインタビューが収録されています。

Disc10:『ヨーロッパ・コンサート2000 フロム・ベルリン』
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

 ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)
 カリタ・マッティラ(ソプラノ)
 ヴィオレータ・ウルマーナ(コントラルト)
 トマス・モーザー(テノール)
 アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン)
 エリック・エリクソン室内合唱団
 スウェーデン放送合唱団 
 トヌ・カリユステ(合唱指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 収録:2000年5月1日 フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)

● 特典映像:メイキング(ベルリン)

この第九はベートーヴェン全集にも組み込まれた演奏。俊敏、明快なベートーヴェン像を提示し、現代のベートーヴェンを考えるうえで無視できないものと絶賛されたものです。ピアノ協奏曲第2番では指揮者としても活躍する名手ミハイル・プレトニョフがソロを担当しています。

Disc11:『ヨーロッパ・コンサート2001 フロム・イスタンブール』
● ハイドン:交響曲第94番ト長調 Hob.I-94『驚愕』
● モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314(285d)
● ベルリオーズ:幻想交響曲-ひとりの芸術家の生活のエピソード Op.14

 エマニュエル・パユ(フルート)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指揮)

 収録:2001年5月1日 聖イレーネ聖堂、イスタンブール(ライヴ)

● 特典映像:イスタンブールのポートレート&バック・ステージ(字幕:英独仏西伊)

2001年の「ベルリン・フィル / ヨーロッパ・コンサート」は古都イスタンブールにある聖イレーネ博物館でおこなわれました。
 イスタンブールで最も古い聖堂であるこの聖イレーネ聖堂(現在は博物館)は、コンスタンティヌス帝の命により、紀元4世紀、ビザンテイン時代に建築された歴史ある建物です。現在はコンサートなどの使用目的にも応えるように改築されて博物館として機能していますが、その美しい内観や、雰囲気のある外観はまさに特別なコンサートにピッタリといったところ。
 実際、石造りの建物ならではの豊かな響きは、それでなくてもマッシヴなベルリン・フィルの響きをいっそうパワフルなものに仕立てており、『幻想交響曲』では、凄みのあるバスドラやコントラバス、ティンパニの織りなす低音が圧倒的です。
 大聖堂ならではの広大な空間を生かした驚きのカメラワーク(演奏者たちの表情の撮り方も絶妙!)や、非常に凝った録音がテレビ放送時とは比べ物にならない高音質で楽しめるなど、デジタルAVの利点を十二分に享受できるソフトでもあります。
 演奏の方も空間的・表現的工夫が満載です。指揮者前のステージ下に陣取った2台のハープ、第3楽章冒頭、客席はるか上部のバルコニーからエコーを奏でるオーボエのほか、同楽章コーダでのティンパニによる遠雷効果、第5楽章でのベルリン・フィル特製の巨大な鐘や、同じく「怒りの日」での金管部隊のパースペクティヴ効果などなど、父親のアルヴィド・ヤンソンス指揮レニングラード・フィルの名演(廃盤)を髣髴とさせる多彩なサウンド・デザインの面白さは特筆されるべきでしょう(このあたり、エーリッヒ・クライバーの様々な工夫を演奏に反映させたカルロス・クライバーのケースを想起させるものがあります)。
 ダイナミックでありながら要所を引き締めたヤンソンスの指揮ぶりも好調そのもので、大迫力の『幻想交響曲』はもちろん、ハイドンやモーツァルトでも、作品にふさわしい音楽づくりをおこなっています。

Disc12:『ヨーロッパ・コンサート2002 フロム・パレルモ』
● ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界より』
● ベートーヴェン:『エグモント』序曲
● ヴェルディ:『シチリア島の夕べの祈り』序曲

 ギル・シャハム(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウディオ・アバド(指揮)

 収録:2002年5月1日 マッシモ劇場、パレルモ(ライヴ)

● 特典映像:パレルモのポートレート(字幕:英独仏西伊)

クラウディオ・アバドがベルリン・フィルの芸術監督就任直後、発案したヨーロッパ・コンサートの第1回1991年(プラハ)から、12周年目にあたる2002年、芸術監督として最後の演奏会となった、ヨーロッパ・コンサート2002は、シチリアの州都パレルモのマッシモ劇場で2002年5月1日に開催されました。再建成ったマッシモ劇場の美しい空間に繰り広げられた演奏は繊細な叙情と大胆な表情が奇跡的なバランスを形作り、ベルリン・フィルの団員達のアバドに対する敬愛の念、アバド時代を愛惜する聴衆の熱い思いをヴィヴィッドに伝えてやみません。

Disc13:『ヨーロッパ・コンサート2003 フロム・リスボン』
● ラヴェル:組曲『クープランの墓』
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
● バルトーク:管弦楽のための協奏曲
● ドビュッシー:夜想曲~『祭り』

 マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

 収録:2003年5月1日 ジェロニモス修道院、リスボン(ライヴ)

● 特典映像:リスボンの歴史

17世紀初頭に完成し、世界遺産にも登録されているポルトガル、リスボンのジェロニモス修道院でおこなわれたコンサート。ブーレーズ&ベルリン・フィルによるバルトークのオケコンにラヴェルの『クープランの墓』、ドビュッシーの『祭り』、そして地元ポルトガルが生んだマリア・ジョアン・ピリスをソリストに迎えたモーツァルトのピアノ協奏曲第20番という豪華なプログラムです。ジェロニモス修道院の豊饒な美し響き、ブーレーズの明晰な解釈のバルトーク、ピリスの伸び伸びとしたモーツァルトと聴きどころ見所満載の映像です。


Disc14:『ヨーロッパ・コンサート2004 フロム・アテネ』
● ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
● ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25(シェーンベルク編曲管弦楽版)

 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2004年5月1日 ヘロデス・アッティコス奏楽堂、アテネ(ライヴ)

● 特典映像:メイキング(字幕:英独仏)

ラトルの指揮。アテネのヘロデス・アッティコス奏楽堂で、バレンボイムをソリストに迎えてのブラームス・コンサート。
 1曲目はピアノ協奏曲第1番。ラトル&ベルリン・フィルは、この公演に先立つ2003年12月にツィマーマンの独奏で同曲をセッション録音、鮮烈な演奏が大反響を呼びましたが、ここではまったく資質の異なるピアニストの濃厚な歌い口に対して、完全に対応する柔軟さをみせています。
 もちろん、かたやスタジオでのセッション、かたや野外劇場での実況とシチュエーションは大幅に異なり、会場の制約もあってか、ここでは第一、第二ヴァイオリンを左手に並べた通常配置を採っていますが(ツィマーマン盤では第二ヴァイオリンを右手に配した両翼型配置)、強大なパワーとデリケートな細部表現とが共存した見事な演奏は変わりません、低弦の圧倒的な威力、とどろき渡るティンパニの力強さ、第3楽章における胸のすくような機動力の目覚しさ、木管群を中心として味わい深い独奏もあれば、要所要所であふれるような旋律表現の鮮やかさも聴かせてくれるという、ほとんどパーフェクトといいたいその演奏は、ライヴであることを考えれば音質の良さも含めて驚異的です。
 一方のバレンボイムは味わい濃いロマンティシズムで勝負。第1楽章のピアノの入り方にしても、細かくテンポをゆらしながら霧の中から徐々にあらわれてくるかのようなイメージを喚起させるあたりはさすがです。かつてのバルビローリ、メータとの録音、チェリビダッケとの映像作品でも一貫してロマンティックなアプローチを採ってきたバレンボイムですが、濃厚かつ重厚なピアニズムは堅持されている模様。往年の巨匠ピアニストを思わせる語り口の豊かさが印象的です。
 ちなみに、ツィマーマン盤とこの演奏の演奏時間は以下のようになっています。

 Ⅰ:23:33 Ⅱ:14:57 Ⅲ:14:54 Total:53:24(バレンボイム)
 Ⅰ:23:16 Ⅱ:15:38 Ⅲ:12:04 Total:50:58(ツィマーマン)

 後半のプログラムは、シェーンベルクが管弦楽用に編曲したピアノ四重奏曲第1番。これは昔からのラトルが得意とするレパートリーだけに、今回の演奏も素晴らしい仕上がりです。かつてのバーミンガム市響との録音を大きく上回る劇的な表現は、この作品の紹介に情熱を燃やしてきたラトルならではの見事なものです。

Disc15:『ヨーロッパ・コンサート2005 フロム・ブダペスト』
● ベルリオーズ:序曲『海賊』
● バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
● ストラヴィンスキー:組曲『火の鳥』

 レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2005年5月1日 ハンガリー国立歌劇場(ライヴ)

ラトルの指揮。ブダペストのハンガリー国立歌劇場での演奏。ハンガリーゆかりのバルトークからはヴァイオリン協奏曲第2番。ギリシャの名手レオニダス・カヴァコスとベルリン・フィルが迫力ある作風を完璧に再現。メインはストラヴィンスキーの組曲『火の鳥』。これもパワフルな素晴らしい演奏です。


Disc16:『ヨーロッパ・コンサート2006 フロム・プラハ』
● モーツァルト:交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
● モーツァルト:ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412/514(K.386b)
● モーツァルト:交響曲第36番ハ長調KV. 425『リンツ』

 ラデク・バボラーク(ホルン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ、指揮)

 収録:2006年5月1日 プラハ、エステート劇場(ライヴ)

● 特典映像:プラハの芸術点描(字幕:英独仏)

プラハがヨーロッパ・コンサートの開催地となるのはこれが2度目。2006年の会場に選ばれたエステート劇場は、1787年にモーツァルト自ら『ドン・ジョヴァンニ』を初演指揮したことで知られ、2006年はモーツァルト生誕250年のアニバーサリーということで、1991年の第1回と同じく、やはりオール・モーツァルト・プログラムとなっています。
 指揮を務めるバレンボイムは、指揮者として1992年、1997年に出演、また、ピアニストとしても1994年、2004年に出演と、これが5度目の出演を数える当コンサートの常連でもあり、ベルリン・フィルとの呼吸もピッタリ。1989年にもベルリン・フィルとは同じく弾き振りで収録しているピアノ協奏曲に顕著なように、オケとのみごとな掛け合いはこの巨匠ならではのものがあります。さらに、エレガントで、まばゆいばかりの美観に彩られた交響曲2曲も申し分のない仕上がりで、『ハフナー』については1991年にアバドも取り上げていたので聴き比べも興味深いところです。
 そして、なんといっても、収録当時、楽団の首席を務めていたバボラークが吹くホルン協奏曲が絶品。師バウマンが「チャーミングでやわらかな音色が18世紀の祝祭的なムードへと誘う」と評した驚異的な腕前を目と耳で存分に味わうことができます。




Disc17:『ヨーロッパ・コンサート2007 フロム・ベルリン』
● ワーグナー:『パルジファル』前奏曲
● ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98

 リサ・バティアシヴィリ(ヴァイオリン)
 トルルス・モルク(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2007年5月1日 カーベルヴェルク・オーバーシュプレー、ベルリン(ライヴ)

ラトルが指揮台に登場したこの年は、ベルリン・フィル創立125周年という特別な年でもあり、ベルリンにとって大きな存在感を持つ建物でもある街はずれの古く巨大な工場でコンサートがおこなわれることとなりました。
 この建物は、19世紀に建設されたケーブル工場で、名前は「カーベルヴェルク・オーバーシュプレー」と言います。むき出しの鉄骨が独特の力強い雰囲気を醸し出すこの場所は、音響が意外にも良いことで知られており、ラトルは2009年にもショスタコーヴィチの交響曲第4番とベートーヴェンの交響曲第2番を演奏していますし、現代音楽などでもおなじみの場所となっているようです。
 今回のプログラムは、ワーグナーの『パルジファル』前奏曲に始まり、ブラームスの二重協奏曲で前半を終え、メインにブラームスの交響曲第4番が演奏されたというものです。 協奏曲のソリストには近年大活躍のチェリスト、トルルス・モルクと、人気抜群の若手リサ・バティアシヴィリのふたり。


Disc18:『ヨーロッパ・コンサート2008 フロム・モスクワ』
● ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲
● ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
● ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92

 ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2008年5月1日、モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)

ベルリン・フィルの2008年ヨーロッパ・コンサートは、モスクワ音楽院大ホールでおこなわれました。開催日は5月1日で、この日はロシアでは「春と労働の祝日」とされています。
 プログラムは、ストラヴィンスキー『3楽章の交響曲』とブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が前半、後半がベートーヴェンの交響曲第7番というものです。
 『3楽章の交響曲』は、もともとオーケストラのための協奏曲的な音楽として発案されたというだけあって、交響曲というよりは協奏曲風な響きと形式構造が目立っており、さらにドキュメンタリー・フィルムを通じて影響を受けたという第二次世界大戦への思いを、『春の祭典』など原始主義時代を髣髴とさせる過激なリズムと管弦楽の咆哮であらわしているのが特徴。結果として重層的な味わいの妙味がもたらされたと思われるこの『3楽章の交響曲』で、ラトルとベルリン・フィルが切り込み鋭い演奏を聴かせてくれています。
 ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番は、オケ・パートにも聴きどころの多い作品ですが、ここでは、いまやロシアを代表する名手となったレーピンの名技と、ラトル指揮するベルリン・フィルのパワフルな演奏が最高の組み合わせとなっています。
 メインのベートーヴェンの交響曲第7番は、ベルリン・フィルのマッシヴな傾向がぴたりとはまった見事なもので、炸裂するティンパニと豪快なホルン、対向配置で飛び交う弦のパッセージも刺激十分で、スピード感、ダイナミズムとも申し分の無い素晴らしい聴きものとなっていました。

Disc19:『ヨーロッパ・コンサート2009 フロム・ナポリ』
● ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
● マルトゥッチ:『追憶の歌』
● シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』

 ヴィオレータ・ウルマーナ(ソプラノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 リッカルド・ムーティ(指揮)

 収録:2009年5月1日 サン・カルロ劇場、ナポリ(ライヴ)

毎年、楽団の創立記念日にあたる5月1日に、ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物を巡る形でおこなわれている「ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート」。巨匠ムーティが登場した2009年は、彼の生まれ故郷ナポリにある名門オペラ・ハウス、サン・カルロ劇場でおこなわれました。
 いま、脂の乗り切っているムーティがこの日に選んだプログラムは、すべてもっとも得意とするものばかり。幕開けは、オペラ指揮者としての本能を呼び覚ます巨匠のホーム・グラウンドたるヴェルディの『運命の力』序曲。この一曲で完全に聴衆の心を鷲づかみにしたあと、趣向を変えて取り上げられたのは、ここナポリで歿したマルトゥッチの代表作『追憶の歌』。ムーティはこの作品のレコーディングを1995年にもフレーニの独唱でスカラ座管とおこなっていますが、ここではアイーダやトスカといった役柄で評判を取った世界的名花ウルマーナが存在感抜群の歌唱でムーティの指揮に応えています。
 そして、コンサートの締め括りは、リートの作曲家シューベルトによる全篇歌謡性に富んだ交響曲『グレート』。歌の国イタリア出身、美しく旋律を歌わせることにかけては天性を認められたマエストロ、ムーティは、ウィーン・フィルとシューベルトの交響曲全集を完成させており、そのなかで1986年2月に『グレート』のセッション録音をおこなっています。このたびはウィーン・フィルと人気を二分する世界最高のオケ、ベルリン・フィルとの顔合わせということで期待が高まります。
 いよいよ2010年よりシカゴ交響楽団の第11代音楽監督に就任するムーティですが、実演での精力的な活動に比して、巨匠の近況を伝えるソフトの数は必ずしも満足できる状況とはいえないだけに、このたびのリリースは大いに歓迎されるものとおもわれます。

Disc20:『ヨーロッパ・コンサート2010 フロム・オックスフォード』
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第3幕への前奏曲
● エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85
● ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68

 アリサ・ワイラースタイン(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 収録:2010年5月1日 オックスフォード大学シェルドニアン講堂(ライヴ)

指揮はダニエル・バレンボイム、コンサートマスターは樫本大進が務めています。
 会場はオックスフォード大学のシェルドニアン講堂。ここは有名な建築家クリストファー・レンの設計により1688年に建設された美しい会場。ワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第3幕への前奏曲から始まり、響きの良いホールに豊かなサウンドが美しく鳴り響きます。
 2曲目はエルガーのチェロ協奏曲。ソリストを務めるのは、1982年アメリカ生まれの若き女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。バレンボイムにとってエルガーのチェロ協奏曲はデュ・プレの名演がありますので、特別な演奏会のみと言われています。今回のワイラースタインの抜擢は、バレンボイムの彼女への高い評価の表れと言えるでしょう。力強い音で存在感たっぷりに聴かせるワイラースタインの今後に注目です。
 後半のブラームスの交響曲第1番は対向配置を採用。ベルリン・フィルの重厚なサウンドが上手く会場に響き渡り、密度の濃い音楽を聴かせてくれます。


Disc21:『ヨーロッパ・コンサート2011 フロム・マドリード』
● シャブリエ:狂詩曲『スペイン』
● ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
● ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27

 カニサレス(ギター)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2011年5月1日 マドリード・レアル劇場(ライヴ)

● 特典映像:サー・サイモン・ラトルへのインタビュー

毎年恒例のベルリン・フィル ヨーロッパ・コンサート。2011年の模様が早速ブルーレイで発売されます。2011年はスペイン、マドリードでの公演ということで、ベルリン・フィルとしては珍しいロドリーゴのアランフェス協奏曲が演目で選ばれました。ソリストには天才フラメンコ・ギタリストのカニサレス(ファン・マヌエル・カニサレス)が登場。カニサレスはスペインの権威あるコンクールで優勝し、その後クラシック、ジャズの音楽家と共演、映画や舞台などの音楽を担当し多彩な活躍をしています。驚異のテクニックを持ち音楽理論にも精通した知性派で、現代フラメンコ界の期待を一身に集めるギタリストです。アランフェス協奏曲の物悲しい美しい旋律を、繊細で多彩な音色で聴かせてくれます。そしてシャブリエがスペインに滞在した時に魅せられた印象を描いた狂詩曲『スペイン』。
 メイン・プログラムは、ロマンティックな旋律が溢れるラフマニノフの交響曲第2番。ラトルとベルリン・フィルは、ロマン的な響きを重視した感動的な音楽作りで、瑞々しく歌い上げられた旋律を心地よく堪能することができる演奏です。

Disc22:『ヨーロッパ・コンサート2012 フロム・ウィーン』
● ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲変ロ長調 Op.56a
● ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb:1
● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』

 ゴーティエ・カプソン(チェロ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 グスターボ・ドゥダメル(指揮)

 収録:2012年5月1日 スペイン乗馬学校、ウィーン(ライヴ)

人気のドゥダメルが登場。会場はウィーンの観光名所にもなっているスペイン乗馬学校。ブラームスのハイドンの主題による変奏曲で始まり、ゴーティエ・カプソンとのハイドンのチェロ協奏曲第1番で前半終了、メインはベートーヴェンの『運命』という聴き映えのするプログラム構成です。
Disc23:『ヨーロッパ・コンサート2013 フロム・プラハ』
● ヴォーン・ウィリアムス:トマス・タリスの主題による幻想曲
● ドヴォルザーク:聖書の歌 Op.99
● ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』

 マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2013年5月1日 スペイン・ホール、プラハ城、チェコ(ライヴ)
 字幕:英独仏

ベルリン・フィル毎年恒例のヨーロッパ・コンサート。毎年歴史的な建造物でコンサートが行われることでも注目されており、2013年は古都プラハ城内の絢爛豪華なスペイン・ホールが選ばれました。プラハ城は首都プラハを流れるブルタワ川沿いにそびえ立っています。そこに、自身の貴重な芸術コレクションを展示するためにルドルフ2世が建設した有名なスペイン・ホールがあります。
 最初に演奏されたのは、ヴォーン・ウィリアムズの『トマス・タリスの主題による幻想曲』。ルネサンスの作曲家トマス・タリスが作曲した「大主教パーカーのための詩編曲」の旋律をモチーフとしてヴォーン・ウィリアムズが3群の弦楽合奏のための幻想曲として作曲した作品。3つに分けられたアンサンブル(弦楽オケ、小編成弦楽アンサンブル、弦楽四重奏)が、絶妙に絡み合い、呼応しながら醸し出す弦楽の響きが印象的で、ラトルの微妙な解釈がさすがと思わせる演奏です。
 そしてチェコの名花マグダレーナ・コジェナーによる、ドヴォルザークの『聖書の歌』。チェコ語の旧約聖書の「詩篇」を用いた10曲からなる歌曲集で、ドヴォルザークがニューヨーク時代に書き上げたもの。ドヴォルザークはこの曲集のうち、5曲を管弦楽伴奏版に編曲し、残りの5曲はチェコ・フィルの指揮者であったツェマーネクが編曲しました。雄弁なオケとコジェナーの美しい歌声、巧みな表現力に圧倒される演奏です。
 メイン・プログラムであるベートーヴェンの交響曲第6番は、現代的で洗練されたラトルならではの演奏で、生き生きと聴かせてくれます。
 コンサートマスターは、樫本大進が務めています。




Disc24:『ヨーロッパ・コンサート2014 フロム・ベルリン』
● ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲
● エルガー:交響的習作『ファルスタッフ』 Op.68
● チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 収録:2014年5月1日 フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)

1882年5月1日に創立されたベルリン・フィル。毎年記念日である5月1日に行われるヨーロッパ・コンサートは、ヨーロッパ各地の名所旧跡で行われ聴衆を楽しませています。2014年は、ベルリン・フィルの本拠地ベルリン・フィルハーモニー。2014年は開場50周年を迎えたため、地元ベルリンで開催されました。プログラムは、シェイクスピア生誕450周年にちなむ作品を取り上げています。指揮はバレンボイム。
 コンサートは、シェイクスピアの戯曲「ウィンザーの陽気な女房たち」に基づくオットー・ニコライのオペラ『ウィンザーの陽気な女房たち』の序曲で開始されます。そして英国を代表する作曲家エルガーの交響的習作『ファルスタッフ』。シェイクスピアの戯曲「ヘンリー4世」に登場するファルスタッフを管弦楽曲で描いた作品です。R.シュトラウスの交響詩を思わせるオーケストレーションと、エルガーらしい抒情的に歌われる穏やかなメランコリーが魅力的な曲。ベルリン・フィルの巧みな表現力とバレンボイムの的確な解釈で聴かせています。
 そして最後はシェイクスピアを愛した作曲家、チャイコフスキーの交響曲第5番。この作品は近年ベルリン・フィルではあまり取り上げられていませんが、バレンボイムは、1995年にシカゴ響と2004年にウエスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラと録音しています。人間の感情表現が織り込まれた作品で、音響的な盛り上がりをみせる終楽章に向けてテンポがあがっていき、バレンボイム特有の密度の濃い演出で、高い演奏効果が感じられ、公演の興奮が伝わってくる演奏です。


Disc25:『ヨーロッパ・コンサート2015 フロム・アテネ』
● ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』序曲
● シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
● J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005~ラルゴ(アンコール)
● シューマン:交響曲第3番変ホ長調『ライン』

 レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・サイモン・ラトル(指揮)

 収録:2015年5月1日 メガロン・アテネ・コンサートホール(ライヴ)

2004年以来2度目のアテネ公演。コンサートはロッシーニのオペラ『セミラーミデ』の序曲からはじまります。ロッシーニ得意の手法「ロッシーニ・クレッシェンド」を効果的に聴かせるラトルのエネルギッシュな指揮振りとベルリン・フィルの上手さでエキサイティングに聴かせます。そしてシベリウス・イヤーである2015年の演目に選ばれたのは、ヴァイオリン協奏曲。ソリストは2015年2月のベルリン・フィルの定期コンサートでも同曲を演奏した地元ギリシャ出身のレオニダス・カヴァコス。カヴァコスはこの作品とは縁が深く、1985年ヘルシンキで行われたシベリウス・ヴァイオリン国際コンクールに弱冠18歳で優勝しています。シベリウスの内省的な側面に光を当てた素晴らしい演奏です。メイン・プログラムは、2013年ベルリンでのライヴが「ベルリン・フィル・レコーディングス」から発売されていたシューマンの交響曲から第3番『ライン』。シューマンの音楽を丁寧に表現し、ベルリン・フィルの鋭い感性と豊かな響き、力強さを感じさせる完璧を目指す均衡のとれた演奏を披露しています。

 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DD5.1、DTS5.1
 NTSC
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