目次
近世被差別民衆史の研究
- 寺木 伸明(著)
- 序論一 近世身分制
- 一 問題の所在
- 二 身分の定義と特徴・形態
- 三 近世身分制の構成と特徴
- 四 課題と展望
- 序論二 北勢地域における近世身分制
- 一 幕藩体制の成立と民衆支配
- 二 近世の諸身分
- 三 士農工商・「穢多」「非人」という図式の問題点
- 第一章 大阪府域における近世封建社会成立期の被差別民
- 一 近世前期における領主の支配政策と被差別民
- 二 皮多の役負担・生業と信仰・寺院
- 三 四ケ所「非人」と村方非人番の形成
- 四 多様な被差別民とその実態
- 第二章 摂津国西成郡下難波村時代の渡辺村と木津村への移転
- 一 渡辺村の下難波村への移転
- 二 下難波村時代の渡辺村の様子
- 三 渡辺村の木津村への移転
- 第三章 江戸前期における草場の実態と死牛馬の取得状況・取得方式
- 一 分析対象史料の天和三年一月『牛大福帳』と貞享三年一二月『馬大福帳』の概要
- 二 天和三年一月『牛大福帳』と貞享三年一二月『馬大福帳』についての『大阪の部落史』第九巻史料編補遺「解説」(臼井寿光執筆)の要約
- 三 天和三年一月『牛大福帳』と貞享三年一二月『馬大福帳』から見えてきた死牛馬取得の実相
- 補論一 前近代における屠畜と皮革
- 一 屠畜業・皮革業の始まりとそれらの業者に対する不浄視・差別の発生
- 二 近世の屠畜業・皮革業の実態とそれらの業者に対する不浄視・差別の状況
- 補論二 インドの「不可触民」差別と日本の部落差別
- 一 被差別身分の起源
- 二 身分と結びついた職業
- 三 被差別身分に課せられた役務
- 四 差別を支えてきた宗教・ケガレ観念
- 五 祭祀へのかかわり
- 六 インドの「不可触民」差別と日本の部落差別の共通点と相違点
- 第四章 近世大坂絵図にみる「非人村」
- 一 大坂の「非人村」の概観
- 二 近世大坂絵図にみる「非人村」の状況
- 第五章 元禄期における天王寺「非人」集団の諸側面
- 一 天王寺「非人」集団の出生地
- 二 天王寺「非人」集団の構成
- 三 転びキリシタンとその類族家族の実態
- 第六章 北摂地域における非人番の実態と役割
- 一 非人番の存在状況
- 二 支配系統
- 三 非人番の役目
- 四 非人番の収入・仕事・住居および信仰
- 五 非人番をめぐる動向
- 第七章 紀州藩松坂領における非人番および惣廻りの実態と役割
- 一 非人番について
- 二 惣廻りについて
- 第八章 近世における「らい者」の社会的位置と生活の諸側面
- 一 近世における「らい者」の社会的位置
- 二 近世における「らい者」の生活の諸側面
差別・人権・プライバシー ランキング
差別・人権・プライバシーのランキングをご紹介します差別・人権・プライバシー ランキング一覧を見る