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4004302013 240p 2004・6・15 29刷
【解剖学教室へようこそ】を読むと関連性あり。
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'bioethics'について、そもそもから語り始めます。先端医療や特殊でマージナルな医療活動にかかわる問題だけではなく、もっと普通に、人間の生命に近い論点であることを強調しているように感じ、新鮮でした。
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[ 内容 ]
インフォームド・コンセント、脳死と臓器移植、生体肝移植、終末医療と尊厳死、体外受精…。
これら医療の新しい問題をどう考えたらいいのか。
バイオエシックスが生まれ育った北米で20年を過ごし、日本の医療倫理の確立のために活躍してきた著者が、患者中心の医療の倫理とは何か、わが国になじむ倫理とは何かを、情熱をこめて語る。
[ 目次 ]
1 医療の倫理への私の歩み
2 いまなぜ医療の倫理か
3 脳死
4 「掛かりつけの医師」制度の提唱―「3時間待って3分診療」をいかに解決するか
5 新しい医療の倫理の台頭―バイオエシックスとインフォームド・コンセント
6 賢い患者になるには―自立する心とリビング・ウイル
7 遺体の提供―無条件・無報酬の愛のボランティア
8 臓器移植
9 倫理委員会
資料(ニュールンベルクの倫理綱領;ヘルシンキ宣言)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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どんどん医療は進む、よりよい医療に向け、倫理の考え方も変わって行くのではないか、医療者も患者も新しい流れを把握しつづけていくべきと感じた。
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私の大学の「死生論」の教科書。
医療倫理についてわかりやすく述べられている。実際の医療現場での葛藤など見えるのが良かった。
医療系、福祉系を目指す人間ならば読んで損はないかと。
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理論的な内容が薄く期待はずれ。たまにはこういうこともあるか。それにしても著者の経歴や経緯が多すぎて読みづらい。
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医師の立場から、脳死・臓器移植、インフォームド・コンセント、さらに献体の問題などについて広く解説した本です。
著者は、ヨーロッパやアメリカと、日本との文化的風土の違いがあることを認め、それに応じた倫理を探し求める必要を主張しています。ただ、ときに日本の文化的風土を、克服されるべき迷妄であるかのように述べているような箇所が見受けられ、少し気になりました。
もちろん、医療の倫理を論じる際には、医学的な事実をしっかりと踏まえておくことは欠かせないと思いますが、医学的な事実同様、社会的な事実が存在するということもまた、忘れられてはならないと考えます。
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知らぬ間に病院倫理委員会のメンバーとなっているものの、医療倫理について、全く理解していないため、本書に興味を持ちました。
こちらの書籍は1991年に初版は発行されており、現代に合わないのでは?と当初思っていましたが、臓器移植については、現在、星野先生が考えられた様な流れとなっており、先生の考察の深さがとてもよく分かりました。
以下の箇所はとても興味深かった。
・患者の立場として、医師や医療従事者から医療を受けることは、医師が約束を守って最善を尽くしてくれても、場合によっては、命懸けであることを実感をもって知り、患者自身が自分の生命を大切にし、自分で決めて覚悟の上で治療を受けるべきである。医師や医療従事者は、医療のもつ不確かさと未熟さを熟知して、医療そのものや自分たちの医療技術を過信せず、常に患者に生命を託されている重みを実感しながら、患者に接して行かなければならない。
・医師免許を一度取得してしまえば、医師となった後も勉強をしていようといまいと関係なく、死ぬまで一人前の医師として世の中に適用させている我が国の現行制度そのものを再検討するべき時期に来ているのではないか。(先生の問題提起から30年。変わっていない現状が悲しい)
・四章「かかりつけの医師制度の提唱」
少子高齢化社会を予測し、医療費が問題視される昨今、とても興味深い制度だと感じました。前記の医師の更新制度と合わせ、とても興味深い。
・ある程度の規模の医療機関が剖検ですら儘ならない現状の中、献体問題について、とても考えさせられました。人生の最後に誰でもできる愛の奉仕であり、無条件無報酬ですべき性質の行為である。