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紙の本
深い傷
2002/07/27 11:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、最初に、この本はとにかく分厚い。
文字もぎっしり詰まっている。
だから、気合を入れて読み始めて欲しい。
真弓は兄達に可愛がられ、子供っぽく、無邪気。
勇太はあれくれの町で生まれ、父母の酷さを目の当たりにし、母に捨てられ、シャブにアル中と酷い状態でぐれていた。
そこから今の義父に連れ出された。
自分の酷さ、そして自分自身へのおびえが消えない勇太は、きれいな真弓を見ていると住む世界が違うと思ってしまう。
付き合ってそれなりの月日が流れても些細なことで真弓を酷く傷つけてしまうのではと不安になる。
真弓が幼すぎるてんも問題で、勇太を理解しようとしても理解できなくて、勇太はとうとう真弓の前から姿を消してしまう。
BLのラブラブ物とは違い、どちらかと言うと勇太の心の葛藤を描き出している。
真弓の優しさが時にじれったくなってしまうが、一気に最後まで読める。
それに続き物なのに一冊一冊読みきりになっているのもよい。
紙の本
勇太と真弓のお話
2002/06/23 11:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YOYO - この投稿者のレビュー一覧を見る
-あらすじ-
恋人としてつき合い始めて一年半。最近勇太は機嫌が悪い。誰にでも優しい真弓を見ていると、凶暴な独占欲に駆られるのだ。苛立つ勇太は、ある日些細な口論からはずみで真弓に手を挙げてしまう!! 暴力とは、もう縁を切ったはずなのに…。このまま一緒にいたら、俺は一番大切な人を傷つけてしまうかもしれない。自分自身に恐れを抱いて、勇太はふたたび真弓の前から姿を消すが…。
-評-
分厚くて、読み応えも充分です。
ところで私はこの作家さんの嘘が無い文章がすごく好きです。勇太がどれだけ真弓を想ってるのかがジンジン伝わってくる。出来上がったカップルって、BLの場合、喧嘩しても結局甘いだけだったりしますが、これは、リアリティがあって、人とかかわることって本当に難しいなあと思わされました。
電子書籍
読みごたえも内容も満足
2020/03/11 01:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
達也と勇太の終わったことだと割り切ったつもりだったことがそうではなかった話
達也の言葉に出来なかった胸の奥にしまい込んでいた想いが切ない
勇太の生まれ育った環境と自分に流れる血への不安と愛憎は、その環境に無かった人間には想像もつかず何も言えなくなってしまう
登場人物それぞれの気持ちを想うと胸が痛くなるような話だったが、乗り越えた先は成長した姿があると信じたい
厚さに負けない読みごたえも内容も満足の一冊だ
紙の本
勇太彷徨
2017/08/14 21:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
勇太がこんなに色々と抱えているとは思ってもみなかった。きっと今までも彼はすれすれの場にいて その度に秀や真弓に救われてきたのだろうけど 本当の正念場は自分で乗り切らないといけないもんなんだなあ。
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