紙の本
作家のデビュー作って、やはり興味深い。
2001/02/16 03:19
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投稿者:taigo - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫になったということで読んでみました。これが一度絶版になったというのは信じられませんね。
確かに、デビュー作らしくかなり荒く、小説として上手いとはいえませんが、魅力的な物語だと思います。学校に思い入れのある人におすすめ。
紙の本
恩田ワールド
2001/02/12 22:18
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも不思議な話である。「サヨコ」という謎の人物をもとに、学校で代々伝えられてきたある行事。いったい「六番目の小夜子」とはだれなのか?
本書は春の入学式に始まり、高校生の悩みや葛藤などを取り込んでいて、青春小説としても読める作品である。
ただ、地の文と会話文の落差が大きすぎて、ちょっとついていけない部分があったのが残念だった。
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捜し求めた小夜子だよぉ。が、ドラマとはかなり違う。大体、設定が高校だし杏ちゃんがやった主役自体存在してない。原作は、なんだか誰が結局主役なのかわからない、まさに「お客」は誰?という感じだった。学校という閉鎖された特殊な空間の恐さは、すごくあった。
やっぱり、恩田陸はすごい。
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その学校には十数年間にわたり奇妙なことが受け継がれていた。3年に一度「サヨコ」が選ばれる。六番目のサヨコが現れる今年、既に「サヨコ」は決まっていた。だがそこに津村沙世子という転校生が現れる。サヨコしか持ち得ない鍵を沙世子は持っていた。沙世子はサヨコなのか?
確かに雰囲気はある。ホラー仕立てっぽくて……
登場人物もイヤミがなくて、まあまあすんなり入ってくる。
でも、なんか物足りない感があるんだよなぁ。あたしの頭が悪い所為か、時間が無くてコマギレにして読んだ所為か、イマイチ「サヨコ」を使って何が語りたいかがわからん。理解できん。
つーか、「サヨコ」の存在があまりにもぼけてて掴みきれないから、淡々と4人の学校生活だけを読まされてる気がしてならなかった。
秋の章の舞台の盛り上がりはすげーイイ感じなんだけどなぁ。
ワタシ個人としては関根秋を最初からずっと主軸にして書いてもらった方が良かったと……
それより加藤だ加藤!!
発作起こして生死の境を彷徨ったあげく今年1年を棒にフッた加藤くん。
一体、何を聞いたんだ?そんなに衝撃的だったのか?最後に沙世子が語った事に対してそうなったのなら、てめぇーは貧弱すぎるぞ。しかし哀れなキャラだ。
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(2003.03.09読了)(2001.01.30購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
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ミステリかと思ってたんだけど、ジュブナイルでしたね。それだけに、ミステリとしては最後に微妙な謎が残って腑に落ちない部分があるんだけど、ミステリとして読まなければ十分。ジュブナイルと考えれば確かに面白い作品だと思います。
文化祭のサヨコの劇(?)のシーンがすごかった。細かーく描写がされているわけじゃないんだけど、それだけにこちらの想像っていうか妄想?がかきたてられ、中学や高校の記憶があるだけに余計実感できて。かなり怖かったですね、あの部分は。上手いなあと思った。
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古本屋で購入したもの。とある地方の高校の中で密かに語り継がれる『サヨコ』伝説。「六番目のサヨコ」が生まれるはずの年に美しい転校生がやってきた―その名は津村沙代子。本当の『サヨコ』とは何なのか?―その意思を受け継いでいるものは誰なのか―。
恩田陸のデビュー作。サスペンス部分を凌駕するかのような「普通の高校生の生活」を描ききっているのはいかにも。楽しんで読めます。
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何年か前にNHKでドラマになってましたよね。
ちらっとしか見なかったので、ストーリーが謎のままで
気になってたので買ってみました。
「学校」+「伝説」+「謎の転校生」とツボは押さえてある感じ。
なので、読みやすいし引き込まれやすかったです。
学生生活が活き活きと書かれてるのが好感もてました。
‥‥が、後半、ミステリーとしては「んー」といった感じではありました^^;
恩田さんの作品、他のも読んでみたいな。
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最初から最後まで面白すぎて2日で読み終えた。仕事してても何してても、続きが気になって気になって仕方ない程だった作品。
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小夜子という転校生にまつわる不思議な出来事。学校の怪談みたいな。(笑)別段ホラーではないのですが背中がうそ寒くります。ただのミステリでは終わらない秀逸な作品。
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恩田さんデビュー作。怖かった…もう何が怖かったって、あの体育館の場面!鳥肌モノ。しかしなんやらラストがいまいちで。デビュー作なら仕方ない、かなっ?(偉そう)
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ミステリーだと思って読み始めたらホラーやサスペンスの要素が強かったです。特に加藤が「サヨコ」の来訪を受ける場面ではぞくぞくしました。
ただ、それだけではなくてノスタルジックな学園物語としても楽しめました。沙世子を中心とする四人の関係の描写はあっさりとしつこくなくて良かったと思います。
ただ、オチがどうしても弱いなあと思いました。あれだけふくらましたのに、中途半端な感じで終わってしまったのが残念です。
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名前も同じなので頭の中のイメージはずっと「吉祥天女」の小夜子でした。似たシーンもあったし。文化祭のシーンはさすがに怖かった。でもホラーだと期待して読むと肩すかしをくらうかもしれない。(2002.5.7)
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文章が読み手に優しく読みやすいので一気に読めた。
あらすじに“青春”という言葉があるように全体の40%は純文学のように感じることができる。
誰かひとりが主人公ではなく、高校生四人が密かに行われているゲームに巻き込まれながら学校生活と将来について模索していくさまを描いているのだ。
話の結末を私はあっさり受け入れることができた。ゲームについての謎はすべて解明されてはいないし、疑問が残る部分もあったりするけど、深く追求する気にはならなかった。
つまり、話はちゃんと完結しているのだ。ゲーム自体はその後も続けられるのだろうという余韻を残して。
最初読んでるとき、これは怖い話か? と尻込みしそうになったが、それはまったくなく、高校生の彼らの会話が小気味いいので思わずつっこみたくなるほど楽しかった。
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ふとした会話で『三月は深き紅の淵を』の名前が挙がったところ、上司が貸してくれた本。
恩田さんの小説の出だしの引き込み方というのは、ほんとに圧巻です。
読み始め1秒でミステリーワールドへの旅立ち。