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六番目の小夜子 みんなのレビュー

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みんなのレビュー968件

みんなの評価3.7

評価内訳

946 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

小夜子は永遠とともに

2010/01/06 00:05

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:談上圭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を読んだ時、これは監視の制度だな、と思った。それこそが、「鍵」である、と。また、瑞々しい流れに、自らの学生時代を振り返りもした。そうして、つまる所、これはどこの学校でもありうるのだ、と結論づけた。小夜子はその名の通り、学校の闇の部分。闇を卒業するという学校制度にいつも深く組み込まれているのでしょう。大学生の二人に一人が実は学生を監視する学生だったりするのです。彼らは本当は社会人であり、それ故にドラマのモデルになったり、それ故に時折事件を起こす。それを、高校に引き直せば、と思うのです。みたび思うに、彼らは実に気紛れだった、と思います。とすれば、監視の学生だった者が、現に監視の学生を支援する、唐突に突き放したりとする。それが、野犬の不可思議な支援であり、加藤への訪問であったのでしょう。私は思うのです。眩暈とともに。監視の制度は一体いつからあったのだろうか?と。一体いくつのドラマや事件を現実に起こしてきたのだろうか、と。それは、おそらく学校制度の開始とともにあったのでしょう。そして、あり続けるのでしょう。ならば、小夜子もまた、と。

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紙の本

恩田陸氏の伝説のデビュー作です。

2017/09/18 08:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、1992年7月に新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズとして刊行されたもので、その後、大幅に加筆され、1998年8月に単行本として出版されました。ただ、この作品は恩田陸氏の伝説のデビュー作と言われています。ある地方の高校で「サヨコ」というゲームが伝統的に受け継がれ、それが代々、続いてきました。そして、今年は6人目の「サヨコ」が登場する年だったのですが、そこでいろいろな不思議な出来事が起こります。高校という閉鎖社会で、まだ社会的に未熟な高校生における、不可思議なストーリーです。

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紙の本

あの頃のもろもろの思い

2002/07/18 02:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み終えて、切なくなってしまった。思春期の頃、世界としっとり
融け合えなくて感じていた、さまざまな違和感や疎外感など、諸々
のことを否応もなく思い起こさせられて、怖いやらもどかしいやら
懐かしいやら、溜め息が出る。

ちょうど大学受験を目前にして、将来の見通しが不透明で、不安と
期待で揺らいでいた頃の、あの不安定さ……手が届きそうで届かな
いもどかしさ、何かが起こりそうで起こらないもどかしさ、意味が
ありそうでしかしそれが見えないもどかしさとか、そういったもや
もやしたものを、色々と思い出させられてしまった。

と云うような胡乱な記述の意味がわかる人ならば、きっとこの物語
に対する感度があると思う(^◇^;)。そういう人にオススメである。

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紙の本

サヨコの存在が不気味

2023/05/31 22:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

読者に委ねる余白が多いがゆえ、スッキリはしない読後感です。ホラーを期待していたので、肩透かしをくらってしまったのですが、青春群像劇です。

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紙の本

こんな高校時代を過ごしてみたかった

2022/01/11 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「夜のピクニック」の連載が小説新潮でスタートしたのが2002年(完結が2004年)、この作品が発表されたのが1992年だから、10年の月日が流れている。恩田氏はこの作品をかつてNHKで放送されていた少年ドラマシリーズへのオマージュのつもりで書いたと、あとがきで語っている。私もこのシリーズが大好きで「夕ばえ作戦(主演は笑点の山田隆夫さん)」「七瀬ふたたび」「謎の転校生」と名作が多かった(こうして覚えている作品を確認していると、やはりSFばかりだ)。確かに「六番目の小夜子」は、少年ドラマシリーズ風だ、のちにドラマ化されたときの小夜子が栗山千明だと知って、納得、彼女しかいないだろう。恩田氏の学園ものは、なぜか自分もこの羨ましい仲間と一緒に高校時代をすごしていたような不思議な気持ちになる

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紙の本

青春ホラー

2021/09/28 23:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書沼 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を手に取ったのは恩田陸執筆の本が読みたくなったからだ。彼女が書く学園ものの作品を読むと自分の学生時代が淡くよみがえる。この本は同時に「怖さ」も味わった。学校内にしかない、青春にしかない言葉にしがたい重い空気を読んだだけで感じることができる。ラストが抽象的に書かれるため読み取りづらい部分もあるが非常に面白い作品だ。

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紙の本

曖昧な年頃の葛藤と成長

2003/09/19 15:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:戸隠かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この学校の生徒だけしか知らない秘密の言い伝え。
それは、昔、流行った「不幸の手紙」や「幸せの手紙」の類なのだが、
ちょっと違うところは、現実に、誰かが、あることを、しなければならないということだ。
それも人に見られてはいけないし、誰にも話すことはできない。
期待と好奇心と恐怖に心を支配される生徒たちを翻弄する、
伝説の人物と同じ名前を持つ転校生と、それを取り巻くクラスメイトの話。

というのがあらすじだが、ただのサスペンスではない。
秘密というのは、これだけ人を結束させるものかと感じずにはいられないほど、
高校生の心理をよく描いてあると思う。
たとえば。
高校生という年齢は、大人と子供の中間で、右往左往している。
どっちに転がれば良いのか、どう表現したら良いのか、
いろんな葛藤が頭を混乱させ、時には道を間違えることもある。
そういう時。
この小説にある「小夜子伝説」のようなものが、
思考回路を支配しているなら、これが戒めやすべり止めという役割になったりも
するのではないかと思うのだ。

しかし、この小説のよくできていること。
一時、流行った「リング」のように現実にある話かと錯覚してしまった。
ただのエンターテイメントのはずだが、どこかに、自分が知らないだけで、
存在しているのかもしれない。
それを思うと、ゾッとするのである。

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紙の本

高校生活の1年間って確かにこんな感じ

2002/01/20 16:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:文京太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誰もが通り過ぎる、あの青春の1ページ。…そんな書き方をすると、少し恥ずかしいような気がする。だがそれは確かにあったのだと、思い出させてくれる。
 伝説の年に転校してきた、伝説の名前を持つ少女。小夜子。彼女を巡るうわさ、思惑、…友情。種を明かしてみれば、何だ、というような出来事もその瞬間には、確かにそれは重大で、不思議で特別な出来事。そんな高校生活の空気を見事に再現している。

 高校生活の一年間というのは、「ハレ」と「ケ」が日常の中に交互にたち現れる。それは日常においても同じだが、限られた空間の中で、決められたことをこなしていく日々というのは、それが何倍にも凝縮されている。この小説でいうなら、最大の「ハレ」の場は秋の文化祭であろう。しかし、そこへたどり着くまでに、丁寧な「ケ」の描写があるからこそ、そのクライマックスが生きるのである。そしてそれら一年間を通してはじめて、「小夜子」の物語は完結するのである。

 …と難しく書いてきましたが、面白さはピカイチ。私は夜寝る前にちょっとだけ、のつもりが、気がついたら読み終わっていました。夜に読むつもりの方は、寝不足を覚悟して読み始めてください!

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2009/10/30 22:38

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2001/07/10 10:14

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2013/09/03 21:38

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2010/01/17 13:15

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2004/10/06 00:35

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2004/10/12 02:34

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2004/10/13 21:25

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