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紙の本
家族の会話からわかる国際理解。食べ物から始まって、宗教や民族にまで話は広がる。
2001/03/23 18:15
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投稿者:バムセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の池上 彰氏は、NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役の人である。子どもにわかりやすいニュース解説をする方というイメージは、もうすでにできあがっているのではないだろうか。この本は、家族の会話文形式で書いてある。貿易関係の仕事に勤めている42歳のお父さんと、主婦のお母さん、それに中学1年生の杏里さんに小学校4年生の健人くん、といった4人家族の会話が中心である。そこに、おばあちゃんがやってきたり、仕事で知り合ったというエジプト人、アメリカ人、韓国人が登場したり、という設定だ。会話形式ということもあって、難しい言葉はほとんど使われていない。食べ物にしても、スーパーマーケットに買い物に行くという設定で始まるので無理がない。仕事で知り合ったという外国人3人の登場は、苦肉の策というところもあるが、具体的設定があったほうが実際わかりやすい。また、二人の子どもの名前に気づいた人もいるだろう。アンリ、ケントとカタカナにするとわかりやすいがどちらも外国に行ったときに抵抗なく受け入れてもらえやすい名前である。しかも、姉の杏里はアメリカで生まれたので今のところアメリカと日本の二重国籍ということになる。国籍についても考える場ができている。
この本を読んで、一番に感じたのは“家族でこれほど会話が成立していたら、なんてすばらしいのだろう”ということだ。本来の目的とはずれてしまうかもしれないが、家族を構成している一人一人って、結構おもしろいと思った。たまたま貿易会社をしている父親だったから、外国の知り合いが多かったのだろう、といってしまえばそれまでだが、父親の見識に触れるにはやはり話してみることが大切だと感じた。いづれにしても、何かしらの考えや知識を見せてくれるに違いない。また、この本の中でゲストのように登場するおばあちゃんもいい味をだしていた。「ビールにあうチリソースが好き」と言うハイカラなおばあちゃんだ。国際理解をおおげさにとらえずに考えてみようではないか、というのがこの本の主旨かもしれない。書名こそおおげさではあるが、軽く読んでみようという人にはおすすめできる。
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