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北方版水滸伝第4巻。巻頭に、第4巻までの登場人物リストが挿入されるようになった。なんとそれは折り込みページで、紙質もサイズも他のページと違う。これは、これからも増える登場人物に対応できるよう、折り込みになっているんだろうか。すごい。
水滸伝は、反乱軍側と官軍側とがいるけど、どちらが正義でどちらが悪だとは分けられない。お互いに譲れないもの(反乱軍でいう志)があって、それが相容れないものだから対立しているだけで。だから官軍側にも魅力的な人物たちがいる。第4巻でよく描写されているのは、李富(りふ)かな。林沖を投獄したころは、ただの狡猾な役人だった。でも第4巻まで読むと、だいぶ認識が変わるよ。李富もだけど、その上司の袁明(えんめい)が今後どう描かれていくのか楽しみ。
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これまで舞台が中原(華北)だけだったのが、この巻からは江南へ。
朝廷の追及を逃れ、江州を目指す宋江の前に頼もしい男たちが現れる。
掲陽鎮一帯に勢力を持つ二人の好漢、山の没遮攔・穆弘と、河の混江龍・李俊が宋江との出会いにより、「替天行道」に決起。
そしていよいよ黒旋風・李逵が登場!
一方、青蓮寺の追求も鋭くなり、宋江を憎む馬桂は裏切りにのめり込む。
しかし馬桂を操った李富は、彼女への愛と後ろめたさゆえに苦悩する。
今まで名前と活動だけしか出てこなかった飛脚屋の戴宗と、張横・張順兄弟もついに登場。
張順と李逵との水中の喧嘩は原典通りかな?w
ニン、トン♪
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19巻にまとめて記載。
http://booklog.jp/users/osamu0919/archives/4087747824
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馬桂は愛娘を殺され、悲嘆にくれていた。青蓮寺は彼女を騙して梁山泊への密偵に仕立て上げ、ひそかに恐るべき謀略を進めていく。一方、宋江は、民の苦しみと官の汚濁を自らの眼で見るため、命を懸けて過酷な旅を続けていた。その途中で、純真さゆえに人を殺してしまった李逵と出会う。李逵は次第に宋江に惹かれていくが、そこに思わぬ悲劇が待ち受けていた。
北方水滸、波乱の第四巻。
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遂に逃亡者となった宋江。
武松と2人で南の江州の戴宗の元を目指す。
途中で政府に対して不満を持つ穆弘、穆春兄弟や李俊(水滸後伝の主人公)と出会い同志を増やしつつ旅を続ける。
途中ちょっとしたトラブルに巻き込まれて李逵をお供に加える事になる。(李逵にとっては、ちょっとじゃ済まないが)
梁山泊の晁蓋も行動を開始するが思ったような成果が上がらない。
楊志は二竜山と桃花山と併せて4千の兵力を抱えるまでになり
梁山泊との連携を深めて行く。
江州では、宋江を捕縛の命を中央から受けた官僚が派遣されて、朝廷を裏から支える組織が、梁山泊潰しを本格化させて来る。
この巻でも北方節が炸裂して、脇役的な仲間が活き活きと描かれていて物語に深みを与えていると思う。
晁蓋が鍛治工房に籠って、湯隆から刀の打ち方を教わるシーン、安道全からの依頼で武器ではなく、治療用の鍼を打つ湯隆。
鍛治工房のシーン一つ取っても、色々な仲間の人間模様が描かれていて物語に引き込まれる。
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号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。
正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。
「女を守れない男だといわれたくない」
ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。
この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。
例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。
武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます!
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第4巻
宋江の逃亡から、李俊、穆弘との出会いとなり同志となっていく。
李逵の活躍も捨てがたかったので、これからの展開が楽しみ。
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時の運が、宋江達の味方につくのか、李富たちの味方につくのか‥いやーな予感漂う巻。李富の人間くささに、親近感を覚えた。
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いよいよ大きな騒乱が巻き起ころうとする中、青蓮寺の李富がその阻止に動く。火がつくかつかないか嵐の前の静けさのような巻。
鄆城から雷横が締め出され、梁山泊を目指して出奔する。宋江は、江州に向かう旅で、保正の息子である穆弘、李俊、李逵と出会い、替天行道の考えを共有する。
梁山泊が国としての体制を整える中、宋江は各地に火をつけるべく旅する。青蓮寺はその動きを察して、南の江州と梁山泊近くの楊志が治める二竜山で賊徒を相当すべく動き出す。
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気になる終わり方したなぁ。ここに来て、梁山泊側、というより宋江に身の危険が一気に漂い始めた。馬桂も勘違いのまま、李富と恋に落ちたし。でも、李富がこのまま青蓮寺としているのか、もはや少しわからない。馬桂の為に梁山泊側にならずとも、危険があれば逃げ出す可能性も僅かながらある。女が原因で大成できない例もある。しかし、まずは江州編がどう決着つくのか楽しみだ。