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紙の本
現代の最高の職人教育
2003/01/28 21:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:〜あの丘をこえて病院〜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で医師として臨床キャリアをつんだ後、同じく医師である夫とともに渡米した著者は、アメリカで臨床をめざす。
「ノックしてごらんなさい。ドアが開くかもしれませんよ。ハーバードは、そういうところです」。
いくつかのドアをノックし、開かれたドアに迎えられ、その先にあったのはマサチューセッツ総合病院のクリニカル・クラークシップのコースだった。マサチューセッツ総合病院はハーバード医学部の提携教育病院であり、そこで医学生の3・4年生(日本の医学部5・6年生)は、臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を行う。
そこでは、患者に対して最高の医療を提供するという目的のもと、最高の臨床知識・技術と熱意をもって学生の指導にあたる教官と、競い合って知識を身につけようと努力する学生たちの真摯な交流だった。そして全般を流れるのは、患者・人間に対する敬意である。また、「誰が、どのように負担して、病院・医療を支えていくのか」についても、日本とは違った考え方が紹介されている。
本書で報告されているのは、世界中の人材が集まって繰り広げられる「医師づくり」の現場だが、知識・技術を後進へと伝えることで進歩することを課題とされているすべての業界で、参考とするところがあるだろう。
医療費財政の逼迫、医療過誤の頻発など、日本の医療を取り巻く状況は厳しさを増すばかりだが、本書は、日本より先にこれらの問題に直面したアメリカの医療現場からのレポートである。医療の将来を考えるすべての人に、おすすめする。
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