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紙の本
考える題材として
2006/10/02 15:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楽しい医者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、研修医たちはマッチングというシステムで研修病院にフィックスしている。初期研修2年間、そしてその後も研修は続く。医師たるもの一生研修だというのもまた真であるが、患者に対して責任を負うという職業人としての医師であることは、すでに研修医の頃から始まっている。研修病院についてあれこれ文句を言う研修医がちらほらみられるが、重要なことは自ら学び医師として自立して患者の生命・人生に対して責任を担う姿勢である。
この著者は、非常に誠実に研修をされている。読んでいてハートが伝わってきて、MGHにユートピアがあるのではないかという夢をわれわれに抱かせる。しかし、ユートピアの建設は自らの努力でなされるものであり、与えられるものではないし、環境から与えられることを期待するようでは、そもそも医師と資質に欠ける。われわれがこの本を読むときは、日本でもよい医療を築いていこうという気概をもって臨まなければならないだろう。アメリカと日本は文化においても医療制度においても違う。だからアメリカの真似ではいけないのだと拒絶するのではなく、この本の行間に垣間見られるアメリカの医療の矛盾を題材に、日本さらには世界の医療保健をよりよくしていこうという志を胸に抱きたい。
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