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紙の本

タイトルからは想像できない内容の濃さ

2002/07/10 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:藤崎康 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「3日でわかる」などというタイトルを聞けば、堅物の仏教学者は怒り出すだろう、しかし——と本書の監修者、ひろさちやは言う——大事なのはアクセスであり、まずは仏教の世界をざあっと見てください、と。このフレーズに誘われてページをくっていくと、なかなかどうして、藤井正史による本書は読みやすいだけでなく、仏教という奥深い宗教のポイントを的確におさえていることが納得できる。
 たとえば日本の民族宗教である「神道」は、天皇が祭司王とされているが、開祖のいない宗教であり、アニミスムや自然崇拝、呪術などの原始的信仰や、農耕儀礼などの祭りを行い、祖先神、氏神などを祀ってきた。そして日本では、現在でも寺院の敷地に鳥居があったり、寺院と神社が隣接していたりするが、そもそも天皇は代々仏教徒であった。明治政府の国家神道入政策、神仏分離令によって状況は一変したが——というふうに、コンパクトに要点がまとめられている。
 また、第4章「仏教を伝えた個性的な人たち」の中の、禅僧・一休についての記述には興味をそそられた。一休は、当時の仏教界を激しく罵倒し、女犯、男色、飲酒、肉食を行い、詩集『狂雲(きょううん)集』では「淫水を吸う」などという表現もみられるほど、宗教的法悦と性的エクスタシーが双生児であることを鋭く見抜いていた。さながらジョルジュ・バタイユやマックス・ウェーバーやガンジーのように。しかし、髭面(ひげづら)のその風貌からも、一休は誰よりも麻原彰晃をおもわせる。ひょっとしたら一休も、狂躁と恍惚、女性性器崇拝にいろどられ、血の犠牲を要求するシヴァ神を祀る初期ヒンドゥー教の奥義にも通じていたのではないか。(ヒンドゥー教の酒池肉林とガンジー、ウェーバーなどの関連については、山折哲雄『愛欲の精神史』を参照のこと。)
 あるいは、平安時代に浄土教を広めた空也によって導かれた「踊り念仏」も、宗教的熱狂の典型例だろう。——人々が大声をあげ、思うがままに身体を動かして熱狂的に念仏を唱えるその狂躁は、ニッポン、ニッポンなどと狂ったように叫び、道頓堀川に飛び込み渋谷の信号機に登るW杯サポーター(?)たちの痴態を連想させなくもないが(願わくば、彼らがW杯終了後に集団自殺などせぬように)。なお、著者の藤井氏はbk1ブック・ナビゲーターでもある。 (bk1ブックナビゲーター:藤崎康/現代文化論・映画批評 2002.07.11)

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紙の本

著者コメント

2002/03/19 20:53

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投稿者:藤井正史 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私たち日本人は、仏教徒であるという自覚のない人でも、実は仏教の豊かな土壌の中で生活を営んでいます。例えば日本人は日本語でものを考えますが、言葉や感覚をはじめ、多くの日本文化の中には、精神の根本に仏教の教えがあります。

「仏教」という言葉から受ける印象には、人それぞれ、かなりの開きがあるようです。これは仏教を開いた釈尊(=おしゃかさま・仏陀・釈迦牟尼仏)が人々の個性や、悩みに応じて教えを説かれたため、仏教各派の教えに違いがあるようにみえるからです。しかし、これは個人の特性に適った道が用意されているだけで、仏教の目指す到達点(真理・悟り)は同じなのです。

 本書は釈尊の生涯から、身近な仏教文化までを解説した仏教入門書です。日本仏教の各宗派、南方仏教、チベット仏教など、現在信仰されている仏教各派の入り口を解説しています。この中から、自分に向いた仏教に出会うことができるかもしれません。

 国際化が進む現代ですが、異文化と向き合う前に、自分たちの精神文化を検証してみませんか。この本が、仏教を知る、そして、自分の中の仏教的な感覚を自覚できるきっかけになることを願っています。(藤井正史/ライター 2002.03.15)

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