紙の本
こわれた腕輪ゲド戦記2改版
2002/05/29 19:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ユウキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読むのが大変だった。
ゲド戦記だというのに、別の主人公が物語の大半を占め、その主人公であるアルハの視点から物語は語られていく。
これまた、子供向けとは思えないような堅い文章なので、読みがいはあるし、まさかね…というところでゲドが登場するのも、ルグウィンならではの演出ではないかと思います。
ある意味、チーズはどこへ行った?系です。
そして、これもまた河合何とか先生の「ファンタジーを読む」で紹介されてます。
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ゲド戦記は2作目のこれが一番好き。初めて読んだのは中学生の頃だけど、テナーが「自由」の重さに恐れを感じる部分には目から鱗だった。そうだ、自由って重たくて怖いんだ。
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成熟したゲドの物語。どちらかというとゲドは脇役で、一人の少女が主人公。視点が面白いし、封鎖的な世界への警鐘にも聞こえる。やはり考えさせられる。
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1巻の広大な世界を飛び回る内容と一転して、「壊れた指輪」は「静」「闇」のもつ恐れとなぞの魅力が存分に広がる。1巻の文化とは違った古い世界で生きる人間の葛藤と、新しい別な生き方を選択する苦悩を描いている。自分に当てはめて読んでも面白く、考えさせられる内容。
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ジブリでアニメ化ということで借りてみました。ゲドがなかなか登場しない上に、あまり活躍しないのは残念。図書館予約数は5(06/03/22現在)です。To be continued…
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ゲド戦記の第二部です。
この話は序盤はゲドが登場しないので、小学校のころ最初に読んだときはしばらく退屈だった覚えが。
今読むとけっしてそんなことないんですけどね〜。
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影との戦いより何年後かのゲドの冒険。というよりは、テナーという少女をメインに話が進んでいきます。迷宮の描写、世界観の壮大さはやはり特級。これぞファンタジー。
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「喰らわれしもの」に仕える巫女の、アルハからテナーへの昇華の物語。アルハとゲドは、地下迷宮で出会う。地味だが、心理描写に力があり、アルハに自らを投影して入り込んでしまう。
1巻から2巻までの間に、冒険と苦難を経て円熟したゲドに驚いた。
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シリーズ二作目。ゲドの助けも得て解放される大巫女アルハの物語。成長に伴う息苦しさが、象徴的ながらおそろしくリアルに描かれています。
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シリーズで一番印象的です。大巫女、墓地、生まれ変わる。読んでいる間中何か夢でも見ている気分でした。ゲドがテナーへ暖かく強い言葉を投げかけるようでお互い救われているのですね。
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テナーという巫女のところにゲドが行って、1冊目に気の毒な老女からもらったこわれた腕環が一つになります。
1冊目のちょっとした出来事から、ここまで物語が発展するとは…。
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アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。力みなぎるゲドは、平和をもたらすエレス・アクベの腕環を求めて旅し、暗黒の地下迷宮で巫女の少女アルハと出会う
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序盤にゲドが出てこないので。あれ?と思いましたが
ゲドが登場したあたりからわくわくして
読むのがもったいない気がしました。
その後彼らはどうなったのか気になってます
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主役はゲドではなく、闇に囚われる女の子。アルハはかたくなで、頭が固い。そうやって教えられて生きてきたわけだから。神様に仕えるはずの巫女さん達でも野望がひしめくものなんだね(笑)
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「ゲド戦記」の2巻目。
テナーの少女時代の物語。
大巫女アルハの生まれかわりとして5歳の時から親元を離れ、古い神殿で一生を送る定めでした。
孤独な生活の中で次第に成長し、高位の巫女が権力を楽しんでいるだけで信仰心がないことに気づき、衝撃を受ける。
そんな頃、誰も入れないはずの地下墓所に見知らぬ男が入り込んでいることに気づく。
魔法使いとして力を蓄えていた青年期のゲドとの出会い。男子禁制の神殿のさらに大巫女以外は入れない迷宮で、殺さなければならない相手との緊迫したやりとりが続きます。
ゲドは一巻目よりはずっと成長しているが、魔法の使えないところに閉じこめられる危険を冒して太古の腕輪のために乗り込んでくるとは、ある意味冒険家みたいな。
原題はアチュアンの墓所といった意味。
少女の視点なので感情移入しやすいが、特異な状況をこれだけ描写されると何とも凄い…ぐっと来ます。