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紙の本
日常にころがる幸せのひとつぶひとつぶを集めた本
2012/08/19 20:29
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桔梗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学3年生のさきちゃんと お話を作るのが仕事のお母さんとの ほのぼのとした暮らし
ふたりの日常生活の一コマ一コマを切り取って描く12このお話
くすっと笑ってしまう話やじんわりする話 涙がこぼれそうになる話もある
まるで ピンクや水色や黄色…
いろんな色のこんぺいとうが詰まった小さなお菓子の袋を開けた時のように
ふわりと心が温かくなる
まっすぐなさきちゃんと その真っ直ぐさときちんと向き合ってあげるお母さん
私も子どもの言葉や気持ちのひとつひとつを こんな風に同じ高さで受け止められる母でありたいと思う
いつまでもいつまでも 日常に転がるこんな至福を 子ども達が覚えてくれていますように
そう祈りたくなる
紙の本
可愛らしいイラストに軽〜い気持ちで読み始めましたが予想外に心にズッシリと響き渡った1冊です。
2004/12/24 14:42
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母と娘の二人だけの生活。
まるで友達のように二人の時間を大切にしているお母さんとさきちゃん。
作家のお母さんは毎晩さきちゃんにお話を作って聞かせてくれます。
このお話がまた素敵なんですよね。
思わず「羨ましい!! 私も一緒に聞かせて!!」と思ってしまいました。
さてこの物語、お父さんの存在は少ししか出てきません。
それは「くまの名前」でさきちゃんの名前が変わることに感じていることや、「さそりの井戸」でお母さんが世の中には思いもしない出来事が起きてしまう哀しさを感じていることで伝わります。
決して甘く優しいだけの本ではない部分がこの本の良さなのかもしれないです。
「星の王子さま」ではないのですが、大人になるとかつて子供だった事を忘れてしまうのか、子供の意味不明の行動って叱ってしまいがちになりますが、子供には子供の理屈がちゃんとあるのだなぁと改めて感じてしまいました。
子供だった時代があるのに、大人になるとすっかりと忘れてしまうのですよね。
軽く読み始めたのですが思わずズッシリと手応えのあった本でした。
イラストと文章の優しさで調和されてますがかなり奥の深い本です。
紙の本
ささくれた心の保湿剤
2003/06/07 11:16
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ネージュ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつでもどこでも持ち歩きにピッタリの1冊としてお薦め。
おかあさんとさきちゃん母子の日常の一片が、くっきりと描かれています。短いほんのりとしたお話がたくさんつまっていて、どこから読んでも大丈夫なのがいい。お話のテンポと内容に、おーなり由子さんの挿絵がまたマッチしています。
子供は意外にもいろんな心配事を抱えていて、その解決のために一所懸命考えてとった行動が、大人には理解できず叱ってしまったりすることはあるでしょう。「川の蛇口」の中で、台風を迎えた二人は話をしています。さきちゃんがもう少し小さい頃、台風で増水し今にも溢れそうな川の水を減らそうとある行動にでました。大人なおかあさんは初めて事の真相を聞いたのです。子供の発想送の豊かさと、大人の現実性が好対照となって浮き上がったお話にできあがっています。
ミステリー作家の北村薫さんという印象からは、かけ離れたお話のように感じていましたが、洞察力があってこそ日常の出来事を活き活きと描けるのかなぁと思うようになりました。
お気に入りのブックカバーをかけいつも持ち歩いている私ですが、今度は自宅用に大判「月の砂漠をさばさばと」を購入するつもりです。
紙の本
神様だったら
2016/08/12 23:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ー怒らないよ」本当は、《それに、神様だったらそんな意地悪なことしないよ》と続けたかったのです。(略)ただ、これだけは言ってあげたいと、同じ言葉を繰り返しました。
「怒らないよ」
紙の本
クールで、あたたかな、母子の日常。
2002/07/23 13:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとトボケたところのあるおかあさんと小3のさきちゃんが主人公
のお話です。タイトルは、おかあさんが歌った替え歌からきています。
♪さぁば〜さばとぉ〜さばの〜みそ煮がゆぅきーました〜♪
このおかあさんは作家さんなので、毎晩、寝る前にさきちゃんに即興で
お話を語ってくれるのですが、これがまたすっとんきょうなお話ばかり
だったりします。
何か特別な事件が起こるわけではありません。ただ淡々とすぎていく毎
日のなか、ほんのちょっとしたことが積み重なって、思い出にとなって
いくんだな、とほのぼのとします。でも、けして甘すぎない。特に、最
初の「くまの名前」で、けっこうガツーンときます。このあたりが、子
どもとおとなの違いか…というかんじかな。
おーなりさんの挿し絵が、このほのぼの親子を、よりほのぼのと描いて
います。とっても仲がよい親子なんだけど、友だち関係ではなく、ちゃ
んと「親と子」しているところがまたよいです。
けしてノスタルジックなわけでもなく、メルヘンなわけでもなく、現実
にクールでいて、あたたかく、明日からもまたがんばろう!という気持
ちになれる本です。
【B◎◎KRACK】 No.141 2002/07/17発行●ちょっと大きな本棚
紙の本
ほのぼのとしたお話です
2022/02/28 23:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前NHKの「おやすみ日本 眠いいね!」にてMCのピース又吉氏が、おすすめ本として紹介しており気になり購入致しました。
著書北村薫氏の本書は、9歳のさきちゃんとお母さんのほのぼのとした日常を描いた作品となっております。
私が好きなお話は「川の蛇口」です。ある日、町に台風が来てさきちゃんは、自分の小さい頃のことを思い出します。風が強く心配になり、家の窓を開けて風を通して怒られたこと。
洪水で家が流される様子をテレビで見て、水を減らすために蛇口をひねって怒られたこと。
子供の行動も、背景には子供なりの考えがあるものです。自分の子供のことになると、頭ごなしに怒りがちだが、一歩引いて子供なりの背景を理解する余裕が大切であると考えさせられました。
また、本書はおーなり由子氏のイラストが所々に入っております。北村氏の文章と、おーなり氏のかわいいイラストの相乗効果で、さらにほのぼのとした作風になっております。夜に子供の読み聞かせする時にもおすすめの一冊です。