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hontoレビュー

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二人が睦まじくいるためには みんなのレビュー

  • 吉野 弘 (詩)
  • 税込価格:1,37512pt
  • 出版社:童話屋
  • 発行年月:2003.10
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー36件

みんなの評価4.3

評価内訳

36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

詩人のまっすくで、あたたかな言葉が胸に染みる、とても素敵な詞華集です。

2004/11/21 19:06

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルの『二人が睦まじくいるためには』は、本書の冒頭に収められた「祝婚歌」の最初の一行からとられています。
 吉野弘さんの詩の花束から32編を選び、最後に、「祝婚歌」に寄せた茨木のり子さんの文章を載せて。それがポケットサイズの詞華集である本書『二人が睦まじくいるためには』です。
 吉野弘さんの誠実で真摯なお人柄やあたたかくて澄んだ眼差し、それが行間から立ち上ってくるような詩だなあと、久しぶりに読み返してあらためてそう感じました。

 満員電車の光景を描いて胸がぎゅっと締め付けられるような「夕焼け」もいいですし、英語を習い始めて間もない弘少年と父親との会話に切ない気持ちにさせられる「I was born」も印象に残ります。
 でも、何度読んでも「これはいいなあ。素敵な詩だなあ」と思うのは、冒頭の「祝婚歌」という一編。海原に朝の光がすっと射し、あたたかな光で満たされていくような、そんな味わいにしみじみとさせられる詩です。

 また、この「祝婚歌」に寄せた茨木のり子さんの文章もとても読みごたえがあるもの。吉野弘さんの人となりもそこから伝わってきて、素敵なエッセイを読んだ気持ちになりました。ただ、本書に収録された茨木さんの文章のラスト、> 以降の箇所が、花神社収録時のものとは違っていますね。なんでかな? 私は読み比べてみて、元の文章のほうがいいように思ったのですが。

 本書に収録されている詩のほかにも、吉野弘さんの詩、素敵な作品がまだまだあります。吉野弘さんの詩をもっと読んでみたくなった方には、花神社刊行の『花神ブックス2 吉野弘』を手にされることをオススメします。吉野さんが、谷川俊太郎さんや大岡信さんを始めとする「櫂」の仲間と同席した時の写真や、ふたりの娘さんや御夫人と写っているスナップ写真も見ることができますよ。

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紙の本

人間は不完全な存在であるという思いから出発することの大切さ

2004/11/27 10:15

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 予備知識もほとんどないまま手にしてみたものです。作者名も何となく聞いたことがあるという程度でしたが、本書には私が中高生の頃に国語の教科書で目にして強く記憶に残った詩が二編も含まれていることに驚きました。

 一編は「夕焼け」という詩です。混み合った電車の中で二度も高齢者に席を譲った若い娘が三度目はとうとう席を譲ることなく、うつむいてしまう。夕焼けを目にすることもなくじっと座り続ける娘の姿を読んでいます。娘の心をちょっぴり理解しがたい思いをしながら読んだ記憶があります。

 今一編は「I was born」。日本語も英語も「生まれる」という受身形で表現されることに気づいた作者がそのことを父に語るという内容です。確かに人間は自らの意思を斟酌されることなく産み落とされるという受動的な存在なのだと思ったことをよく覚えています。
 しかしこの作品には、息子の言葉を聞いた父が、出産直後に亡くなった妻の話をするという続きがありました。高校時代にもこの続きを含めて読んだはずなのですが、「生まれる」という言葉が受身だという発見にばかり気を取られ、父が息子を諭すために用いた妻(息子の母)の挿話のことはすっかり失念していました。

 さて、表題ともなった「祝婚歌」ですが、これは実に味わい深い詩です。酸いも甘いも噛み分ける年齢に達した人生の先輩が、若い新郎新婦に贈る「仲睦まじくあるための秘訣」。
 「正しいことを言うときは/相手を傷つけやすいものだと/気付いているほうがいい」というのは意味深い言葉です。「人間も人生も完璧なものでは決してない」という思いから出発していて、その点が共感を呼ぶのでしょう。離婚調停に携わる弁護士がこの詩を当事者夫婦に見せて翻意を促すのに使うという挿話もとても興味深く読みました。

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紙の本

なぜ男の愛はうねりが大きいのだろうか

2014/05/07 11:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:gaoyee - この投稿者のレビュー一覧を見る

大まかに見えてはいるが、繊細さに感応し、過ぎゆく時間を感じ取る単位は日常の時間単位を大きく上回る。そのサイクルは、一見大きくはみえるものの、女性の持つ感性に揺れてうねって滝のように高地から流れ落ちる。吉野氏の詩の主旋律に、絡みながら聞こえる氏の伴走ランナーである奥方の吐息が詩の行間から聞こえてくる。

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2005/09/29 22:27

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2009/07/06 00:36

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2010/06/27 12:18

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2011/02/24 19:22

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2011/03/24 16:30

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2012/02/25 16:19

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2012/05/01 14:30

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2012/11/04 00:03

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2013/01/08 19:18

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2014/01/30 01:01

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2014/09/27 23:20

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2014/09/23 20:35

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