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8月9日に私の論文の最終試験に加わっていた教授の単著。いろいろと指摘をされたのだけれど、的確な指摘が多くどのような研究を積上げてきた教授なのか気になって読んだ本。
菰田文男著「脳外革命」中経出版(2003)
* 脳の中で生まれたイメージや願望そして欲求は脳の外に出て具体的な姿に発展します。これを「脳外革命」と呼びます。「脳外革命」が今までにない商品や文化を生出します。
* これからの人間社会の発展には、物的な有形の基準に加えて、目に見えない基準がますます大きな役割を果たします。人間社会の新しい可能性を知るためには、脳科科学の知識とその活用が欠かせなくなっています。
* 「経済」や「社会」とは、脳が作り上げるイメージが固定化されて、脳の記憶回路に保存されるという形で外化されたり、実際の経済活動や文化的な営みや社会組織として脳が外化されたものです。したがって、社会の最も本質的な部分は脳の中にあるのです。それであるからこそ、「経済」「社会」は普段にダイナミックな変化を示すことになるのです。