- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
一秒を切り刻め
2006/03/18 15:25
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kou - この投稿者のレビュー一覧を見る
初の出撃で、初年兵のキリヤ・ケイジは死んだ。次の瞬間、ベッドの中で目を覚ます。
出撃前日から戦死までの二日間。それ永遠に繰り返すと知った時、少年はその中で習得できる最高の戦闘技術を次のループに持っていくことを決意する。何もできない初年兵から熟練した古参兵へと変貌していったキリヤは、158回目のループで戦場の女神と称される女性リタ・ヴラタスキから問われる。「おまえ、いま……何周めなんだ?」
ネット上でも評判になって、ずっと気になっていた本をようやく読みました。
最初は独特の文体が気になりました。ブツ切れというか何というか…正直に言うと読了した今でもこの文体はあまり好きではありません。思考の流れを中断させられると言うか、物語の中に入って行きづらい。
でもそれをおして読むだけの面白さはあったなと思います。
永遠に繰り返されるループの中に放り込まれたら、しかもそれが極限状況の戦場だったら、自分だったらどうするでしょう? 無気力に、投げやりになるような気がします。
しかしこの主人公のキリヤは自分が唯一できる反抗として、戦闘技術を磨くことにします。なぜなら同じループの中でも、キリヤの行動で多少の結果の差異は生まれることが分かっているからです。それなら最高の戦闘技術を身につけて敵を倒し、このループを抜け出す。それしか道はないのです。
後半、同じようにループを経験した女性・リタに出会ったキリヤは、ループを脱出する方法を知ります。そしてキラー・ケイジとまで呼ばれるようになった彼が、この先どこへ行くのか…
なんとも読後に想いを引っ張る結末でした。
とりあえず読んでみてください。
紙の本
SF的設定が曖昧
2006/02/27 19:15
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ一日を繰り返しつつ、少しづつ違った角度からの表現が魅力的です
ただ戦闘シーンは意外に少なく、初陣であった主人公がいきなり強くなっていきます
敵の姿が見えてこないし、あまり関係なくなってしまっているのがもったいないですね
時間を繰り返す設定自体”トンデモ”なんですが、最後の方になってくると”トンデモ度”が増してきて理解不能になってしまいました
アンテナって何?ケイジがループしてるのになぜリタも記憶があるの?脳のアンテナ化って誰が実証したの?
設定のあいまいさがラストシーンの感動を大きく損なってしまっている気がします
紙の本
ギタイからトーキョーを守れ!
2006/07/30 18:30
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のキリヤ・ケイジは、ジャケット兵の初年兵。
ギタイと呼ばれる謎の侵略者からトーキョーを守るため、
コトイウシという島で激戦を戦っています。そして戦場には
戦場の女神と呼ばれる女性兵士リタ・ヴラタスキも、、。
ループし、繰り返される日常、、。
ライトノベルには重要要素のイラストは、
「NieA_7」の安倍吉俊さんが、描いています。
よくあるライトノベルのなかでは、文章表現はかなり上の方で
SF的要素も、ループとかかなり凝っています。
簡単に言うと、ハインラインの「宇宙の戦士」ですね。
宇宙の戦士のパワードスーツに比べるともっと軽装な感じですが、
槍を打ち出す装置とか、ボトムズのAT(ベルゼルガ)の影響も感じられます。
時間がループするのは、押井さんの「ビューティフルドリーマー」ですね、、。
この、ループするという設定が、ゲーム感覚を喚起させる最大の要素ですが、
逆に、話としては、ブちぎりになって、ちょっと話しをフォローするのが、
難しく、又、侵略者のギタイが重要な要素となって、ループしているのですが、
そこら辺が、よく判らなかったです。
ライトノベルを読んでいつも思うは、
「若さとその思想的暴走」ですね、、。
あぁ、こんな事、よく妄想していたなぁ、、と。
この息苦しい世界から逃げ出すために、かなりかけ離れたSF的世界を
妄想し、それでいて、身近な競争社会の学校生活もそのまま反映された世界そのものを。
ループも繰り返される日常のそのものです。
押井さんは、もうちょっと違う意味合いで繰り返される日常を使っていましたが。
で、ほとばしる暴力性も、若さそのものです。
こんな風に解析してみても、助けには、ならないのいかもしれませんが、
読書というバーチャルな世界へ逃げ込むことが、助けになっていることもあるのです。
紙の本
すごい
2016/12/05 21:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリヤとリタのどうしようもない関係が好きです。私が同じ状況になったらどうするだろうか。戦える気がしない。
紙の本
映画化の方に興味が湧く!
2014/08/04 14:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kwt - この投稿者のレビュー一覧を見る
書かれている文章に踊らされ,一歩ずつ,核心に迫っていくタイプの作品。
装備,侵入者など,興味をそそるところはあるが,周辺状況を書き込みよりも,主人公の心理を中心にストーリーは展開していく。
映画化後のクルミ表紙と,元からの表紙,ギャップは大きいです。
これを,どのように映画化したのか,そっちの方に興味が湧く一冊でした。