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みんなのレビュー1,192件

みんなの評価4.0

評価内訳

1,180 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

春樹の「んだ」語尾と猫の客観性

2005/04/11 08:46

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉田照彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る

たぶん多くの人が感じていることだと思うのだけれど、村上春樹の小説というのはどれもたいへんに読みやすい。読んでいると、なにか静かな山奥の小川のせせらぎに身をひたしているような、とても快い気分になれる。本書を読みながら、それはなんでかな、ということをずっと考えていたのだけれども、少なくとも僕個人が彼の小説において最も心地よく感じるのは、作中の登場人物たちがしばしば口にする「んだ」という、科白の語尾であるということに気付いた。
「君は絵の中の少年に嫉妬しているんだ」
「(略)自分でも信じられないくらいなんだ」
「いつそれを言ってくれるか、ずっと待っていたんだ」
「(略)君はなにかとくべつな部屋を探しているんだけど、その部屋はぜんぜん見つからないんだ。(略)私は叫んで、君に注意を与えようとするんだけど、私の声はうまく届かないんだ。(略)それで君のことがとても気になっていたんだ」
「君は正しいことをしたんだ」
実際、こうしてざっと抜き出してみただけでも語尾が「んだ」になっている科白(ここでは仮に「んだ」語尾の科白と名づける)というのが結構ある。もちろん、「んだ」語尾でない科白もたくさんあるし、他の作家の小説にも「んだ」語尾の科白というのはたくさんあるはずなのだろうけれども、僕にはなぜかこの著者の小説の中の「んだ」語尾だけが非常に強く印象に残り、特に好ましく感じられるのである。
言語学的に言って、「んだ」語尾というものに何か普遍的な意味合いがあるのかどうかは僕の知るところではないけれども、少なくとも僕が村上作品における「んだ」語尾から感じるのは、非常に夢見がちな口調であるなあという感覚である。たとえば上記の例でいうと、「君は正しいことをしたんだ」なんという科白は、本来、それを口にする人物による「君は正しいことをした」というひとつの「宣言」であると思うのだけれども、これが「んだ」語尾になっていることによって、その宣言性とでもいうようなものがうまいこと和らげられて、なんというか、夢見るような、歌うような口ぶりに変化しているような気がする。単に「した」でもない、「したんだよ」でも「したんだぜ」でもなく「したのだ」でもない、「したんだ」というまさにその語尾が、一切の押しつけがましさを排して、水のようにすうっと心の中に染み入ってくるような心地よさを感じさせるのである。
このことはもしかするともうすでにどこかで誰かが指摘していることかもしれないし、あるいは逆に僕だけにしか感じられない極度に個人的な印象の問題に過ぎないのかもしれないけれども、ともかく僕が村上作品に感じる好ましさの最大の要因がこの「んだ」語尾であるということはどうも間違いないことのような気がする。
ところで、本書には猫と会話が出来る人間というのがいて、猫が人間の言葉でいろいろとしゃべる(というか、その人間が「猫語」を解する)のだけれども、これが猫であって犬ではないというのは、僕にはとても重要にというか、面白く感じられる。話は違うけれども、たとえば夏目漱石の『吾輩は猫である』が『吾輩は犬である』であったとしたら、ちっとも面白くなかったろうと僕は個人的に思うのだけれども、どうも猫というのは人間にとって客観的な存在であり、犬は逆に主観的な存在であると、これは漱石や村上氏にとってだけではなくて、一般的にそのように捉えられているのではないかという気が僕にはする。それはおそらく、彼ら動物自体が人間に対して取っている(と人間が感じる)スタンスを反映しているのだろうと思う。

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紙の本

ずっと敬遠していました。

2005/05/10 21:01

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み始めてまず感じたのが、詩の様だということ。文章が詩的と言うわけでなく。一章一章が詩の一節で、本まるごと一冊がひとつの詩を成している。(上下巻で2冊だけど)
だから、この作品を楽しむには意味を考えてはいけない。1ページ1ページ、目に入った文章を素直に楽しむ。瞬間瞬間のストーリーを単純に楽しむ。
ドロドロに引き落とされたと思ったら、整然としたリズム感あふれる文章で引き戻される。ズタズタに引き裂かれたと思ったら、軽い文章で心が和む。
読み終えた時、心が揺さぶられすぎたせいか体が震えていた。しばらく何もできなかった。
今まで食わず嫌いで、村上春樹氏の作品を読まなかったことが悔やまれます。空想小説?というかたちをとっていますが、恐ろしく現実的な作品です。「現実」ってものをここまでリアルに描き出せる作家を私は知りません。海外では評価が高いそうですが、日本では、あまり評価は高くないらしいですね。もったいない話です。

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紙の本

クリアーな読みだし。

2007/11/21 23:34

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

わたしは、村上春樹をよみやすいとおもったことが、
実はほとんどなかった。
文体はよみやすいのだけど、内容がいつも胃にがつんとくるような気がした。
はじめてよんだのが、高校生のときで、
「ノルウェイの森」で、すごく内容に疲れてしまい、おもしろいのかなんなのかよくわからなかったことが、後をひいていたと思う。

今回は、それが不思議とするするっと入り込めた。
主人公が少年だから、というのもあると思う。
こんど春樹初心者をみたら、これをすすめてみよう。
なぞかけがたくさんあるのもいい。


単行本をよんだ方へ。
この文庫には上・下とも解説なしです。

つづきは下巻で。

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紙の本

やっぱり村上春樹

2022/11/05 10:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:パター - この投稿者のレビュー一覧を見る

やっぱ村上春樹の代表角ともいわれる海辺のカフカ。いつも毎度の村上ワールドが本の内容の不思議さと、生き生きさをあらわしている。読んだことのない人、読見悩んでいる人は、ぜひ村上ワールドを体験してはいかがか

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紙の本

やっと話が見えてきた

2020/01/10 21:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

いくつかのストリーが次々と出てきてそれがいつしか繋がっていく村上春樹さんの作風。やっとストーリーが見えてきた。下巻も一気読み。

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紙の本

魅力のある登場人物たち

2019/08/06 22:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公・田村カフカ、カラスと呼ばれる少年、図書館の館長・佐伯さん、図書館司書の大島さん、トラック運転手のホシノさん、そしてもちろんナカタさん、登場人物にひかれていきます

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紙の本

15という年齢

2016/02/23 20:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰にとっても「15」という年代は特別な何かがあったかなと読了して思い起こさせる。「海辺のカフカ」のレコード聴いてみたい。

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紙の本

私の一番好きな作品です。

2016/01/31 09:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、村上作品の中で、私が最も気に入っている小説です。内容的には、「ねじまきクロニクル」などの方が深みはあると思うのですが、この小説の舞台が、私自身の青春時代と重なるからからましれません。15歳になった少年が家でをして、四国高松に行きます。そこで、様々な人々に会い、少年は徐々に成長していきます。全体的にはゆくっりとストーリーは展開されますが、一度読みだしたら止められないことは確実です。

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紙の本

引き込まれる世界観!

2015/11/03 22:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紅焔@高2 - この投稿者のレビュー一覧を見る

やはり村上春樹作品は読みやすいと感じました。
ぐっと世界観に引き込まれ、上下巻を3日で読み終えてしまいました。

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紙の本

不思議な世界観

2013/07/27 22:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:h8441 - この投稿者のレビュー一覧を見る

カフカってなんだろう?少年の名前かなと思って読み始めました。少年と老人のナカタさん、ホシノ青年が織り成す不思議な人間模様。読み出しから引き込まれて一気に読んでしまいました。村上春樹さん独特の世界観好きだな。

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紙の本

不思議な物語

2008/11/16 08:07

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る

不思議な物語。

でも、読んでいるうちに懐かしさを覚えるのは、私だけではないはず。

物語は、15歳の少年が家出をするところから始まります。そこから色々な変わった人たちと出会い、なぜか高松へとひきつけられていきます。個人的にはジョニーウォーカーさんが好きですが。そして殺人事件が起こり・・・

純愛小説?

少年の心の中の漠然とした、「不安」。この感覚は、だれしも少年時代に持っていたものです。色で表現するとセピア色。いまでも記憶の中にもやがかかりながらも、確実に残っている。

この本を読んでいくと、そのもやがかかっていた記憶が次第にはっきりとしてくる感覚になります。

そして・・・

龍.

http://ameblo.jp/12484/

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2011/02/08 23:08

投稿元:ブクログ

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2009/11/10 22:34

投稿元:ブクログ

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2005/02/28 00:00

投稿元:ブクログ

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2005/03/05 23:10

投稿元:ブクログ

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