紙の本
虚像を映し出す6編
2016/01/22 09:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
2004年に発表された「麦撃機の飛ぶ空」に続く5冊目の短編集だ。本書の登場人物たちは皆本当の姿を隠しているような気がする。表題作の怪物と戦う軍人や「渇眠」の逃走者を追いかける刑事など、ラストに真の姿が見えてくるような気がした。
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11月9日読了。通勤で読む本ではなかったな、と。家でじっくり楽しむんだった。短編に神林ワールドを詰め込んであるので内容は濃い。初期の作品!という文章なんだけど、神林要素がたっぷりで読み応えはありました。ところで、猫はでてきたかな。
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神林長平は・・・読解力のない私には、難易度高くて。いまのところ雪風とグッドラックしか満足に読めていません。これは、そこそこ楽しく、行けるかな?と思ったけれど、結局最後の方は、敗北・・・でした。
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さあ、出ておいで
いつでも来れるよ
短編集
渇眠
痩せても狼
ハイブリアンズ
兎の夢
ここにいるよ
鏡像の敵
解説 桜坂洋
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駆逐装甲動力スーツを身にまとったわたし、太陽系宇宙軍の新藤中尉は、人間の憎悪を喰らう怪魔を追っていた。
これは短編集です。自分は非現実ってのが大好きです。この本は非現実を疑似体験させてくれました。だから大好きです。
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収録された6篇中、3編は他の短編集等に収録済みの作品で既読。
コスト・パフォーマンスの低い短編集ではあったが、
『プリズム』にも収録されている“ここにいるよ” は
何度読んでも感動してしまう。
“渇眠” - 『時間触』に収録済み - もお奨め。
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最近研究中の作家さんの短編集。
既読の「渇眠」、ふんわりしているが面白くない「痩せても狼」、作者と登場人物がハイブリッドするが面白いとは思わない「ハイブリアンズ」、既読の「兎の夢」、「ここにいるよ」。
最後は期待した表題作「鏡像の敵」だが、いい展開だが、面白いとは思わなかった。もうちょっとこの作者研究しよう。
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神林長平の初期の6つの短篇を収録。いずれも基本的にはアイデンティティをテーマとするが、神林の優れているのは(それはまた同時にきわめてSF的でもあるのだが)そのアイデンティティの問いかけが、単に個人や人間のそれのみにとどまらず、物質や時間、あるいは宇宙空間そのものに対する根源的なものになっていることにある。現在の神林作品からすれば、いくぶんもの足りと言えなくもないが、それは逆に言えば絶えざる問いかけと練達が今の神林をあらしめていることの証でもあるのだろう。6篇の中では、表題に取られた『鏡像の敵』が秀逸か。
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まともに完結してない駄作揃いの作品集。永らくこいつが絶版になってたのもうなづける。なんというか、PABの話にしてもそうだが、長編先に読んでるせいかどれも尻切れトンボな印象が・・・・
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追う者と追れるものは良い。(断言)。
SFには疎いので、あ、ほぼサイコパス、とか、こういう設定は割と昔からあるんだなぁ、とか思いました。
解説面白かったです。