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紙の本

日本の大学はどこへ行くのだろうか

2005/10/01 09:53

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 国立大学が独立行政法人になり、都立大学もこの春に法人化して首都大学東京に変わった。法学部の教授が複数辞職するなど、都立大学に関しては一時期ニュースに問題が取り上げられたことがあるが、この春はあまり世間の話題になることもなく、いつの間にか変わっていたような印象がある。この本は東京都立大学が首都大学東京に変わるまでの2年間総長を務めた著者が、改革の変遷を綴ったものである。
 1998年から大学として独自に始めていた改革構想大綱の、2003年8月都の組織である大学管理本部からの突然の廃棄通達。それ以後の首都大学東京設立への経緯は、河合塾への大学設置設計の業務委託、教員への新大学移行への同意書提出要請や、「それに同意しないものは同等には扱えない」という文書など、これを読む限りはまさにトップダウンで推し進められた、という感じである。どこかで聞いた「丸投げ」、「反対票を投じたものは推薦しない」とした選挙の進め方と、他にも同様の響きを感じるのは私だけではあるまい。
 あまりのひどさに拒否や辞任も考えたが、そうすれば言いなりになる者にすげかえられるだけ、と踏みとどまったと著者は言う。最後まで「意見を述べること、討議すること、一致点を見いだすこと」を著者は貫いた。「内情暴露」にもとられるこういった文章は、一方的な見方であることは否めない。著者は公開された文書などをおり混ぜて事実を淡々と綴っているように感じるが、「書かずにはいられなかった」思いが行間にはつまっているようだ。できることなら、改革を推し進めた側の説明も聞きたいものだが、「説明は充分し尽くしました」との答えが返ってくるようにも思われる。
 大学はどこへ行くのだろう。採算をとるため、と大学も企業提携、ベンチャー活動が花盛りであるようだ。実学に走らざるを得ない大学?「文学は人間が生きる、そのための実学なのだね」と著者が引用している知人の言葉が心に残る。すぐには利益に繁栄されない、「いつかは実学に繋がる」学問を守っていく機能は大学以外のどこで守られていくのだろう?
 一方的な意見かもしれないが、淡々と、ブックレットの長さに要領よくポイントを盛り込んだよい資料だといって良いと思う。

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