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死にカタログ みんなのレビュー

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みんなのレビュー131件

みんなの評価4.1

評価内訳

131 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

いつの日か、きっと・・・

2009/05/30 22:49

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誰にも訪れる確実な未来。それは「死」。本書はややもすれば深刻に捉え過ぎる死について、「ふつうに読める」本を作ろうという意図のもと作成されたカタログです。

 作者である寄藤文平はアートディレクターでありイラストレイター。JT広告「大人たばこ養成講座」のブックデザインで有名です。後に、『大人たばこ養成講座』、『大人たばこ養成講座2』を著わしました。

 さて、本書は寄藤氏独特なタッチのイラストと文章から構成されています。イラストを眺めるだけでも十分楽しめる1冊です。イラストの雰囲気が、死を重苦しいイメージから解放しているような印象を受けました。その点ではふつうに読める本と言えます。

 しかし、死が軽いものになるわけではありません。

 本書は「死の入口」、「死のカタチ」、「死のタイミング」、「死の場所」、「死の理由」、「死のものがたり」、「死のしまい方」と章を展開していきます。とっつきにくい死が少しずつ身近なものに転じていくような、そんな展開です。

 「死の入口」は死のイメージについてです。そして、「死のカタチ」で様々な死の状況について解説していきます。それは死の形態だけではなく、死に対する古今東西の捉え方、現在の死後の処理法のいろいろについて説いています。誰にも訪れるたった1回の出来事。他人のそれを通じて、多くの人たちがイメージを作り上げてきた様子がうかがえます。

 「死のタイミング」、「死の場所」、「死の理由」は読んで字のごとくです。「死の場所」については世界各地、日本全国の年間死亡者数がさらりと書かれています。また、街や家における死に場所、死に方についても記されています。これらの死に関する統計的データは、めったに起こらない出来事でも、他人事でもないことを教えてくれます。特に家の中における数値データはなかなかに衝撃的です。

 「死のものがたり」は、歴史的人物を中心とした死への物語です。言い換えれば歴史的人物の人生ダイジェスト版、つまり伝記をイラストで紹介したものです。偉人の伝記は、その人物の生い立ちから始まって死で幕を閉じます。生き様とともに死に様もまた伝記から学ぶべきテーマなのかもしれません。どのように生きたのか、それはどのような死を迎えることになったのかということの同義なのでしょう。

 そして、本書は「死のしまい方」で締めくくりとなります。「死のしまい方」、それを筆者は死の捉え方として紹介しています。言わば、死へのモチベーション。寄藤氏は「死を前に、その人の中のあらゆることが凝縮するのだといいます。死と向き合うというのは、結局、自分の生き方と向き合うということのようです」としました。だからこそ、襲うように突然訪れる死は、恐れの対象としてしか映らないのかも知れません。

 その死に対して寄藤氏は自分なりの向き合い方を示してくれています。それは死を意識すること。生活の中の出来事を少しずつ噛み砕き、自分なりに折りたたんでいく。そして、死のほうから自分を振り返ってみる。

 死は誰にでも約束された未来です。だったらそこまでの時間をいかに過ごしていくか。死を意識しつつ、毎日を少しずつ積み重ねていくことは一見すると容易なようですが、実際はかなり難しいものでしょう。しかし、死を意識することが、生き方そのものにも影響を及ぼすような気がします。そのことを149~155頁の一連のイラストで簡潔に表現してくれました。

 本書は「死」というテーマから「生」を見事にそして簡潔に描き出した好書です。受け止め方は人それぞれでしょうが、死について少しでも意識するきっかけになると思います。そして、死を意識することは生き方へも少なからずの影響を与えてくれるはずです。

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紙の本

死について深刻になり過ぎず肩の力を抜いて考えてみる

2007/09/08 22:14

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人の死について考えると言うと、どうも深刻になってしまって
死ということばすらタブーな感じになってくる。

私も、ここのところ、人の死というものに向き合う機会が続き、
そのなかで、死ということをタブー視していることを実感し、
それは、あまり極端になるとよくないのではないか、
とつくづく感じたのでした。

そんなときに見つけたこの本は、
私がなんとなく薄ぼんやり考えていた「死」についてわかりやすく絵にしてくれていました。
深刻になり過ぎず、肩の力を抜いて「死」を考えられるのが良い。
あまりにも深刻になりすぎると、不安や恐怖やなんだかんだで
自分が混乱してしまって考えるドコロではなくなってしまうから。
作者も、漠然と考えはじめたときの混乱を表現していて、
その混乱ぶりがよくわかる。
だからあまり深刻にならないで考えるのがいい。

人はいつかは死ぬのです。

でも、なぜかそのことを忘れがちになっている。
確かに、今は医療の進歩によって、むやみに死んでしまうようなことは激減しているし、
それはそれでありがたいことなのだけれど、
いくら医学の進歩とはいえ、どこかで限界というものがあるわけで、
いつか寿命と言うものが訪れる。

その寿命も、私達にはどうにもできないところで決められていて
誰かと比べて、長いとか短いとか比べるようなはなしでもないのだけれど、
やっぱりもっともっと生きたい、生きてもらいたいと、際限なく思ってしまう。
それはそれで当然なのだけれど。
ただ、
どこかであきらめというか潔さが必要なのではないか、
などとも思ってしまうのです。
早々と生きるのをあきらめてしまうとか、
そういうことではなくて
人間はいつかは死ぬということをちゃんと心に留めておく、
というような意味で。

昔の人は、老いてゆくのと同時に、
自分の人生の終わりについて、どこか覚悟をしていたのではないかと思えるのです。
だから、色々なものがそぎ落とされて、だんだん穏やかな顔になっていった。
けれども、今の世の中では、
元気でいることが「良い」ことで、衰えるということは「悪」とするような風潮のような気がする。
そんななかで、
人はどこで終わりを覚悟すればいいのかがわからなくなっているのではないか。

そして、
衰えることに対する恐怖と同時に、
死ということを、考えるのも忌まわしい恐ろしいものにしてしまっている。

もちろん死ぬということが怖くないといえば嘘になる。
死ぬことが良いことというのとも違う。
けれども、誰もが向かっている道であることだけは間違いない。
だからこそ、もっと死ということを考えることで
生きている今を大事できるということにはならないだろうか。
死と生は切手も切り離せない。
死は、誰にも平等に訪れるもの。
だからこそ、極端に恐れることなく、
日ごろから少しは考えていたいと思うのです。
まだまだ縁遠いと思えるときだからこそ
考えておくべきことのような気がするのです。

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紙の本

抱腹な死の多様性

2007/08/10 22:53

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:rem - この投稿者のレビュー一覧を見る

死んだらどうなる?
お星様になったり、仏様になったり、ミイラになったり、ゾンビになったり。いろいろな説がありますが、宗教や習慣によって全く違った死の形があるもんだなぁと驚きます。死というのは同じ現象なのに。

死に方の総合カタログ「死にカタログ」
・遺族が死の儀式に失敗すると、罰として死者はコオロギになる。
・死んだら近所の島に行く
などの死の考え方から
・死亡原因の割合
・死に際したら、あなたはどうする?

POP(?)な絵がまた、“死”は身近で誰にでも訪れるものとして楽しく面白く考えさせてくれる。

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2005/12/19 12:37

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2006/03/05 22:06

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2006/04/21 17:12

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2006/01/21 17:53

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2006/02/07 20:16

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2006/03/25 21:30

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2006/05/23 10:35

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2006/05/13 00:18

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2006/05/26 23:02

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