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サイェルヌ3兄妹弟シリーズ第2弾。
.............(あらすじ)...................................
非道な父と仲違いして領地から飛び出して以来、故郷のサイェルヌには近寄らなかったクインは、大領主テュレのお館様の命を受けて帰還した......夢までに見た故郷を受け継ぐ為に。
しかし、豊かだった故郷の地は農奴や領民、居るはずの妹弟たちからも見捨てられ荒れ果てていた!
一方サイェルヌの隣の領地アノシーを、父亡き後女手一つで守って来たメリサンドは、前のサイェルヌの領主にはホトホト手を焼いていた。
非道なやり方で領民を苦しめ、豊かなアノシーに度重なる略奪を働いていたのだ。
クインとメリサンド、どちらも正式な領主となるには、大領主テュレのお館様に認められなければならない。
その大領主は、二人に命令を下した......「今夜すぐにも、二人の婚礼の儀式を執り行うこと」
夫婦の契りを結ばなければ、領地は没収となるため、二人は渋々結婚に同意した。
しかし、クインがあの前領主の息子と知ったメリサンドは、表面上の夫婦にしかならないと決心した。
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荒れ果てた領地でも自分の領地が持てることに感動しているクインはともかく、女主人として誇る領地を守ろうとするヒロインはかなり鼻っ柱が強い!
読んでてクインが可哀相に思える所も有るけれど、ヒロインが主張することも至極もっともで.........簡単にいえば、意地の張り合いを続ける二人のお話かな。
いつ、どのようにして、どちらが先に、相手を愛していることを自覚して認めるか........永遠のロマのテーマです(笑)