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塩野七生『ローマ人の物語』の影響 第3段。
ローマから始まって、中世を経て現在まで、世界中に影響を与えたラテン語
でも、あんまり面白くなかった。
文法書なのか、評論なのか、
内容がどっち付かず
文章も学者が書くような、退屈な文章だし・・・
やっぱり『ガリア戦記』や『キケロ書簡集』の翻訳読む方が面白いかも。。
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ラテン語には、明確に機能を区別できる九つの品詞がある。名詞、動詞、代名詞、形容詞、副詞、数詞、前置詞、接続詞、間投詞である。
日本では「品詞」という語は、ある辞書には明治7年(1874)にはじめて使われた訳語と出ていて、それ以前に看護として使われたのかどうかはわからない。
誤解している人もいるだろうが、現代の英語の習慣のように、単語一つ一つを分離して「分かち書き」をすることはずっと新しい現象で、古典時代には文中に単語の切れ目を空白で示す習慣はなかった。
外国人が自国語の教育に携わることは必ずしも異常なことではない。明治における東京帝国大学の言語学の最初の教授はイギリス人のバジル・チェンバレンであった。
ローマ文学が人間感情の自然な発露からの発生ではなく外国文学の翻訳から始まったこと、ローマ人が本能的に身に着けていたはずの母語のリズム感を捨てて先進文化国の韻律法を採用することで詩文学を完成させたこと、これらの事実と遠くはあっても無縁とは言えないはずの現象として存在するのがラテン文学のジェンダー問題である。ラテン語は男のための言語であった。女はラテン文学に参戦しなかった。
ローマ人の社会、ローマの文学、ローマの言語とローマ女生徒の関係は、面白いねじれを見せている。社会の中では、ローマ女は必ずしも弱くはなかった。しかし、言語表現に関しては無力であった。古代ギリシャの女性が文学を生み出していることを念頭に置くと、そのねじれがよく見えてくる。
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睡眠薬代わりにおよそ3週間かけて読んだ。しかし、つまらないわけではない。ラテン語の語彙内部に存在している体系的存在関係の説明は興味深い。「古典ラテン語では存在しなかったり、忌避された形でも、正統的な造語方の上で可能な形ならラテン語として通用する」訳であるから、死語と化したラテン語もロマンス語の中に今も生きている。ラテン語だけではなく、他の言語の体系も述べていて、語学マニアには楽しい本。
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[ 内容 ]
かつてローマ文明を支えたラテン語の生命力は、二千年経った現在でも衰えていない。
ラテン語は、生物学などの学問やキリスト教で使われるとともに、イタリア語やフランス語、スペイン語などをも生み出した。
さらに、その言語構造が持つ普遍性ゆえに、英語や日本語にも影響を与えている。
身近な言葉や箴言、いまも残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴やその変遷、ラテン文学のエッセンスを楽しく語る。
[ 目次 ]
ラテン語と現代
世界のなかのラテン語
ラテン語文法概説
拡大するラテン語
ラテン語と文学
黄金時代の文学者
白銀時代の文学者
ラテン語の言葉あれこれ
変わりゆくラテン語
ラテン語はいかに生き延びたか
中世ラテン語
その後のラテン語
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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言語に優劣は無いと言っておきながら、文章中で盛んにラテン語をプッシュしているお茶目な作者。でも気持ちはよく分かりますw 読んでみるとラテン語の素晴らしさの一端に気付かされる本。
ローマ帝国が滅ぼされなければ今頃ラテン語が公用語になっていて、英語でヒーヒー言うことは無かっただろうに……ゲルマン人ェ……
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bitが、binary digitの略で、
binaryが、ラテン語のbinarius(2の)という意味で、
digitが、ラテン語のdigitus(指)という意味からきているとのこと。
ラテン系の言語には、
フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語、カタロニア語などがある。
英語も、一部の用語がフランス語から来ているものがあるので、ラテン語祖先の単語も多い。
ラテン語を理解するには、ギリシャ語、エトルリア語も勉強するとよいという。
いろいろ勉強になる本です。
ラテン語最古の資料が、1871年に発見された黄金の留め金とのこと。
写真付きだ。前7世紀の作らしい。ただし、真贋論争があるとのこと。
前7世紀のぶどう酒の壷もあるらしい。こちらは写真がないのが残念。
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難しい!でも楽しい〜
これ読み始めたら、英語の辞書引くたびに語源を確かめてしまって仕事に支障が出る。
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文法に限らず、ラテン語が話されていた時代のことなど、様々。
死語と言われつつ現代でも方々で影響力が残っている、なんともしたたかな言語。「それについては筆者は知らないが」等、ちょこちょこ断ってあったけど、このあたりが研究者の客観性というか、冷静さみたいなものなのかな。しかしこの著者は、どんなきっかけで、こういう新書(以外にもたくさんの本)を書くほど、ひとつの言語を究めることになったのかなぁ、と、そんなところまでぼんやり思ったりもした。
ところで「、。」じゃなくて「,.」だったのに慣れなくて、文章が終わらず(終わっているのに気付かなかった)「あれ、文章へんだな」と思うことしばし。
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英語とスペイン語などロマンス語で、それらの歴史をさかのぼった違いや関係などがラテン語を通じて垣間見れる感じがします。
外国語の学習時によむと興味の持続に役立ちます。
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親書ではあるけれど、、、ラテン語なのでとりあえず難しい本です。文章自体は読みやすいです。(私は大学での かじり4単位のラテン語学習の際に、参考にしました) ラテン語の学習本は他にあまりないと思うので、もし興味がある方はどうぞ。有用です。
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『201207 語学強化月間』
面白い。
「ラテン語に対する興味なんてどれほど続くことやら」と我ながら思っていたけれど、意外や、惹き込まれた。
言語の変遷を辿ることは即ち歴史をひもとくということ。新しい視点での楽しみ方を教えてくれた。
著者のラテン語好きっぷりがよく伝わってきた。
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ラテン語は南米であってアメリカでも使える言い方があります。ラテンアメリカはアメリカ大陸でもラテン語を祖先とする言語はスペイン語、ポルトガル語、フランス語のどれかを話すにはラテン語の勉強をしていくとどの国で使われている言語が分かっていくと思います。文字の遺産ではローマ字とはラテン語の文字を読んで日本では、漢字やかなが使われていてローマ字を使わなくては機能しなくなっている。ローマ字はアルファベットで使われていて日本語の表記法は世界のなかで独特でありアルファベットの歴史に存在すると思います。ラテン語の勉強はオススメします。
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ラテン語を学び始めたのでその魅力を知るために読書。現代でも英語を中心に日本語にまで多大な影響を与えているラテン語。この本の中で紹介されているたくさんの英単語の語源を知るとラテン語の凄さも分かってくる。ラテン語の子孫はスペイン語、フランス語、イタリア語等のロマンス語派なのだがイングランドは一時期フランス語圏の民族に支配されていたためラテン語の影響が見られる。
古代ローマについてもかなり詳しく語られている。ただ歴史的な知識が少ないため吸収率はいまいちだった。カエサルは名前は知っているけど何をした人なのか詳しく知らなかったし。ギリシャの方がローマより文化では優れていたことが以外だった。ただ一貫して紀元前の世界観がうまく想像できないのが痛かった。
特にラテン語文学の歴史の章はほとんど頭に入らなかった。知ってもあまり役に立たなそうだし。情報量が多過ぎてまとめきれていない感じがする。もっと厳選したほうが分かりやすくなったのではないか。
一番のポイントは「ラテン語は確固とした形式と意味の関係の論理性をもった言語である」ということ。
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いつかは学びたいと思いつつ中々手が出せないラテン語。
しかし、この本は言語としてのラテン語の紹介のみならず、その成立から、いかにしてラテン語が現代にいる我々の言語、文化に強い影響を及ぼすにいたったかまで幅広い視点で紹介されている。
知れば知るほどラテン語の難しさを痛感するというのが率直な感想ですが、同時に学習意欲もわく一冊です。
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昔、大学の教授が「スペイン語を教えてるにも関わらず、ラテン語を読み書き出来ないのは致命傷である」と嘆いていたのを思い出したので読んでみた。
本書はラテン語というよりラテン文学、歴史の割合が強かった気がした。
私としては、前半は楽しめたが後半は退屈のものとなってしまった。