サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

ブックオフ宅本便ポイント増量キャンペーン ~4/15

hontoレビュー

東京バンドワゴン みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー249件

みんなの評価4.0

評価内訳

244 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

虫干しされてみようじゃないか

2008/11/25 09:13

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

サザエさん』が『男はつらいよ』風になって、彼らにミステリーを展開させたらこんな感じ・・・かもしれない。
明治から続く由緒正しき古本屋その名も『東京バンドワゴン』。そこには笑いあり涙ありのどたばた悲喜劇がくり広げられ、なんとも個性豊かな面子を揃えた大家族が店を切り盛りしている。
伝説のロックシンガーは愛(LOVE)を語り、他界した祖母は未だこの世で彼らを温かく見守り、子供たちと孫たちとその家族たちはサザエさん顔負けの賑やかな毎日を盛り立て、世代も感覚も性格も皆が皆、いい味を出していて飽きることないホームドラマ。
堀田家9人。主要メンバーだけで9人!顔と名前を覚えるのが苦手な私にこれが区別できるのか?実はそれが一番の難関となるかと思っていたのだが、読んでみればその不安は見事解消した。
挿絵がある絵わけでもなし、顔を拝見したことはない彼らだが、私の目にはありありと其々の個性を醸し出した顔が、イメージが出来上がっている。
パーツごとはてんでバラバラな9つの柄が、全体では見事にまとまり良い味を出しているパッチワークを見ているような、そんな豊かさと楽しさを読むものに感じさせてくれるだろう。

さて、そんな堀田一族が織り成す春夏秋冬の4章から成るこのお話は、どれもミステリーとなっている。
古本と古本屋『東京バンドワゴン』に出入りする、本と人間が持ち込むちょっとした謎が、この人この場所・堀田ファミリーによってちょっとしたどころではない大事に発展し、その根っこに燻っている過去を引きずり出しては解決する。
引きずり出す、というのは適当ではないかもしれない。ここは古本家業らしく虫干しをする、といった方が良いかもしれない。
暗いものも悲しい過去も燻っている感情も、たまには日の光に当てて手入れして整理して・・・堀田ファミリーの手による事件解決にはそんな優しさとニクイほど行き届いた思いやりがあふれているのだ。
偉大なるお節介、大いに結構。
彼らの手にかかればきっと全て丸く収まる。角張ったものも丸くなる。柔らかくなる。温まる。
世知辛いこの世の中で人情だなんだと嘯くつもりはないけれど、たまにはこんな素敵なホーム劇を見守ってみるのもいいんじゃないか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

一緒にごはんを食べてみたい。

2009/04/26 20:09

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルからは想像もしなかった古本屋(兼カフェ)が舞台の物語。
巻頭にズラリと並んだ登場人物を数えたら17人(と4匹)もいた!
なのに混乱しないのはテンポの良さか、『俯瞰』と言う独特の語り手のせいか?
季節を意識した語りだしもいい。
下町に残る、懐かしい日本の空気が漂っている。
たくさんの人間が、事情を抱えながらひとつ屋根の下に暮らす。
共に寝起きして、ごはんを食べる。
困った時はチームの様に結束して問題を解決するのだ。
お互いがちゃんと相手のことを見ている。
そこは<LOVE>に溢れている。
ごちゃごちゃした毎日の中でも<LOVE>は存在しているのだ。

続きが読みたくなった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

平凡な下町家族のようでいて、問題あり!LOVEもあり!

2006/11/03 16:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京下町に明治から続く古書店<東京バンドワゴン>。現在は古書店の隣のスペースにカフェも併設。
怒っているようにしゃべるけれど、本当に怒っているわけじゃない。近所の人々が気軽に立ち寄る店であり、その相談事も引き受ける。そんな古書店家族を中心に近所の人、関わりのある人を描く日常のミステリー。4つの季節に別れた連作中編です。
どこにでもいるような家族ですが、還暦になる長男は伝説のロッカーで愛人の子どもを引き取り、妻に育てさせ、その愛人の名前さえも明かさない。その長女35歳もまた未婚の母で、12歳の娘を養育。さらに長男34歳の妻も実家の両親に結婚を反対され絶縁状態。
これらの問題をすっきり解決していくのですが、カラカラと笑わせ、ホロリと泣かせる。2年前に76歳で他界した、当主の妻サチの、おっとりとしていながらもしっかり者の口調にのせられて、絶妙な物語世界に引き込まれます。
「春 百科辞典はなぜ消える」
古書店の棚に朝になると百科辞典が2冊置かれ、夕方に消える怪現象が起こります。
「夏 お嫁さんはなぜ泣くの」
愛人に産ませ引き取った息子青は海外旅行ツアーの添乗員。たびたび、ツアーに参加した女性が勘違いして押しかけてきますが、今回は青も「お嫁さんにする」と言い出します。一方、長男紺の嫁亜美は実家の母が倒れたと聞きますが、絶縁しているので見舞いにもいけない。そっと夫の姉藍子には打ち明けます。
「秋 犬とネズミとブローチと」
3代目当主勘一の幼馴染が入所する老人ホームから峰子さんというおばあさんが消えてしまった。<東京バンドワゴン>から貸し出している本を持っているので、それが手がかり。
「冬 愛こそすべて」
勘一はひどい風邪をひき寝込んでいます。12月20日の青の結婚式に出られるかどうか家族は気をもみます。ところが結婚式を行う近所の神社の神主康円が蔵から堀田家の家訓が書かれた本を見つけ、「冬に結婚すべからず」という。さらに康円の奥さんから「夫が浮気している」という相談も持ち込まれます。
そこへある企業の社長宅のお嬢さんが結婚するので蔵書を売りたいという話があります。これもおかしな訳が隠れています。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/04/26 21:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/05/15 19:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/06/06 01:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/07/11 17:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/08/07 21:30

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/08/19 09:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/08/20 15:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/09/17 17:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/09/18 03:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/11/24 22:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/12/01 23:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/12/07 13:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

244 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。