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おとなになる、すこし前。
未来や人生は見え始めているけれど、まだやわらかく、
だからつかむことはできず、でも、形をかえようともがける時代。
たのしむことも、もがくことも、苦しむことも、
するなら今だ!とばかりに、全力投球する主人公たちのかもす
高揚感にとっぷりとつかって、
一緒になって夢中で生きるように、読みました。
構成も、文章も、空気も、ストーリーも、キャラクターも、好き。
大切なキーワードが、たくさん、みつかりました。
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ピュアで過激で、スイートで苦い青春物語。
シモン・ボリバルの「一体どうやってこのラビリンスから抜け出せばいいんだ?」という言葉がキーになる。まっすぐラビリンスに突っ込み突き抜けていった魅力的なアラスカと、アラスカのせいで深いラビリンスに迷い込む語り手のバッジとカーネル。
突拍子もないアラスカと、彼女を見つめるバッジが主人公だけれども、この物語では誰にも「それぞれのラビリンス」があることが感じられるのがよい。それまではわき役だった友達のタクミの存在が後半になってぐっと強くなったとき、物語の厚みも増した。
ほんの数行しか登場しないアラスカのお父さん。ルーマニアから移民してきたバッジの彼女。生徒の敵にみえて実は…の厳格な先生。
それぞれがそれぞれのラビリンスで模索しながら手探りで、道を進んでいる。
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ペーパータウンズのマーゴより更に理解に苦しむ系のヒロイン。でもなぜか、なにかいいんですよね…。ジョン・グリーンはそういうのうまいみたい。