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母親が子どもを愛していて、同時にとても憎んでいるというものすごくシンプルなことを、舞城が書くとこうなる、という1冊。読み終わってぐったりするくらいの過剰さの向こう側に、誰かとひとつでありたいという欲望の根源的なせつなさみたいなものが横たわっている気がした。
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2007/1 購入。
2012/7/25~7/28
永らくの積ん読本。久しぶりの舞城作品だが、相変わらずのハチャメチャぶり。おまけに清涼院流水作品のパロディということで、清涼院作品を読んでいない身としては、イマイチ乗り切れなかった。でも、なんだかんだでグイグイ読ませるのはやはり筆力の為せる技なんだろう。
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2007/1購入。2007/2読了。
前半から特異すぎるストーリー展開で、半分おいてけぼりになりながらも、面白いので読んでました。でも、単なるエログロナンセンスなんだよね、と思ってたら。
ラスト二話で殺された。酒飲んでたからかもしれないけど、すーっと収束していく(相変わらずトンデモではあるんですが)物語に、ただただページを繰ってました。傑作でした。
正直、舞城はイマイチ好きじゃなかったんですが、かなり見直したかな。
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これを読むためにJDCシリーズ少し読みました。
ところどころ面白い部分があるものの、全体的にやっぱり無理でした。
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エログロは相変わらず。
これで小説の構造についての価値観は一変したね。
舞城、さすがです。
なにかしらの新しさを見せてくれる、舞城。
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?いまいちわけがわからん、結局現実で起こった事はどれだたんだろう。九十九十九は本当に存在していた?(2007.3.25)
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すげぇ面白かったです。うん、とても読むのが楽しかった。記憶力乏しい私なので何度も何度も前に戻っては進んでの繰り返しだったけど、好きだなぁ。好き嫌いはとてもわかれそう。痛いの駄目な人は、駄目なんでしょうね。うーん舞城王太郎さんいいな!清涼院流水さんのも読んでみようかと思います。
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名探偵だったり名探偵じゃなかったりする九十九十九が事件を解決したりしなかったり死んだり死ななかったりする。
清流院流水から送られてくる手紙によって繋がっていく。
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この人の本の大半には『分かりにくい』『えぐい』が当てはまりますが、これはまさにそれでしょう笑
いやぁ〜舞城作品の中でも極めて分かりにくい!!!笑
3回くらい読まないと理解できないかも。。
でも嫌いじゃないよ、舞城作品のテンポは何故か好き
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こんな人に薦められない小説ないなあと。
小説読んでると、空気を掴むような話でさっぱり意味わかんないとかよくあるじゃないですか!
でもこれはそんなんじゃなくて普通に話が難しすぎてよくわからない。1話の内容は実は二話の主人公のもとに届いた小説の内容で、実際その二話の主人公(1話の主人公と同一人物)が体験した過去とリンクしてるんだけど、そこには嘘と真実が混在しててどれが実際に起こったことかわからないです。で、その二話の内容も三話の主人公の元に届いた小説で…という風になっています。それぞれの話で創世記やヨハネの黙示録に見立てた殺人事件が起きるんだけどそれも嘘だったりホントだったり、そもそも見立てても元ネタ知らないからそれもよくわからない。それぞれの話で共通の人物(主人公の弟とか)も出てくるけど、それぞれの話で言ってること違うからどれが真実かもわからず。
話自体はよく分からないだけど、そもそもこの話はその難しい構造を分からせようとしているんじゃない気がします。ただ遊びたかったんじゃないかと。
実際に言いたいことはやっぱきっとそんで愛で、恋人に対する愛だとか、自分の子供に対する愛だとか、兄弟に対する愛だとか、育ての親に対する愛だとかそんなんな気がします。グロかったらりエロかったりするんだけど愛がにじみ出てるのです。それがまた心地よいです。
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9月9日購入。9月14日読了。
全7話構成であるが、それは「聖書」の「黙示録」「創世記」における「7つの封印」に基づく構成のされ方である。さらに第7話→第6話→第5話・・・第1話という作中作構造になっている。作中で、それは、前回の話が<清涼院流水>の小説として存在するという形で表現される。読み終えてみて、正直著者舞城氏の意図するものを正確に理解できたかというと、ノーである。しかしまあ彼が一番重視しているのはおそらくこの「メタ探偵」という装置を使っての従来の小説の構造の破壊、再構築という部分であろうから、このいわゆる舞城ワールドを体感できたというだけで僕は満足であった。相変わらずトリッキーな舞城氏であるが、その氏もどうやら清涼院流水作品に影響を受けているらしい。「コズミック」「ジョーカー」あたり、読んでみたい。
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個人的に好きなタイプでもないけれど、この世界観には圧倒された。
主人公があまりにも美しくて目を見ると誰もが失神してしまうという名探偵。そんな解りやすい設定ながら、入れ子のような展開と心情描写の手法には舌を巻く。
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舞城氏、一人で遊びすぎ。一人で満足しすぎ。読者が置いてきぼりになる作品です。追いつこうと思って疾走して、脱落する機会を自制心と負けず嫌いで振り切って、読後だって疲労感しか残らない。景色を覚えていない。ただやみくもに走っただけ。労わりの言葉もあったもんじゃない。盲目的な舞城氏の大ファンじゃない限り、前向きな感想を抱けないでしょう。
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清涼院流水におけるJDCシリーズのトリビュート作品の一つ。
オマージュ作品としての魅力ももちろんだけれども、それ以上に本家JDCシリーズを超えるメタっぷりと、飛びぬけた文体は、まさしくまいじょーそのもの。
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物凄かった。舞城王太郎何者やねん。話の複雑さとか、気持ち悪さとか、頭を切り開いて解析したくなるようなクオリティだった(笑)
複線と、駄洒落、アナグラムを駆使した謎解きが全編通して張り巡らされていて、かなり丁寧に読まないとついていけないと思う。大筋は、1話目の物語は2話の主人公の元に送られてきた小説の内容で、その小説は2話の主人公のことを書いてあるのだが、真実の部分と嘘の部分があり・・・って感じの繰り返しで話が進む。つくづく、こんなものよく書けるなーと思うわ。しかも?話目の主人公が、別の話にワープしたりとかもする。流石に手に余ったか着地点は曖昧な気もしたけど、かなりの衝撃作だった。
衝撃といえば、見ただけで気絶する九十九十九の美しさの、ある一つの真相。これもショッキングでした。
個人的にあんま好きじゃない性行為の描写はたくさんあり、中でもブ○○ンセ○クスのくだりは読むだけで苦痛だった。そういう難解性、悪趣味性に加え、清涼院流水の原作に対する冒涜ととらえられる可能性もある点で、読者を選びまくる作品だと思う。これは間違っても人に勧められん(笑)