紙の本
困難を乗り越えて
2008/09/12 14:48
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
生まれたときから盲目だったカーリーは、手術によってようやく視力を取り戻しました。そんなある日、友人と出掛けたクラブでカウボーイのハンクと出会います。二人とも一夜限りの関係のつもりが、カーリーは妊娠してしまいます。そのせいで再び視力を失い始めるカーリー。そんな彼女に再会したハンクは事実を知り、結婚を申し出ます。自立への希望を奪われたカーリーは、条件付でその結婚に同意しますが・・・。
ハンクは、カーリーを傷つけてしまったことを深く反省し、彼女を支えようと一時的な結婚を申し込みます。そんなハンクもカーリーを知っていくにつれ、彼女を愛するようになります。最初の出会いでは酔っ払い、失態を演じてしまったハンクですが、カーリーに愛情深く接していく彼の姿に何度も涙ぐんでしまいました。とくに、フラッシュカードを用いて心からカーリーに謝るところは、ティッシュ箱が手放せませんでした。
カーリーもハンクの失態に心を痛め、頑なに彼を拒んでいましたが、彼の優しさに接するうちに「彼もそんなに悪い人ではないのでは」と思うようになっていきます。そんな二人が互いの気持ちに気づき、信頼し合い、困難を乗り越えていこうと努力する姿はとってもステキでした。
二人の間の会話や、家族との会話の中にも愛情を感じることができます。二人の心理描写も丁寧です。
格子状角膜変性症についても、実際に聞いた話が生かされていると書かれているようにリアリティを感じました。
障害を持つということは、ただ知っていることと実際に経験(障害者と接する)のとでは、受け止め方が随分違うんだろうなと考えさせられました。自分が普通に行っている行為も、そういう人たちにとっては困難なこともあるという事実を改めて思い知りました。
病気に対するさまざまな悩みも書かれていますが、話が重過ぎることはなく、読後はとても晴れやかな気分になれる作品だと思います。私のおススメの一冊になりました。
ハンクの兄、アイザイアのお話「あなたに会えたから」も、ぜひ読みたいと思います。
紙の本
再読に耐えるロマンス
2009/08/15 18:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:斜麓駆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
視覚障害者と暮らすということがどういうことなのか。このテーマをロマンス小説で徹底的に描ききった作品です。
ヒロインのカーリーとヒーローのハンク,それにカーリーの親友ベスとハンクの家族,コールター家の人々が,まるで舞台の芝居を見ているかのようにくっきりと描かれ,また,ヒーローとヒロインの心の中が徹底したリアリズムで描かれており,これでもかというぐらい,これまた「愛」と「犠牲」の尊さ,それを追求しきった傑作です。
ロマンス小説は再読に堪えないといわれがちですが,この作品はまさに何度でも繰り返し読んでみたくなる作品と言ってよいでしょう。
ストーリーやヒロインの心の中を読者が再び文章で表わそうとするのは,この作品についてはあまりに無謀と思わせる圧倒的な存在感のある作品。おススメです。
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基本はロマンスなんで、所々が甘いんだけど
盲目の人との暮らしの有り方を考えさせられた。
知らないって、とても傲慢に成り得るんだなぁ〜と
ちょっと反省。
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「あなたに会えたから」も大好きだけれど、何故だか一番はこれなんです。
たぶん、彼女の性格の所為ね。
彼女の強情とも思えるほどの強い意志を、私はとても愛おしく思うし、尊敬するわ。
そして、この本で、多くのことを学びました。
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ジャンルはいわゆるロマンス小説ですが、わりと一般向けです。男性がいい人すぎる。粘り強さと誠実さ、ポイントはこれですね。このシリーズ兄弟全員分あるんですね!
なんとなく、近縁:「モンタナの風に抱かれて」「暗いところで待ち合わせ」「レインツリーの国」
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好きなオンノベ作家さんが一押しされてたので読んでみた。
いわゆるロマンス小説。この系統に手を出したのは初めてかも。
読みやすく一気に最後までたどり着き、もちろんハッピーエンド。
面白かったし、ドキドキの恋愛話以外にも、目が見えないということがどういうことか…などを知れて、興味深かった!自分で思っている以上に自分は無知だよな、と改めて気付かされた。
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牧場主のカウボーイ * 視覚障害の女性
ロマンスというより難病モノ?! 私は自立してる(したい)のよ!系ヒロイン
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本当にすばらしい作品でした。
ロマンスはもちろん、読み手に
生きることとは、健康であることとは?
という人生において最もシンプルてありながら、最も大切な問いをこの作品は、カーリーの生き方を通して、我々に投げかけてくれています。
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究極のラブストーリー ハンクの深い愛にキュンキュンしっぱなしで胸が痛かった
ヒロインは、強い、メチャ強い とにかく強い 鋼のような強靭な精神力の持ち主 それに比べ、アホなヒーロー(←いい年こいてなぜ避妊しないんだ)でも誠実カウボーイで救われた
それにしても、アメリカの保険制度って大変だな
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手術により視力を取り戻したカーリー。
ある夜クラブでカウボーイのハンクに逢い、一夜の関係を結び妊娠してしまう。
そのせいで再び視力を失い始め、経済的にも追いつめられたカーリーを救うべく、ハンクは条件付きの結婚を申し出る。
良かったー。
この作者さん、優しい作風でいいね。
最初の出会いは確かに最悪の結果になってしまったけれど、それからハンクが努力して一生懸命尽くすのを読んでたら、何度かホロリときたよ。
カーリーの頑固さや頑なさも、同じ立場だったら本当によく分かると思う。
信じるの怖いよね。いや、信じて裏切られて失うの怖いよね。
読んでよかった。
前作の「あなたに会えたから」の主人公たちローラとアイザイアの二人の恋物語の前のお話。
読んでから順序逆だった?と思ったけどあってた。
他にも色々登場人物見てると、別のストーリーも出そうなので楽しみ。
他の話も是非読みたい。
しかし、カテゴロはミステリ・コレクションになっとるけど、ミステリーの要素はどこにもない。
そんなことは関係なく☆は4つ。
素晴らしかったよ。
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再読。
ヒーローが主役というか、ヒーローの成長物語。
序盤の失態は確かに碌でなしの所業。でも悪い人ではないのはそれからの行動でも分かる。
ヒーローがヒロインを愛していく過程、それからヒロインへの献身っぷり、そしてヒロインのヒーローへの気持ち。全てが綺麗。
エピローグは涙なしには読めません。
「この手はいつもここにある」百点!
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
幼い頃から盲目だったカーリーは、手術によってようやく視力をとりもどした。そんなある日、クラブでカウボーイのハンクに出会い、一夜限りの関係のつもりが図らずも妊娠してしまう。そのせいで再び視力を失い始め、経済的にも追いつめられたカーリー。その後彼女に再会したハンクは、事実を知り結婚を申し出る。だが人並みはずれた努力で積み上げてきた自立への希望を奪われ、絶望の淵に立たされたカーリーは頑なに心を閉ざし、やむなく“ある”条件つきで結婚の誓いを交わすが…。
目が見えるようになる手術があっちこっちで登場。技術が進んでるのよね。
シリーズものみたいなので、次も楽しみ
Blue Skies by Catherine Anderson
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幼い頃から盲目だったカーリーは手術によりようやく視力を取り戻した。
なにもかもがめずらしい日々、カーリーは友達とともにクラブへと繰り出す。
初めてみるその目に映ったのは一人の魅力的な男性ハンクだった。
一晩の恋で妊娠してしまうカーリー。
そして出産をすると再び盲目になってしまう。
いや~これはなんだろ。きついしそれが運命の愛だったから良かったけどさ。
でも感動します。良いお話でした。
https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11333949652.html
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盲目のヒロインとコールター家のカウボーイの話。私自身も盲目の事をよく分かっていない点があり、勉強にもなったし、二人の葛藤を涙を流しながら読みました。