紙の本
孤独なヒーローと頼れるヒロイン
2008/10/10 14:11
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
イングランドの小さな村で暮らすハリエットは、化石の収集を趣味としています。ある日、海辺の洞窟で化石を探していたときに、明らかに盗品と思われる品々が隠されているのを発見し、かつて婚約者を死に追いやったと噂されている領主ギデオンに手紙で知らせます。ギデオンはハリエットの頼みを聞き、罠をしかけて盗人を捕らえに行きました。ハリエットも気になり、そのあとを追って洞窟の近くまで行きます。しかし、犯人の一人に洞窟に連れて行かれ、危ういところをギデオンに助けられますが、二人は洞窟の中に閉じ込められるはめになってしまいました。二人は図らずも一夜をともにすることに・・・。
ギデオンは、「ブラックソーン・ホールの野獣」と呼ばれ忌み嫌われ、恐れられていました。
6年前、婚約者を辱め、自殺に追いやったと不名誉の烙印を押されてしまったギデオン。誰もが噂を信じ、信じてくれないことに心に傷を負い、人を寄せ付けず孤独な生活を送っていました。誰よりも高潔で名誉を重んじる真の紳士だということには誰も目を向けませんでした。しかし、ハリエットに出会ってからは・・・。
ハリエットは、社交界や結婚にまったく興味がありません。夢中になるのは化石収集や古い骨の研究です。そう、今でならオタクとでもいわれそうなほど夢中なのです。作中、ギデオンが化石に対して嫉妬する場面もみられます・・・(笑)。
彼女は、一度ギデオンを信じるようになると一貫してその態度を貫き通します。そんな彼女の言動と行動が周りを巻き込んでいくのです。
今作のヒロイン・ハリエットはなんとも頼もしい存在として描かれています。
ギデオンの元友人に襲われても石で反撃し、ギデオンの元婚約者の父親に衆人の前で殴りかかったり・・・。その時代の女性にしてはたいそう勇ましい姿です。
しかし、それだけではありません。きちんとギデオンに愛情を示し、優しく諭す場面も・・・。
ハリエットの助けで、疎遠だった両親ともいつのまにかその関係を修復できたり、周りがささやく噂も一変・・・ギデオンはヒーローとして扱われ、不名誉も払拭することができるのです。ギデオンにとってハリエットは信頼を寄せ、愛情も与えてくれるかけがえのない女性になります。
二人を取り巻く脇役たちも個性豊かな面々が揃っていますし、登場人物たちが交わす会話も楽しく、テンポのよい展開で話は進んでいきます。
二人のロマンスだけでなく、盗人の黒幕が誰なのかも最後まで目が離せません。
読後感のとってもよい楽しめる作品です。
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アマンダ・クイックの作品は最近私的に当たりでなかったので、即買いを避けていたけど、この作品は買って良かった!
私の好きな「周りに理解されないダークな部分を持つヒーロー」と「ヒーローのダークな部分を理解して独特のやり方で愛する個性的ヒロイン」。
そんなヒロインを悦に入って眺めるヒーロー....こんな構図がそこかしこに散りばめられていて、読んでいて気分が良くなる。
やっぱりアマンダの主人公達はこうでなくっちゃ!!
.............(あらすじ)......................................................
イングランドの小さな村で暮らす娘ハリエットは、化石の収集を趣味としていた。
ある日、海辺の洞窟で化石を探していた彼女は、明らかに盗品と思われる品々を見つけ、かつて婚約者を死に追いやった冷酷な男と噂されている領主ギデオンに大胆にも通報した。
ギデオンは盗人を捕らえるべく洞窟へ向かい、ハリエットはこっそりとそのあとを追う。だが、潮が満ちてきたため、ふたりとも洞窟の中に閉じ込められるはめに。潮が引くのは夜が明けてから。ふたりは図らずも一夜をともにすることになるが…。(「BOOK」データベースより)
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アマンダの作品の特徴では有るけれどラブラブなシーンは控え目....もうちょっと熱くても良かったかなと思うので☆は4つで。
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おかしい・・・そして癒される作品
お互いにとって相手が必要な出会いってあっていいよね・・・・とうっとりします
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春くらいに一度読んだのだけれど、読み返してみよう!と思い、そうした結果・・・
んもう、すっごい楽しかった!テスト勉強放り出しちゃったもん。
最初読んだときも面白ーいと思ったけれど、え、なに?こんなに面白かったっけ?っていうくらい楽しかった!
ハリエットは尊敬に値する女性だと思う。彼女ほど誠実な人ってなかなかいないよね・・・。
読み終わったばかりだけど、もう直ぐにでも読み返したいって思っちゃう!
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またまた変わり者のオールドミス。今回は化石を集める学者、牧師の娘。
ヒーローは婚約者を死に追いやった、という噂付きの子爵。
密輸も絡んで、謎が謎を呼ぶ。
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購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
イングランドの小さな村で暮らす娘ハリエットは、化石の収集を趣味としていた。ある日、海辺の洞窟で化石を探していた彼女は、明らかに盗品と思われる品々を見つけ、かつて婚約者を死に追いやった冷酷な男と噂されている領主ギデオンに大胆にも通報した。ギデオンは盗人を捕らえるべく洞窟へ向かい、ハリエットはこっそりとそのあとを追う。だが、潮が満ちてきたため、ふたりとも洞窟の中に閉じ込められるはめに。潮が引くのは夜が明けてから。ふたりは図らずも一夜をともにすることになるが…。ヒストリカル・ロマンスの第一人者が贈る逸品。
Ravished by Amanda Quick
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ギデオン、怖い人なら、もうちょっと怖くないと。というかギデオンという名前にそういう印象がない。あとロマンス小説でも巨根願望ってあるんだろうか?
洞窟の中でのしのごの描写がほしい。そんなに簡単じゃないだろう。
最後の獣のオチはでも微笑ましかった。
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「私の歯が~!」宝石より結婚より化石収集に命を燃やすヒロイン 理性的で頭が良く、でもひねくれてなくて素直な性格で凄く好感が持てる
ヒーローを野獣呼ばわりする奴はヒロインが許さない。パーティーでヒロインがブチ切れて元教区長にシャンパンぶちまけ殴りかかる。ヒーローの為にそこまでするか… うん、するのよ、この子は(*^^*)
今んとこアマンダの中では一番好きなヒロイン