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ストライキって、「いやだ」って言うためにするんだ。「自分たちは満足していない」っていうことをどうしてもわからせようとしてするんだ。だから、あたしも、「いやだ!あたしはここで、お父さんとイザベルとお母さんのちがう、半分だけの弟と暮らすのはいやだ!」って言いたいから、家の中でストライキをはじめよう。
サマー・スクールへ行かされるのもいやだ。都会で暮らすのもいやだ。おばあちゃんが死んじゃったのもいやだ。だから、あたしは自分の部屋にとじこもって、もうなんにもしないことにする。遊ぶことも楽しむことも。
(本文p7-8)
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小学中学年向きと紹介されてるけどストライキなんて言葉わかんないだろうなぁ。
でもただ単に反抗期って話ですませるにはちょっと奥深いかなぁ。
リュシーにはリュシーの想いがある。
大人の感覚で当てはめてはいけない想いが。
お祖母ちゃんが亡くなったんだから仕方がないじゃない、新しいお母さんがいるんだから慣れなきゃダメじゃない。
そんな大人の感覚と子どもの想いは全く違う。
分かっているけれど忘れてしまった想いを思い出させてくれる。
けれどその想いを大切にしてねって言えない自分がイヤになるなぁ(苦笑)
大人になるってそういう想いを超えなきゃダメなのかな。そうは思いたくないけど…
本当はリュシーのように悲しみを紛らわせることなく自分の心に正直に言葉にできない想いも出してほしいと思ってるんだどね。
リュシーは大人にとっては本当に困った存在だろう。
思い通りにならないからストライキと称して部屋に閉じこもる。親の言うことにはいちいち反抗する。
だからこそイザベルとリュシーがわかり合えたとき本当にほろっときてしまった。
反抗期の子どもにも子育て真っ最中の大人にもおすすめの本かな。
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悲しみや怒りをこういう風にしか表現できない。子どもだから特に。子どもなりの表現。思う存分ストライキして周りにぶつかって自分とも相手とも闘い納得していくしかないもんね。