紙の本
現代美術の基礎知識
2009/06/07 23:38
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代美術を鑑賞するときにポイントとなるキーワードを、一語見開き2ページで紹介する本。
はじめに20世紀の美術の概要の解説がある。続いて、前半は世界と日本の現代美術において中心となったキーワードを時代ごとに紹介する「動向編」。後半は現代美術を捉えるうえで重要な用語を紹介する「コンセプト編」。
コンパクトな本だが、勉強になった。
私は現代美術について勉強したことがないので、鑑賞した時に思ったこと、考えたことをなんと表現すれば良いのか分からないことがあった。もちろん、それを自分なりの比喩で表現することも大事だと思うのだが、基本的な部分は共通する用語を使った方が伝わりやすいと思う。
そうした時に、この本で知ったキーワードが活きてくるのではないかと思う。また、これまでばらばらに知っていた言葉のつながりが分かるのも、面白かった。
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あっても良い本だと思うけれど、これまでの暮澤氏の用語集の焼き直しの感がありあり。まあ、新書だから?だから、美術評論家に新書のハナシが来ないんだよ。
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図も殆ど無いし、解説を理解するには多少の知識が必要だったりするけど、
こういった用語集を持ってなければ買って良いかな。といった感じ。
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[ 内容 ]
「現代アートは難しい」と言われる。
デュシャンが便器に署名を入れたことがなぜ革命的だったのか?
村上隆が作るフィギュアやハーストの鮫のホルマリン漬けのどこがアート?
現代において美術は思潮や文化を映す鏡のような役割を持っているため、作品制作時の時代背景や中心概念を知らないと理解しにくいのだ。
そこで本書では、20世紀以降の美術を、タテ軸(歴史)とヨコ軸(コンセプト)から位置づけ、どのような文脈で何を訴えているのか、読み解くための100のポイントを解説した。
この一冊で、鑑賞が何倍も楽しくなる。
[ 目次 ]
20世紀美術の系譜と展開 動向・世界編(アール・ヌーヴォー フォーヴィスム キュビスム ほか)
動向・日本編(ルポルタージュ絵画 具体美術協会 実験工房 ほか)
コンセプト編(アーティスト・イン・レジデンス アート・マーケット アート・マネジメント ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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辞書感覚で。
作品も載ってないし、
見開き1ページしかないからさわりの部分しか述べていないけど!
でも、持ち運ぶ前提で買ったから、満足。
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辞書的に用いるのがよいかもしれない。
一読してどういうことが書いてあったか把握したうえで、
展覧会なんかでキーワード出てきたときに確認したり。
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2023.10.27 100のワードで美術に関わる近現代をトレースすることができた。コンセプト編はやはり見開きだけで理解するのは難しいと感じた。