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39歳で亡くなった作家・太宰治の語録。
文章ではなく、声を書き起こした物だから妙に生々しい人間像が浮かび上がる。一庶民の太宰治が遺したものを堪能できてなかなかよい企画だと思う。
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太宰自身の日常が垣間見える。太宰ファンなら聞いた事のあるエピソードも多いが、肉声にこだわっているだけあり太宰の人間性を再確認出来る。
読みやすく親しみやすい作品。
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この本は、作家としての一面だけではなくて、
太宰治の人となりにも充分触れられており、
まさしく「肉声」が集められています。
親しい友人や家族、恋人に語った言葉から、
まるで会話をしているような感じがします。
太宰の人間性が見えてくる仕上がりです。
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太宰治の小説からのコトバではなくて、実際に太宰と親しかった家族や友人、弟子たちが残した書物、太宰自身が書いた手紙から、太宰治の肉声を集めた書。
その”肉声”と、簡単な解説がのせられている。
小説から窺える太宰らしいと思うものもあれば、意外な一面だと思える物も多数紹介されている。
九章に区分されていて、「友人」「創作」「死」「自意識」「女」「苦悩」「生活」「青春時代」「家族」となっている。
太宰なりの美意識やユーモアが織り込まれているんだけども、そのどれもが、やはり彼の死と結びついてしまう。
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【内容(amazonより)】
「太宰は実生活において自殺未遂を繰り返した。だがその一方で、実にユーモアに溢れた生活で、いつも冗談を言っては周囲を笑わせるようなムードメーカーだったことはあまり知られていない。 そして、多くのコンプレックスを抱え、自意識に苦しみながらも、太宰は人生に絶望してはいなかった。まっとうな家庭人としての生活に憧れ、自分の小説の才能を信じて、作家になるための努力を惜しむことはなかった。」 (はじめにより) 親しい友人や家族、恋人に語った言葉の数々。 そこから、太宰治の人間性が見えてくる――。
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【目次】
はじめに
第一章 友人の章
第二章 創作の章
第三章 死の章
第四章 自意識の章
第五章 女の章
第六章 苦悩の章
第七章 生活の章
第八章 青春時代の章
第九章 家族の章
おわりに
太宰治年表
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前二つとは一転して、手紙や友人との会話からの言葉。どれが本物の太宰かわからないが、これも本物の太宰。これ系の本には「太宰は暗くない奴」アピールが多いが、私は太宰は暗くてもいいと思う。人間は前に目がついているのだから、思考ぐらいは後ろ向きでいいよ。