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京極夏彦なのに女子高生!?と驚いて思わず買ってしまった作品です。
文体は読みやすく、百鬼夜行シリーズに慣れていた私にはありがたい感じでした。いや、あの文体は好きですが読んでると疲れるんですよね・・・。
これは分類的に近未来ミステリー辺りに入るんでしょうか。
人と触れ合うことを知らない女の子たちが、お互いを知り触れながら何かを学ぶストーリーです。・・・ミステリー部分を除けば!(笑)
事件の部分をいうなら、私は結構驚かされる部分が多くて面白かったです。近未来がこうならないことを祈ります。
あ、来年アニメ化するらしいですよ。
小説のアニメ化が流行ってるんですかねぇ・・・(・ω・;)
京極夏彦を読んでみたいけど、文章が難しい・・・!とかで読めない人はぜひ読んで京極夏彦作品への足がかりにしてください(笑)
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序盤ゆっくり後でドーン。
箱ん中に材料つめこんで、ある一定の速さと強さで振ったら当然のように綺麗に仕上がってる。って感じでお馴染みの京極作品。
京極夏彦の著作にしてはライトな内容なので読みやすいし、主要人物の多くが学生なので堅苦しさ低めです。
舞台は未来だけれど、描写をリアルに想像できて楽しめた。
状況を頭の中で組み立てられなきゃ面白くないもんね。
後半は一気に読めちゃうぜ。
それにしても、歩未はどう落とし前つければいいんだろか。
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初出:2001年6月徳間書店より刊行
初刷:2009年10月21日
印刷:凸版印刷株式会社
製本:株式会社若林製本工場
カバー、目次、扉、巻末デザイン:坂野公一
カバーイラスト:redjuice
ブックデザイン:熊谷博人+釜津典之
最初の一文:「昔、狼というけだものがいたそうだ。」
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表紙の絵とピッタシ。まさにこのキャラクターが動いている感じがする(特に葉月と美緒と歩未)。
舞台はすべてが管理されている近代社会。ディストピアとでもいおうか。そこでは情報がすべてであり、リアルよりも情報に信ぴょう性がある。
盲目的に情報を信じることで失われる真実。本作品はその危険性を謳っているように思えた。
ルールには秩序を守ること以外に誰かの思惑がある、それを感じさせられた。
引用にも載せたが京極夏彦の見解はなかなか面白い。
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登場人物が女子高生という、京極夏彦にしては珍しい設定です。
究極にネットが発達した社会。
子供達も、学校には登校せず、自宅の端末からアクセスするような世界観が、京極夏彦独特のおどろおどろしさをプラスして描かれています。
すこーし展開が早かったかなという気もしないでもない。
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分厚過ぎる。
図書館で借りたが、最後まで読めずに返却する。
後100頁程であったが、最後まで読まなくても、残念な気分にならない。
まあ、他に読んでいる本が沢山あるので、ある程度時間が立てば、また図書館で借りて、続きを読むことにする。
みんな最後まで読みました?
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作者にしてはめずらしいSFモノで、少女たちの話
中盤までは、世界観の説明を含めながら話が進んでいくのでテンポが遅くてちょっとだれる・・・
後半の戦闘シーンなんかは漫画的でおもしろい
けど、やっぱり近未来なのに世界観が結構違うため理解できないことも多くてちょっと感情移入しづらいかな
もう少し説明文みたいになっちゃってるとこ少なくして、テンポ良くしてページ数減らしたほうがこれの場合良かったかも
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少女からの視点の方だけ読んでたけど 迫力があって面白い。
あと'狼'がかっこよかった(*^^*)
アニメの方は…好きではないです。嫌いなひともいるかも。
小説のはすごくいいです!
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自分の初京極夏彦作品。
講談社ノベルス版のカバーイラストを描いているのは、『redjuice』。綺麗で、ぱっと見で好きになりました。
厚いと思いきや、読み始めたら案外すぐに読めてしまうのではないかと思います。それだけ、京極さんの文章が読み易いということでしょうか。
本編は主に、主人公牧野葉月視点とカウンセラー不破静枝視点で描かれています(物語自体は三人称形式ですが)。メインで描かれる少女達が魅力的で、普段京極作品を読まない人も入りやすいと思います(自分がそうでした)。
長い語りが所々に挿入されますが、そこで話される内容はどれも興味深く、例えば『空の境界』の蒼崎橙子の長台詞が好きな人にはたまらないのではないでしょうか(自分がそうでした)。
あと個人的に、「何故人を殺してはいけないか」という問いに初めて納得できる答えが示された思いでした。そういった厨二要素が好きな人にとってもよい作品だと思います(自分がry)。
最後に、作倉雛子が好きです!(譲れなかった主張)
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2を読んだので何年ぶり?(5年ぶりくらいかなあ)かで読みました。
2を読んでたからけっこう覚えてました(ふつう逆)
あーでも、2で出てきた事件とか人物とかの伏線というかし下地がちゃんとできてて、2は不自然じゃないんだなあさすがだなあという感じ
大暴れして悪いやつもやっつけて、気分爽快ああ楽し!
ってかんじじゃなくて、
なんか切ないというか涙がでちゃうやるせない感じがすき
現代批判というか近未来から見た現代のあり方がおもしろい
絵を描きたいけど近未来な服装がわからなくてなやむ・・・
どうもセワシくんてきな服とか
思いっきりスペースワールドな宇宙服しか思いつかない~
でも表紙の絵はあまり見たくないジレンマ
・・と思ってたけどよくみたら悪くなかった
ごめんなさい
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2を読む前に再読。当時の近未来感が現実になりつつあるのに驚く。今思うと匣に設定が似ているのかな?橡が木場のイメージ。
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2が刊行され、しかも文庫本から単行本までいろんな形態で出版と聞いて、今更ながら手を出しちゃいました。
百鬼夜行シリーズに比べてすごく疾走感を感じた。出張の電車移動は普段睡眠時間ですが、いやー読んだ読んだ。ぐいぐいな感じでしたね。もっと早くに読んでおけば良かった。なんで避けてたんだろ?
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京極さんが書いたライトノベル的な作品。視点が交互に入れ替わりながら展開していくストーリーに、だんだんと引き込まれました。
クライマックス、追い詰められた状況からの大逆転は、ベタだなぁ、と感じながらも爽快感がありました。
「天才」って設定は強すぎるなぁ…。
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異色な京極ワールド。
全てがデータで統制され人とのコミュニケーションが希薄になった――無機質な近未来。
最初は世界観に馴染めず読むのに四苦八苦。人間らしさを感じ得ない社会に窮屈を覚えるし、なによりそんな社会で育った少女たちに感情移入が出来ない。
しかし、中盤からの展開の早さにどんどん引き込まれていき、読了後には見事にはまってしまった。
少女たちの初めはないも同然の友情がだんだんと築かれていく様子。
精緻で壮大な仕掛け。
そして、なにより京極ファンなら嬉しい妖怪を題材にしている。
「ルー=ガルー」とはフランスの伝説で夜な夜な狼に化け悪事を働く怪物のこと。
犯人である“狼”の業の深さと云ったら……。
あと、百鬼夜行シリーズ『鬼一口』のある人物が登場したことには驚いた。
その人物の過去が未来に多大な影響を与えていたことには肝胆寒からしめた。
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私たちの生活からは遠い未来の話。
作中、登場人物は繰り返すように、私たちの生活を「想像できない」としている。それは当然なのだろう。既に存在しているものや定められたルールがそうでなかった時代を、リアルにイメージすることはできない。
しかし、何故だろう。
私たちの世界からほど遠い未来のことでありながら、こんな未来を私は容易に想像できてしまう。
生き物を殺さない、人との接触は機械越し。そんな世界が近々やってくるような気がする。
生臭さも生き物らしさも何もない機械的な在り方をする世界の中、一匹の『生き物』と友人の距離感が、ヤマアラシ・ジレンマが、とてももどかしくて愛おしい。