紙の本
写真が豊富
2016/01/24 22:36
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
眺めているだけでも楽しかった。
デザイン...というか九州の資源を見事に利用した例でしょう。
18きっぷで訪れた福岡で「かもめ」をたまたま見かけて、
あまりの白さに惹き付けられたのを思い出しました。
JR九州で電車の旅がしたくなりますね!
紙の本
水戸岡流の仕事への対峙
2016/01/19 00:57
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投稿者:まちゃあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
半分は水戸岡さんの携わった電車や駅などの写真で図鑑のように見ることができる。後半は水戸岡さんの仕事や生き方などをまとめたもの。仕事への対峙の仕方は参考になる。具体的に書くとネタバレになるな・・・
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立ち読み:2010/2/2
[Good]
カラー写真いっぱいで楽しい。
和歌山電鉄にはたま駅長だけでなくネタ電車がいっぱいということが分かった。おもちゃ電車とかたま電車とかいちご電車とか…。
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いいコンセプトとは「志」のこと。言葉で志を表現して、意思統一を図る
プレゼンはクライアントと同じ目線で。机にボードを置いておき、いっしょに歩きながら説明する
能力は実際に使うことで蓄積される訳で、いつも自分の能力全て出していることが、次のチャンスや出会いを生む
いつも努力して勤勉に働いていなければ、せっかくチャンスが来ても良い仕事はできない。先のことばかり考えず、いま与えられた状況の中で精一杯努力して、人と豊かなコミュニケーションを交わしながら自分にできる作業をコツコツとやるしかない
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まっとうな公共デザインを、自分の身の丈から語ってる。JR九州についていえば20年にわたる「コツコツ」した積み上げがあったわけで、その思想を共有・継続していける企業風土とかも改めて考えた。新型特急に某デザイナーを起用した某社は、例えば、それ一本だけだろうことと比べてみればいろいろ思うところいっぱい。
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● だから、和の文化の上に洋の文化を乗せる分にはいいのですが、洋の上に和を乗せるのはちょっと無理があるはずです。
● 「米仕事」と「花仕事」が半々ぐらいになっていれば、それは本当によい仕事なのでしょう。
● わたちたちは戦後、欧米的な考え方を受けたことにより、自己主張することが常識になっています。これは日本人のDNAには合わないと思っているのです。たとえば「談合」というものがあり、いま、批判にさらされています。しかし、人と人がうまくコミュニケーションをはかり、豊かな生活を送るためには、談合も悪いことばかりではないはずです。無用な戦いを避ける知恵こそ、本来の談合だととらえることはできるのではないでしょうか。
● 発明とかアイデアとかいうのは、神様が与えてくれたプレゼントだと、とらえなくてはいけません。個人が権利を確保してお金を儲けようとする。そうした態度じたいが、わたしにはあまり好ましいものとは思えないのです。すべてを「権利だ、権利だ」といっていると、人間の成長と進化が止まってしまうのではないか、と危惧しています。
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水戸岡さんとJR九州がなければ鉄道に興味なかったかも。
デザインもそうだけどこの両者のマインドがすてき!
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残念なことに僕は電車のデザインにはあんまり興味がないみたい。好きな人はきっとこの写真を見ているだけで楽しいんだろうなと思いつつも面倒くさくなってしまう。デザインの意義っていうのは表層のデザインよりもむしろ意図にあると思っているので、後半の文章の方を読むことにした。読み始めは、頭よりも手を動かすことが多い人にありがちな薄っぺらい誰もが言えそうなことばっかり書いてある…とがっかりしたが、読み進めていくと少しずついい言葉が出てきて、初めあんなこと思わなければ良かったと申し訳ない気持ちになった。
水戸岡鋭治さんという方は今日初めて知りましたが、あらゆるデザインをされてる方みたいなのですごい人なんだろうなぁ。鉄道デザイナーってあまり聞いたことがないので他にどんな人がいるのかちょっと興味が出てきました。
「車両はひとつの街並みである」
「米仕事と花仕事」
「好き嫌いを言うな 不都合を受け入れよ」
「仕事は、時代が求めることを表現すること」
「対立構造を作らないこと」
「才能はお金に換えるものではなく、文化に変えていくことこそが大事である」
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[ 内容 ]
新幹線800系つばめや787系リレーつばめ、883系ソニック、885系かもめから「たま電車」まで。
話題の車両デザインを手がけ、数々の賞を受賞した水戸岡鋭治の人と仕事を一冊で紹介する。
[ 目次 ]
第1章 作品集(九州旅客鉄道;岡山電気軌道;和歌山電鐵;富士急行;駅舎 ほか)
第2章 仕事の現場(仕事する日常;仕事への態度)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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JR九州の車両などのデザインを手がける水戸岡さんの著書。
すべてのデザインが良いとは思わないが、JR東海やJR東日本には出来ないデザインに取り組む姿勢はすばらしい。
自治大学校の講義ではじめてお目にかかり、「志」の大切さを教わったことを思い出しました。
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日本伝統の匠の技なればこそ成せる機能美と造形美に魅せられる。外観のみならず内装にも細部への配慮とこだわりが感じられる。ユニークなもの、かわいいもの、ゆとりとぬくもりを漂わせるレトロなものなど、収められているものはバラエティに富んでおり、ほっこりほっとさせられる。
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水戸岡さんがデザインされた作品と、仕事観を知ることのできる一冊。
紹介されている車両の美しさに、言葉を失います。
車内の写真だけ見ていると、それは和の空間の建築物のようにしか見えなくて、この贅沢な空間に触れるチャンスの多い九州に住めることのありがたさを感じます。
「人が集い、安心して心地よく過ごす時間と場所を作り出すことがデザイン」と仰る水戸岡さん。
作品からも、その仕事観からも、学ばせていただくことがたくさんあり、目も、心も、満たされる一冊でした。
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元々はイラストレータ。
あるホテルの人の目に留まり、そのホテルのアートディレクションを。
その沿線にリゾート列車を走らせる計画があり、
JR九州にデザイン車両を提案。
以来、色と素材に目をつけた提案で次々とヒット。
心と体で気持ちよくなるものを作る。
職人による木、本革、ガラス、アルミ、鉄、い草。
自然素材を使う。プラスチックは見せない。和の感性。
産み落とされた瞬間の自然な反応を五感で感じ取る。
納品の最後の瞬間にも立会い、緊張感のある現場作りをする。
一緒に仕事する世代と同じ歩幅で動く。
デザインする前の基本認識
1.まず考え方を決める。
2.利用者の立場に立つ。
3.コストパフォーマンス意識の徹底。
4.好み・趣味・アートは二の次三の次とする。
好き嫌いを言わない。
不都合を受け入れよ。
デザインの幅が広がる。
自分流では人は伸びていかない。
先人がやっている流儀を身に着ける。
正しいデザインを生むことができる。
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JR九州をはじめとして、鉄道デザイナーとして名を知られる水戸岡さんのデザインした鉄道車両や駅を写真で紹介し、後半でデザイナーとしての考えを文章で語っている。写真パートが多いので、読む時間自体は非常に短い本。
写真部分は、目を通して感情へ直接的に訴えかけてくる。単純に言えば「これに乗りたい」「この駅に行ってみたい」という感情。考えさせられることはいい意味で少なく、せいぜい実際に行こうとしたらどういう旅行プランがいいか、と考えるくらいしかない。
文章部分は、反対に文字を通して直接的に考えさせられる。特別難しいことを書いているわけではなく、じゃあこういう考え方を自分の生活に取り入れるならどうか、とかそういうレベルでの話。
デザイナーになるだけなら絵を描けたらあるいはなれるのでしょうが、デザイナーとして成功するためにはそれをとりまく人全体を見渡してそれをある意味では「デザイン」せにゃいかんのかもしらん。読了時間が短い割にはなんか感じ入るところの多い本でした。
鉄道趣味的にはそれほど高度な内容はなく。「鉄道に多少興味がある」程度のライトさで十分読める内容の本。いい意味で軽く手にとってほしい一冊です。
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単なる電車好きのためだけの本ではなく、企画とは、デザインとはどのようなものか、深く知ることができた、優れたビジネス書です。