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丸の内のおばんざい屋の女将とそこを訪れる客のあれこれ。
最近の作品(流星さがしとか、いつか響く足音とか)と似てるテイスト。行き詰まった感がある人にちょっとした事件が起こって、前向きになるみたいな・・・正直、飽きてきた。とは言っても、うまいし読ませちゃうのはすごい。
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おばんざい屋を営む女将とそこを訪れる客達それぞれの物語。
こんなお店があったら常連さんになりたいものだ。
タイトルはそのまま「ばんざい屋の夜」でよかったんじゃないかなー。
【図書館・初読・2/24読了】
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ミステリー。。。ではなかったのかな?
基本的に強い女性ばかり出てくるので共感はしにくかったかな。。。
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ホッとしたくつろぎの場所が、本の中に展開する、今流行りの癒しとはちょっと違った、そんなほっこり感が味わえる。新たにスタートを切る、先はまだ見えないけれど、そんな今にぴったり!
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東京丸の内、古びた雑居ビルの「ばんざい屋」に一人の男が訪ねてくる。
ばんざい屋と立ち退き交渉をするためだった。一等地にある古いビルは建て替えられることになっていた。ばんざい屋の女将・吉永は、立ち退くか、高額なテナント料を払い新しくなるビルにはいるか決断しかねていた。そんななか、常連客・進藤が女性の客を連れてきた。一見、洗練されたキャリアウーマン風、だが、疲れていた。その女性・川上有美が「竜の涙」という奇妙な言葉を発した。死んだ祖母が、これさえ飲めば、医者も薬もいらなかったという。客の誰もが不思議がるなかで、女将が推理した「竜の涙」の正体とは? そして、有美が心に秘めた想いとは?
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丸の内にある「ばんざい屋」を舞台にした連作。
…なんて美味しそうなおばんざい…。
お客を含む面々の悩める日常。あまりに共感できすぎる。
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「ふたたびの虹」続編。ミステリ要素は薄めだけれど、都会に生きる人々の葛藤をほんの少し解きほぐしてくれそうな、穏やかな連作短編。
数々のお料理もおいしそうです。こんなお店、本当にあったら行くのにな。そしてお店に大きな転機が訪れる今作ですが、ぜひとも再開を願いたいところですね。
お気に入りは「霧のおりてゆくところ」。これは、何に関しても言えることかも知れません。早くて簡単、が美徳とされることが多い現代だけれど。何かを忘れてはいないのかな。思い出させられる気がしました。
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H22.5.7
なんということでしょう・・・
またしても、続編から先に読んでしまいました(涙)
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2001年に出版された「ふたたびの虹―推理小説」の続編。9年も間が開いちゃったけど、前作以上に優しくてほっとする短編6編。読後のほっこり感がたまりません。続編は出るんでしょうか?
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東京丸の内、古びた雑居ビルの「ばんざい屋」に一人の男が訪ねてくる。
ばんざい屋と立ち退き交渉をするためだった。一等地にある古いビルは建て替えられることになっていた。ばんざい屋の女将・吉永は、立ち退くか、高額なテナント料を払い新しくなるビルにはいるか決断しかねていた。そんななか、常連客・進藤が女性の客を連れてきた。一見、洗練されたキャリアウーマン風、だが、疲れていた。その女性・川上有美が「竜の涙」という奇妙な言葉を発した。死んだ祖母が、これさえ飲めば、医者も薬もいらなかったという。客の誰もが不思議がるなかで、女将が推理した「竜の涙」の正体とは? そして、有美が心に秘めた想いとは?
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表題作のほか、「霧のおりてゆくところ」 「気の弱い脅迫者」 「届かなかったもの」 「氷雨と大根」 「お願いクッキー」
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京のおばんざい、というよりももはや女将のおばんざいと言ってもいいような気持ちの篭った料理の数々が並ぶ、ばんざい屋が舞台である。そして、女将の吉永が、常連客の話の中にでてくる引っかかりを彼女なりに解きほぐしてみせ、客たちをほっとさせるのである。禍々しい事件など一切起こらないが、いわゆる安楽椅子探偵物語といったところだろう。どうしても北森鴻氏の香菜里屋シリーズを思い出さずにはいられないが、本作も同じように店に集う人々をしあわせな心地にしてくれる。カウンターの端に客のひとりとして座り、おいしい料理に舌鼓を打ちながら、菊とはなしに女将とほかの客の話を聞いているような心地にさせてくれる一冊である。
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東京丸の内、古びた雑居ビルの「ばんざい屋」。
誰もが楽しめる手軽な家庭料理を出す。
料理の味もさることながら、控えめなおかみさんのいる居心地の良さそうなそのお店に、ぜひ行ってみたい。
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続編と知りませんでした・・・。
短編集なのでこれだけでも十分読めましたが、前作も読んでみようと思います。
昔、馴染みにしていた小料理屋さんに足を運びたくなりました。
読後感もほっこり気分です。
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一人で店をきりもりしているばんざい屋の女将が、客の語りにいい距離感でつきあい、自らの経験や想像力でそれぞれの客を後ろからそっと応援する、そんな小品の連作集。
さりげない気配りが身上の、こんなばんざい屋が近くにあったらいいなと思える。
柴田よしき、久しぶり。
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他の方々のレビューにもありましたが、
私も読了後知りました・・・これ、続編だったのか・・・(失笑)
東京丸の内でひっそりと営業している「ばんざい屋」の
女将のもとに通ってくるお客さんのエピソードがつながる
連作短編集とでもいいましょうか。
男性客が主役の物語もありましたが、
自分と同年代の女性が主役の物語には
なんだか胸がしめつけられる思いです。
やっぱり30歳を超えて、独りで仕事を続けるというのは
心身ともに疲労がたまる重労働なんですよねぇ。
そんな彼女たちのささくれだった心を
そっと和らげる力を持った「ばんざい屋」。
しかし、小説家というのは、すごい人達です。
だって、本当に料理がおいしそうなんだもの。
なんであんなにおいしそうに書けるのかしら。
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読んでいて、静かで、ゆっくりと穏やかな安らぎを感じながら、すごく寂しさも感じました。
女将さんは、肩の力が抜けていて、自分らしくマイペースで、温かく、やさしさを感じるけれど、真面目で、頑固で、若干意地になりながらそうすることでなんとかしっかりしようとしているようにも感じました。
ばんざい屋にやってくるお客たちも、頑張っても自分の理想どうりにはいかなくて、疲れていて、でもなんとか頑張りたいと思っていて。
今ある環境をただ維持するだけ、放っておいたって十分にいきていけるのに。
でも、届かなくてもいいから、やっぱり自分の生き方、考えたかは変えられなくて、報われなかったとしても、そうやって生きれた自分に満足しようとしているように感じました。
それは、私にはすごく素敵ヒトたちに感じ、寂しさや疲れ、意地や焦りはあるけれど、それでも生き生きとしていたいと思いました。