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野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれた北澤宏太。家庭の事情で一度はあきらめた夢を追い、プロ野球選手になった彼を取り巻く女たち。故郷の元恋人、妻となった女子アナ、ファン、愛人…。女性の視点からプロ野球を描く切なさあふれる物語。
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あるプロ野球選手と関わった女性達の物語を
もう一人の野球選手を長年追い続ける一ファンの物語を挟んで描いている。
今までの作風とはだいぶ違う気がするが
女性の心情がリアルに迫ってくるのはさすが柴田さん。
慶のその後が気になる。
【図書館・初読・10/25読了】
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野球の世界に生きる者たちへのオマージュ的作品。
小説巧者の柴田よしきの手にかかると「野球」はどう料理されるのか愉しみにして読んだ。
意外性はなかったが、読み応えはまずます。
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北澤宏太という野球選手を巡る女性たちを書いた連作。
各話のリンクがいつもながら見事。
野球選手って大変なんだな…。
いまテレビにうつるくらいがんばってる人達以外にもたくさんいて、みんな頑張ってるんだな。野球が好きなんだな。
そして女たちはそんな男たちを愛している。
「仕方ない。男とは、野球選手とは、こんな生き物なのだろう。懲りやしない。」
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柴田よしきの描く女性たちはいずれも等身大で、一人一人の迷いやこだわりが自然に描かれている。共通するのはみんな幸せになろうとする強さがあること。だから夢破れたり打ちのめされたりするけど最後は前向きな気分になれる。
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【収録作品】星霜/ダーキニー 冬/手紙/ダーキニー 夏/菊姫/ディーバ/ダーキニー 秋/洋紅葉/ダーキニー 春
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プロ野球選手「北澤宏太」。彼を取り巻く女たちの視点で描かれる。故郷の元恋人、妻となる女子アナ、プロ野球選手のファンや愛人など・・。宏太のチームメイトのファンの女性の話がよかったな。
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多分一人の作家としては読書カバー率が高いベスト3に入る柴田さん。月並みだけれど、いつも哀愁を感じる。
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なぜこんなにもあなたを追ってしまうのか。小説界きってのプロ野球好きである著者が、妻、恋人、ファン、女子アナなど女性の目線で斯界を描く意欲作。華やかな世界の陰に、こんなにも切ない物語がある。
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プロ野球の厳しい世界で生きていく選手の思いがリアルに伝わってきた。宏太の成長する過程の描き方はさすが柴田よしきさん。全ての話に共感。
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柴田さんは大好きな作家さんなので殆どすべて読んでいる。
今回は初の野球を題材にした物語で、あまり野球に興味のない私なので、読む前は少々不安だったが、良かったと思う。1人の野球選手をめぐる複数の女性達、1人1人が丁寧に描かれていて、さすがに巧い!と感じた。
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図書館にて。
1人のプロ野球選手を巡る女たちの物語だが、どうして主人公の野球選手がこんなに女運が悪いんだか…と不思議だった。
自分に合う女性を見つける嗅覚がないってこと?
まっすぐな割にはその辺がぐだぐだな感じで、まあそれがテーマの小説なのかもしれないけど、すごく不思議だった。
特に1話目の女性の考え方や行動が一番謎。途中、他の登場人物にも嫌われていたけど。そういえば、自分で捨てといて思わせぶりなことをする女性っていそうといえばそうだから、そういうことなのか…。
私生活がこんなんだと、野球に集中できないだろうなあと余計な御世話だけど思ってしまった(笑)
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宏太がホントに野球好きで、いい人間で確かにいろんな女性から好かれそうです。実際、彼を取り巻く女性達も素晴らしいですよね。高校の同級生、女性編集長、女子アナ。ただ、各章毎に時間や登場人物が飛びすぎているのと、其々の女性に対する突っ込みが少なくて物足りなさを感じてしまいました。この2倍くらいの厚さの本だったら、もっともっと面白い話を聞かせてくれたのにと思ってしまいました。
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野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれた北澤宏太。家庭の事情で一度はあきらめた夢を追い、プロ野球選手になった彼を取り巻く女たち。故郷の元恋人、妻となった女子アナ、ファン、愛人…。女性の視点からプロ野球を描く切なさあふれる物語。
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プロ野球好きで知られている著者ならではの切り口である。ひとりの野球選手を、彼の周りの女性たちを描くことで浮かび上がらせている。ただ、核となる野球選手・北澤宏太のことがわたしには最後までよく判らなかった。生真面目で不器用で朴訥、実力はあるのにもうひとつ運に恵まれなかった、だが最後まで野球はあきらめない男。自分の頭の中にあるそんな人物像に当てはめようとすると微妙に裏切られるのである。それでこそ生身の人間、と言えるのかもしれないが。そして彼に関わる女性たちの人生もまさにそれぞれで、生々しい現実感にあふれていて興味深い。彼女たちにもそれぞれの価値観があり、北澤というひとりの男とまったく違う関わり方をしているのである。人生なにが起こるかわからない、と痛切に思わされる。すっきりはしないが、現実を教えられたような一冊である。
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地元から出た有名人は、昔自分の彼氏だった、という
女性の視点から始まる、すべて『彼』にまつわる女性の視点話。
当然というか何と言うか、暗いです。
『彼』が野球選手になる前から引退近くまで。
人を変えて、視点を変えて。
もちろん見られている『彼』を取り巻く現実も変わっていきますが
女性達の現実もくるくると変わっていきます。
この名前さっき見たぞ、という人から、ちらっとな人まで。
別段どこで出てきたか憶えてなくても読めますが
時系統を脳内で作って楽しむなら、その辺りも重要かも?