紙の本
『いつもとはちょっと違う』アイテムが満載
2011/10/06 09:34
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ初の番外編。
ということで、中編が以下の3編。
第一話では、イヴが大嫌いな宇宙旅行のさなかで事件が起こる。
殺人に関するセミナーを行いくらいなら、激高したヤク中の一団と対決する方がいいとまで嫌っているセミナーを行わなければならないことになっていて、夫の所有する豪奢なホテルにいてもイヴはご機嫌斜めだ。
警察官が集う中、彼らは伝説の警視に会う。
しかし彼はロークの父親に、計り知れない恨みを抱いていた。
ロークとイヴの過去の悪夢・父親。
既に過去と折り合いをつけている二人だが、元警視はそう考えていない。
病に侵され、ロークへの復讐を生きるよすがにしてきた警視。
警視の部下が殺害され、イヴは夫への疑惑を晴らそうとする。
――はるかなるオリンパスの英雄
かつてイヴが逮捕した、猟奇的殺人犯が脱獄し、自分を捕えた人たちに復讐を始める。
最後のターゲットはもちろん、イヴ。
人質を取られ、クリスマスシーズンの中、時間との戦いが始まる。
――報復は真夜中の秘めごと
幽霊が出ると噂されているニューヨーク十二番街で、一人の男が射殺された。
霊気漂う建物。
そして壁からはポーの『黒猫』よろしく白骨死体が発見される。
超現実主義者のイヴは、見ているものと自身の主義との間で葛藤する。『J・D・ロヴ』名義の本シリーズには珍しく、『ノーラ・ロバーツ』の雰囲気がよく出ている作品。
――ニューヨーク十二番街の呪い
中編なので、普段のものよりさらにスピーディな展開を見せる三つの物語。
どれも長編では味わえない、中編ならではのキレがあって、ファンなら垂涎物の一冊だ。
短いページ数の中、イヴ、ロークの二人はもちろんのこと、仕事仲間のピーボディやフィーニー、マクナブにマイラ、キャスターのナディーン、イヴの天敵・サマーセットや太っちょ猫のギャラハッドまで、もれなく登場している。
三話目のストーリーといい、構成といい、『いつもとはちょっと違う』アイテムが満載だ。
翻訳家4人体制で出版に当たっているというこのシリーズ。
人気の程がうかがえるというものだ。
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購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
マンハッタンで一人の男が無惨な射殺体で発見された。犯行現場は東十二丁目十二番地。そこの建物は、音楽プロデューサーだった被害者の祖父がかつて所有していたもので、以前は有名なクラブが入っていたが、いまは荒れ果て、幽霊が出ると噂されている。そしてイヴの調べによれば、被害者は幽霊のような声の女からメッセージを受け取り、現場に呼び出されていた。しかもイヴがその建物で見つけたのは、壁に塗り込められた白骨死体。果たして幽霊の正体とは?表題作『ニューヨーク十二番地の呪い』をはじめ、本邦初訳の中編三編を収録したファン垂涎の一冊。
3編の短編でしたが、2つ目の作品が一番好みでした。
1つ目はめずらしくロークがゆれて、不安定になるのを、イブがささえ、立て直していくのが新鮮でした。
英雄は、英雄。
でも復讐心が本人だけではなく、腹心の部下にさえ影を落とすというのはなかなかいたいものがあります。
タイトルロールはファンタジー色が強すぎた気もしますがピーボディがいればこれからその展開もあるかもしれない。
そこには冷気がつき物なんですね。
Three in Death by J.D.Robb
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【ヴィレッジブックスの新刊紹介より】
いま初めて明かされる イヴとロークの三つの物語!
マンハッタンで一人の男が無惨な射殺体で発見された。犯行現場は東十二丁目十二番地。そこの建物は、音楽プロデューサーだった被害者の祖父がかつて所有していたもので、以前は有名なクラブが入っていたが、いまは荒れ果て、幽霊が出ると噂されている。そしてイヴの調べによれば、被害者は幽霊のような声の女からメッセージを受け取り、現場に呼び出されていた。しかもイヴがその建物で見つけたのは、壁に塗り込められた白骨死体。果たして幽霊の正体とは?
表題作『ニューヨーク十二番地の呪い』をはじめ、本邦初訳の中編三編を収録したファン垂涎の一冊!
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キャッチコピーにちょっと突っ込みを入れたくなる罠。
はじめての短編の和訳です。
結構まじめにボビー・ブレイについて検索してしまいましたね~。
作者の創作だったようですが。
ロークが意外に子供っぽいところを見せるのが面白かったです。
幽霊の存在を信じる信じないで夫婦喧嘩になっちゃうとかwww
短編3本ということでさっくり読めます。
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中編が3話入っていて、いつもより短いせいか、スピード感あふれ、とても面白かったです。
中でもはるかなるオリンポスの英雄が良かった。
表題作は、お話はよかったんだけど、殺されてしまった人があまりにも気の毒で、読んでいてつらかったです
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中編の方が出来がよい気がする。
番外編というには、結構、重大な事実がわかったりしている。
3つめは、時間に余裕のある時にとっておこう。
サマーセットが全然出番なし。
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イヴ&ローク、初めての中編集です。ピーボディとマクナブの関係で時間の流れがよくわかりますね。
表題作でイヴが何をみても心霊現象を信じないで意地を張ってるのが可愛いですね。
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初の短編集♡
今、2編目、タイミング的にはイブ&ローク結婚して初めてのクリスマスの季節を迎える二人の話
イブのとことんまで突き詰める捜査の様子が好き
いつもいつも読まされちゃう~この時期にはピーボディとマクナブはまだ付き合ってない♪もうすぐクライマックスヾ(≧▽≦)ノ彡
あぁ~~どうなるのかな???
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このシリーズには珍しく3話書かれていました。
2話目にピーポディーとマクナブがまだいがみ合っている時期が入っているのには違和感があります。
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内容(「BOOK」データベースより)
マンハッタンで一人の男が無惨な射殺体で発見された。犯行現場は東十二丁目十二番地。そこの建物は、音楽プロデューサーだった被害者の祖父がかつて所有していたもので、以前は有名なクラブが入っていたが、いまは荒れ果て、幽霊が出ると噂されている。そしてイヴの調べによれば、被害者は幽霊のような声の女からメッセージを受け取り、現場に呼び出されていた。しかもイヴがその建物で見つけたのは、壁に塗り込められた白骨死体。果たして幽霊の正体とは?表題作『ニューヨーク十二番地の呪い』をはじめ、本邦初訳の中編三編を収録したファン垂涎の一冊。