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渋沢はベンチャー企業と、電子書籍をめぐる戦いを始め・・・
なんか、どっちにも肩入れしたくない展開。
建て前でもいいから、大企業としての社会的責任とか言って欲しいよ。
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前半のワクワク感が消えてしまったのはどうしてか。。楡さんの作品はスカッ!として、そこそこのリアリティがあって好みだったんだけど、読後感としてはがっかり。期待はずれ。
ビジネス展開の部分もなんか薄っぺらいというか。電子書籍を巡るトコロもゴールがすでにあって、そこに落とすにはどんなストーリーにしたらいいかを考えて動かされてるように見えてしまう。しかも、なんだその展開と考え方、と思ってしまうトコロも見受けられる(。-_-。)
キャラへの感情移入が出来ないのも、時間を忘れるような飲み込まれる感じもなく、非常に残念。
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新聞社新人記者であった渋沢は、戦後の混乱期に乗り合わせたボートが米国の船に衝突、沈没し危うく一命を取り留める。対米感情の悪化を恐れた政府からは事故の真相を隠蔽するように命令され、それに従う代わりに政府の中枢にパイプを得、特ダネを連発してスター記者、やがては巨大メディアの主となる。
新興携帯会社が電子書籍端末を無料で100万台配布(携帯会社への新規加入の増加でもとがとれると踏んでいる)するという計画を聞き、最大手の携帯会社・家電メーカーと組み、同じく無料配布のモデル(新聞購読の新規加入半年を条件にすることでもとがとれると踏んでいる)で対抗、勝利するが、勝利に酔う暇もなく、沈没事故の真相が暴露される。
・著作権は著者に、紙の本の出版権や電子出版権は出版会社にある。翻訳者の場合は普通、海外のエージェントに権利があり、既に出た本であったも翻訳者を変えればまた、新しい権利関係が生まれる。
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確かにエンターテインメント小説として読むならば★2つくらい。
でも、そのエンターテインメントにいききれない感じを含めて、電子書籍を取り巻く環境が複雑化していることを考えさせられた。
多分、人気作家である楡さんも、エンターテインメントへいききるか、今の出版業界に対する提言的な作品にするかの葛藤があったのだと思う。だから、ちょっと中途半端な作品になってしまったのではないかと。
若造が偉そうなことを書きました…。
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■もうめちゃめちゃ面白かった。イチオシ!
■過去からの回想と並行して現代の闘いが展開されていくわけで。それにしてもメディアの世界では「支持される」ことが唯一の正解だということがよくわかった。もちろん「支持」のされ方は期間や方法、目的によって千差万別なんだろうけど、カスタマーの心理まできちんと読みとって、変化し続けないと永続的な発展はないってことなんだね。
■エンターティエメントとしても面白いし、ビジネス書としても参考になったかな。
■そういえば装丁の鳥はてっきり「カラス」だと思ってたんだけど、読み終わってから「鳩」だと気付いた。なるほどね。(笑
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モデルがあるようでないような。
なんとなく中途半端な話。
2012/01/09図書館から借用;2012/01/12朝から読み始め;13日読了
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久々に楡 周平の小説を手に取った。
初期のころは、「Cの福音」「クーデター」の作品で、朝倉恭介を主人公にして、麻薬や戦争などをテーマにスケールの大きい小説を書く人と思ってた。
この本は結構リアルな経済小説を書いてて、ビックリした。
しかも、電子出版をめぐるベンチャー携帯電話会社VSメディア界のドン。この業界にいる人間にとっては興味あるし面白い。
日本のメディアの歴史を知る意味でも面白かった。
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ウィン・ウィンの関係が築ければいいのだけれど、そううまくいくわけないよね!?
新しく事業を始めるって、どれだけ先を見据えて準備したかに左右されるのだろうか?
先の先まで考えて準備しておけば怖いものナシかな。
電子書籍も利用しているが、今のところはまだ紙で読むことが多い。でも、老眼鏡が必要になったりしてきたら、大きな文字で読みたくなるだろうし、さらに電子書籍を利用するようになるかも。雑誌なんかは、読んでもすぐ処分するのだからと読みたければ電子書籍を選んでいるしね〜。
そのうち、わが家の新聞も紙版ではなく電子版になる日がくるのかな?
新聞紙は読んだ後の利用価値もあるからね〜。どうだろう?
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終戦後新聞記者となった渋沢は、ある船舶事故に遭遇するが唯一生き延びる。その事件をきっかけに、政治部のエースとなり出世し、複合メディアグループの独裁者へと昇りつめる。一方、IT業界で成功をおさめた芦野は、電子書籍ビジネスに目を付ける。両者は主導権を握ろうと、それぞれに電子書籍端末を発表するが・・・
「紙」か「電子」か、他のアナログ→デジタルよりは緩やかな流れだろうが、この後も進んでいくのだろう。あの人モデルは?などと考えながら読んだが、読売とフジの中間ぐらいか?伝書鳩の話はとても興味深かった。
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(上下巻合わせてのレビューです。)
大好きな楡さんの小説。
毎度のことながら、文庫になるのが待ちきれずに購入。
巨大メディアを作り上げた主人公の人生と
電子書籍という新しいメディアを用いて
新たなメディア王とならんとする新興企業との
戦いが主なストーリー。
個人的には結構ツボな内容でした。
主人公のメディア王が我慢して我慢してのし上がっていく様子や
新興企業が企てるビジネスプランなど読みどころは満載だと思います。
2社の戦いが後半、結構あっさりと終わってしまったのが、
少し残念。。もう少し泥沼の争いをして欲しかったところです。
それでもあっという間に読んでしまった上下巻でした。