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みんなのレビュー2件

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紙の本

傑作!

2019/12/10 23:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩井 清隆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本をどのように評し、表現したら良いのだろう。体裁としてはSF、ファンタジーに類するかとは思うが、SF的なガジェットや設定はまったく出てこないし、異界と言えば異界の話なのだが、容易に想像をくすぐるような魔物やお姫様は登場しないのでファンタジーとは明確に異なっている。タイトルにもあるように、虫けらのような群れる霊(のようなもの)の冒険譚ととりあえずは言うことはできるかもしれないが、冒険という言葉から想像できるような物語性は強烈に拒絶されている。まあ、なんとも訳がわからない小説なのだ。

訳がわからない小説なので間口は決して広くない。いや、極端に狭い、読む者を選ぶと言っても差し支えないだろう。しかし、猛スピードで流れ、去って行くイメージの奔流に流されるうちに、まるで麻薬でも打たれたかのような気持ちになってくる。もちろん、実際に麻薬を打ったことなどないのでこれは飽くまでも比喩に過ぎないのだが、そうとでも言うしか無い独特なものがこの小説にはある。そう、敢えて言うなら、読む麻薬、と。

稲垣足穂の『一千一秒物語』が少しばかりこの小説と似ている、類似点があると言えるかもしれない。硬質な、生硬なイメージと言葉遣い、星や空が重要な要素となっているところは、両者の共通点とも言える。違いは、『一千一秒物語』の方がずっと物語性があり、イメージに具体性があることだ。物語性の欠如やイメージの抽象性が特徴とされ賞賛されもする稲垣足穂よりも、これらを欠いた比類の無い小説。

とても売れるとは思えない本なので、絶版、版元切れになる前に書店に駆け込むべし!

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2013/03/09 12:20

投稿元:ブクログ

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