紙の本
ビルの谷間に福の神が
2022/07/01 20:40
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
笠間稲荷神社から小網神社までと、都会のオアシスのような七福神ゆかりのスポットに癒されます。ヒロインの船山のぞみに次々と相乗りしてくる、祖母や友人たちも愉快でした。
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おもしろかった! やっぱり中島たい子さんの書くものはいい!! わたしは大好き!
なんというか、切り口がユニークというか、ありきたりな感じではないというか。内容は、ひらたく言っちゃえば30代女性の生き方とか恋愛とかって話なんだけど、どっかできいたことある、とか、見たことある、とかいう感じではなくて、展開が読めず、さらに、安易に都合よく着地しないところがよくて。でも、希望が見えるところも好きで。文章もユーモアがすごく効いてて、実際に笑った。(笑える、とか評判の本でもわたしは実際に笑うってあんまりないんだけど)。
七福神めぐりがしたくなってきた。
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中島さんの作品はいくつか読んで、切り口というか何とも言えないユーモアが好きなんだけど、今回は七福神めぐりとは!なかなか楽しく、ちょっと切なくて。でも七福神めぐりは楽しいもの。久々にどこかまわってみようかな。生きるために生きてる、悪くない言葉。
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元カレの死の原因、体調を悪くして入院した祖母、結婚相手が出来ない親友、不幸な原因の全ては自分が、招いているのではないかと戦線協居としている主人公が、祖母の家の片づけをきっかけに都内の七福神を巡り始め、巡りつつ、自分の中の感情や思い出と向き合う連作短編集。
「漢方小説」もだけど、中島たい子さんはこういうのが上手だなーと思う。
特別じゃない、誰にでもある「もや」をつきつめさせる方法がいつも面白い。
「何のために生きるのか」それをあまり小難しく考えすぎずにね、とかそれこそ「生きるために生きる」というテーマが、「漢方小説」や「ちいさなおうち」でも訴えられている。
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この作家さんは好き。
…のはずだったのだけれど、この作品はイマイチでした。
今年はいろいろあったので、今の自分とは
波長が合わなかったのかもしれない…。
こちらの作家さんを初めて読むという人には、ひとまず
他の作品(漢方小説とか)を勧めますね。
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恋人なし、お金なし、趣味もなし――。派遣社員で人嫌いな主人公船山のぞみ32歳。街で偶然あった知人に、元カレのインドでの客死を聞き、さらに落ち込む日々を暮らす彼女だが、入院した祖母の家で見つけたご朱印の書かれた色紙を見つける。七福神のご朱印が揃ったはずの色紙には、しかし六つの神までしか書かれておらず、のぞみは祖母の快復を祈願し欠けている一つ「寿老人」を埋めるべく七福神めぐりをはじめるが――。 谷中、武蔵野、日本橋、港、亀戸、浅草。下町情緒あふれる町並みから、寺社の存在を忘れるような近代的な街まで、さまざまな街を足で歩いていくなかで、普段の忙しい生活では気づき得なかった東京の新しい魅力が見えてきて、のぞみの傷つき閉ざされた心も少しずつ変化があらわれる。その中で死んだはずの恋人・大地の新しい情報も見えてきて……。 ひっそりとたたずむ寺社とその周囲に残されて都会とは思えない木々や花々の自然、門前の商店街のグルメや人情など、歩く速度でしか見えない、東京の古くて新しい魅力を再発見しつつ、ひとりの女性の再生の軌跡を、爽やかかつユーモアのある筆致で綴る“新感覚プチロード小説”。
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とてもよかったと思います。
人は何かと神仏を頼って生きていますが、必要がないときは忘れています。
こんどゆっくりと七福神巡りをしてみたいと思います。
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「恋愛」5年前別れてから音沙汰なし。「仕事」起業失敗からは職を転々…。さえない日々を送る船山のぞみ32歳。ひょんなことからめぐり始めた七福神は果たして彼女にご利益をもたらしてくれるのか!?東京に御座す、さまざまな七福神をめぐりながら、恋と人生を思索する新感覚“プチロード小説”誕生(「BOOK」データベースより)
よく行く吉祥寺の井の頭公園内に、弁天様が祭られているのは有名なので知ってはいましたが、吉祥寺内に七福神が揃っていたとは知らなかったわぁ。
こんど散歩がてら巡ってみよっと。
お話自体は特に感想なし。
ただ主人公と一緒に、プチ旅行気分が味わえるので、そこが楽しい一冊です。
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恋人なし、お金なし、趣味もなし――。派遣社員で人嫌いな主人公船山のぞみ32歳。街で偶然あった知人に、元カレのインドでの客死を聞き、さらに落ち込む日々を暮らす彼女だが、入院した祖母の家で見つけたご朱印の書かれた色紙を見つける。七福神のご朱印が揃ったはずの色紙には、しかし六つの神までしか書かれておらず、のぞみは祖母の快復を祈願し欠けている一つ「寿老人」を埋めるべく七福神めぐりをはじめるが――。 谷中、武蔵野、日本橋、港、亀戸、浅草。下町情緒あふれる町並みから、寺社の存在を忘れるような近代的な街まで、さまざまな街を足で歩いていくなかで、普段の忙しい生活では気づき得なかった東京の新しい魅力が見えてきて、のぞみの傷つき閉ざされた心も少しずつ変化があらわれる。その中で死んだはずの恋人・大地の新しい情報も見えてきて……。 ひっそりとたたずむ寺社とその周囲に残されて都会とは思えない木々や花々の自然、門前の商店街のグルメや人情など、歩く速度でしか見えない、東京の古くて新しい魅力を再発見しつつ、ひとりの女性の再生の軌跡を、爽やかかつユーモアのある筆致で綴る“新感覚プチロード小説”。
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自分と関わった人の運命を悪い方へ変えてしまうのではないか、という思いから人付き合いを敬遠してきた船山のぞみ。祖母の入院がきっかけで、寿老人の御朱印を求めて七福神めぐりをすることになる。谷中、武蔵野、日本橋、湊、インド、亀戸、浅草と、地図までついて、のんきな七福神巡りガイドブックのような趣でもあるが、実は内容は結構シビアなのである。七福神めぐりが縁で知り合った人や、古い友人などを巻き込み、彼らの思わぬ側面を発見したり、事の真相を知らされ拍子抜けしたり、うまい具合に御朱印をいただけずに困惑したりしながら、次第に当初の目的とはいささか違った意味で七福神をめぐるようになっていくのだ。ラスト一章はキャスト勢揃いのにぎやかな七福神めぐりであるが、そこで得た自分なりの答えは、これからののぞみを必ずや前向きにしてくれることだろうと思わされる。七福神巡りもさることながら、出てくる食べ物も魅力的な一冊である。
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「七福神めぐりって、お正月にやるものじゃなかった?」
祖母の入院中、部屋を片付けていると出てきた七福神めぐりの朱印状。そこには6つしか朱印が書いてない。抜けているのはなんだか長生きに大事そうな寿老人。祖母のためにと寿老人の朱印求めて、東京あちこちシーズンオフの七福神をめぐり始める。そんな時ひょんなことから受け取った元彼の訃報。え?インドで死んだ?もしかして、私のせい?自分の行動が周りに悪影響を与えてしまう(と思っている)主人公のぞみは果たして寿老人の朱印を手に入れることができるのか!?
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正直、若干読みにくい文章もあったけど
寺社巡りが趣味の私はかなり共感がもてました。
大地が帰って来ますように。
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船山のぞみ、大地、真沙代、モンタ、おばさんおじさん。
のぞみが歩いた道や食べた物そのままトレースしたくなる。
知っている地名が次から次へと出てくるし、情景も思い浮かぶ。
だからなのか、まるで小説ではないような錯覚に陥る。
楽しめた。
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中島たい子さんの文章は、こだわりを人に押し付けない力の抜け加減が好きです(*^-^*) こちらの作品はさらに七福神巡りのガイドブック代わりにも♪東京下町の風情を楽しみつつ、人生の問いにも「ぐるぐる」してる感じが対照的でおもしろい。
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2012.2.20. タイムリーな内容。昔付き合っていた彼が、死んだらしいという。落ち込んで、それで七福神めぐり。この中島さんは、3冊くらい読んだけど、主人公はこういう感じね。
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生死不明の「大地」のノートにあった一節。
「生きるために、生きてんだな、人間は」に共感。
初めはもたもたと読んでいたが、後半からは引き込まれた。