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いつから読み始めていたんだろう・・・
ずいぶんかかったけどようやく読了。
kamoshigiさんからのお勧めの1冊だった本書。
もともと同じくkamoshigiさんからお借りした、
向田邦子「父の詫び状」を読んだときに、
彼女の留守電エピソードがとても印象に残っていて、
向田邦子とともに、私の中では「ザ・ベストテン」か「徹子の部屋」かくらいしか知らなかった彼女を知る1冊となった。
思えば実家にも「窓際のトットちゃん」があって、
そういえば読んだことがなかったと思い、帰省の際にはぜひ読もうと
本棚を探したのに、そのときはすでにその存在はなく、普通は「~トットちゃん」からのこれだったり、そのほかだったりするのだろうが、それはそれでよかったかなと思う。
たくさんのトピックがあって、もちろん弟さんの件にはなんとも言えないものがあったけど、わたしには2こ(+1おまけ。このおまけは唯一笑いが止まらなかった)印象に残った。1つは「山崎パン」。1つは「赤塚ふじお」。ちなみにおまけは「M・Mのトスカ」(笑)冒頭の「ハワイ」の話も好きだけど(笑)
赤塚ふじおさんの件は、知らないことばかりで、それから当時すごく話題になったタモリさんの弔辞のことを思い出して、断片だけだけど知ることができて、また一層深いものになった。やっぱり「これでいいのだ」http://booklog.jp/item/1/B005DPWJRE
そのうち観てみることにしよう。
昨年、美容室でたまたま手に取った雑誌に、永六輔との対談が掲載されていたのでそちらも併行して読んでみたが、テレビが始まって間もない頃に、その発展とともに歩み、古きよき時代を創り上げてきた、公私共になにものにも代えがたい関係を、ほんとにたくさん持ってる方なんだなと認識した。
「~トットちゃん」は文庫になってるんだろうか・・・
やっぱり1度は読んでみないと。
これほど世界各国で読まれているということなのに・・・
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あんまりむつかしくなくて、気分が重くならなくて楽しい本が読みたい、、、と本屋を物色していたら黒柳さんのエッセイが文庫化されていました。大好きで昔から研究していたというパンダのこと、ユニセフ親善大使として訪問した先々で出会った子どもたちのことや思ったこととか、渥美清さんや赤塚不二夫さん、向田邦子さんなど、昭和を代表するような方々との思い出や、お母さまのお話などが、ざっくばらんに綴られています。すごく面白かったです。上品であれこれ気配りが行きとどいて居ながら、とてもくだけた雰囲気の独特の文章で、まるで黒柳さんが喋っている声が聞こえてきそうな感じでした。この本より前に『小さいときから考えてきたこと』というタイトルのエッセイも出ているそうなので、探して読みたいと思います。『窓際のトットちゃん』もまた読みたくなりました。
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窓際のトットちゃんの頃から、ユニセフ親善大使の頃まで。
黒柳さんの人生の様々な場面が切り取られてて、
彼女の豊かな人生から、沢山のメッセ−ジがある。
するめ、というエピソードがある。
戦争に出兵する軍人さんの見送りをすると周りの人に配られる、そのするめが欲しくて、何回も見送りにいったトットちゃん。
その頃は意味もわからなかったけど、大人になってから、
自分はするめが欲しいままに、戦争に加担していたんじゃないかって、ずっと胸を痛めていた。
その話を聞いた戦争体験者から、「あのときの気持ちを忘れないでいてくれてありがとう」と言われて、少し許された気持ちになった、と。
戦争は、全ての年代の人を、傷つける。
何十年も。
私も知らず知らずに、何かに加担しているのではないか?
という気持ちになった。
原発も、日本の社会も、このままでよいのかと…。
他にも沢山の友人との話や、アフリカの話等、色々。
どれかこれか、誰にでも響くエピソードがあると思います。
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向田邦子、森茉莉など、私が会ってみたい人との交流が羨ましい。向田邦子に「年とったあなたに書くドラマはたくさんある。日本にいないタイプのお婆さんの役。早く年とってね」と言われたと!私も観たかったなー。
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純粋無垢なトットちゃん。そのまま大人に成長できたのは、彼女に大きな魅力があったからでしょう。その魅力を推察するならば、どんな人間も尊重し、公平に接することのできる大きな心を持っているところでしょうか。
徹子さんのように堂々とマイペースで生きていくためには、人間関係や自分の小ささにウジウジしている自分とさよならして、彼女のように尊重と公平の心を持つこと、この本を読んでいると、そんなことを感じます。
…と真面目に思いつつ、徹子さんのハチャメチャぶりを単純に楽しめる本でした。
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常に等身大。背伸びや見栄という観念が黒柳徹子さんには存在しないのだと思った。我が道を行くという選択肢しか持たず、好きなことややりたいことに溢れているトットちゃんの魅力を垣間みれる一冊。大人の広い心と童心を併せ持つ天才的な人間国宝級のお方の本は、読んでいて心を綺麗にしてくれる気がする。
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いい意味での自由奔放さ、あらゆるものを拒絶せず、何でも興味を持ってみること、やってみようとするそのバイタリティに感服する。
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弟さんのこと、赤塚さんのこと、ユニセフの活動で出会った子ども達のこと・・・。文章が徹子さんの語り口そのままなので、おしゃべりを聞いているような感覚で読めます。パンダへの愛も変わらず。昔からずーっとまっすぐで、エネルギッシュな徹子さん。1冊読み終えるたびに大好きになります。
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昔のことをよく覚えてる、徹子さんらしいエッセイ。短いものが沢山ある。とっても面白かった。
様々な人との交流や印象に残ったことが面白おかしく描かれている。お喋りなホロヴィッツや、徹子に恋心?を抱いた赤塚不二夫の話など、へーそーなんだー、と思わず何度も呟いてしまった。
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とてもおもしろかった。黒柳徹子さんってやっぱりすごい。赤塚不二夫さんとのお話が、切なくて好きだった。他にも、城夏子さんのお話、森茉莉さんのお話が好きだった。城夏子さんとても可愛い。城夏子さんの本も読んでみようと思う。オペラのお話は面白すぎる!動物のお医者さんって漫画に出てくる爆笑オペラのモデルはこれなんじゃないか?
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語り口はテレビのイメージ通りの黒柳さんだが、いい意味でイメージを覆してくれるエッセー。ジャイアント馬場さんに教わったスクワットを続け、マッチのお子さんに服を買う姿からは、テレビのゲストとその場限りで仕事を終わりにせず、その相手のいいところを取り入れたり人間関係を維持したりする様子がうかがえる。イチローが見たいと思えば行動を起こす行動力。ユニセフ親善大使で各地を訪れる映像は小さい頃から見ていたけれど、行き先にも徹子さんの意思をちゃんと反映しているし、そして何より戦後史の大事な生き証人なのだということを感じた。トークショーでは人の話を聞く側だし、早口なおしゃべりとか歯にきぬきせぬ物言いばかりが先行しているが、もっと今のうちに黒柳さんの話を聞いておきたい!と思わせる内容だった。自分の立場を社会のために子供たちにために最大限活用できている、なんとステキな俳優さんなんだろう。ますますファンになった。