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最近、彩図社の海外旅行物を好んで読んでいます。
現地でのえげつないボッタクリや強盗エピソードなどは国内の旅行では殆ど淘汰され、まず聞く事がありませんが、国外ではまだまだあるというのがゲスな言い方ではありますが非常に楽しく読めます。
あくどい人もいれば、掛け値なしのいい奴もいる。日本とは全く異なる国でのこういう出会いというのが旅の醍醐味なんでしょう。
モーリタニアのヌアディブ行き列車内での足蹴と懐中電灯ビーム席取り攻防の一戦を終え、夜が明けた車内で和やかなムードになるエピソード。一晩中競り合っておきながら何和気あいあいしとるのと思いながらも、そういう思い出も悪くはなさそうに見えるから困る。
アフリカという大陸を一括りにして認識しがちな自分ではありますが、実際にはそれぞれの国により気候や民族も異なっているというのを忘れてはいけない。
最近は日本や中国の企業もどんどん進出してきているので、今後は無視・無関心ではいられない。21世紀というのはアフリカがまた大きく変わる時代になるのでしょう。
とりあえず著者の平間さんは頑張って旅をしてください、友人の川島さんがパイロットになれる、その日まで。
追記
最後に本書を象徴する、宿のオーナーからの素敵な言葉を紹介してレビューの締めとしましょう。
「どうなるか分からない。なぜならここはアフリカだから。」