投稿元:
レビューを見る
ちょっと辛口評価かな。
★3.5個ぐらい。
冒頭は、いかにも石持さん!なロジカルなお話だったけれど、
その後は、ずいぶんと趣きの違う作品が多くて、ちょっと意外。
「転校」とか、「心中少女」とか、苦手なタイプの作品だし。
ミステリじゃない、お話もあるよねぇ。
心の準備ができてなかった(苦笑)
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】宙の鳥籠/転校/壁の穴/院長室 EDS緊急推理解決院/ご自由にお使い下さい/心中少女/黒い方程式/三階に止まる
投稿元:
レビューを見る
ミステリよりはホラーに近い短編集。
テイストも乙一風。ただロジカルには出来ていると思う。特に表題作「三階に止まる」は面白く読めた。エレベーターが必ず3階に止まってしまう現象についてオカルトではあるが、ロジカルに考え結論を出す。オチもなかなか良かった。
投稿元:
レビューを見る
バラエティに富んだ短編集。
短い話が多いせいか全体的にいつもより小粒な印象。
掲載誌の関係もあるのかな。
中でも恐い話なのに「黒い方程式」のラストにホロリとさせられた。
こういうところがこの作家らしい。
夜寝る前に一話ずつ。
そんな読み方が合う作品集だと思います。
投稿元:
レビューを見る
+++
あなたの会社やマンションは大丈夫? 誰もボタンを押していないのに、必ず3階で止まるエレベーター。住民がそこに見たものは……? 奇妙な表題作はじめ、思わず背筋の凍るミステリー短編集。
+++
表題作のほか、「宙(そら)の鳥籠」 「転校」 「壁の穴」 「院長室 EDS緊急推理解決院」 「ご自由にお使い下さい」 「心中少女」 「黒い方程式」
+++
どれも――表題作だけはいささか趣が異なるが――著者らしく理路整然と読者を真実にたどり着かせてくれて興味深い。ひとつ次の段階に進むごとに、なるほどそうだったのか、とスッキリさせられる。やっぱり石持さんは面白いと思わされる一冊である。
投稿元:
レビューを見る
短篇集だからだろうか、いつもの、「ちょっと無理のあるストーリーとキャラクター」という印象が薄くなっている。
「宙の鳥籠」では、ロジックとラストの甘さの釣り合いがよかった。
「転校」では、舞台となるエリート養成学校の雰囲気が伝わってきて、ラストの不気味さがいっそう引き立つ。
「壁の穴」はどこかで読んだような気もするが、これもまたラストがいい。魚住くんの評価が180度転換する瞬間が特に好き。
「院長室」は企画物らしく、すでに出来上がった設定を飲み込むのに少し手間がかかったが、ロジックに関してはまったく影響なく、ひとつの事件の見方ががらっと変わる瞬間の醍醐味は十分味わえる。
「ご自由にお使い下さい」と「心中少女」はごく短い作品ではあるが、ぞくっとくるものがある。「心中少女」のラストは、やはりそうくるか、という感じ。
「黒い方程式」はねえ……。「トイレに出たゴキブリ」というモチーフがもうぞわぞわする。スプレーを噴射されたゴキブリは死んだのだろうか。そんなのと閉じ込められていながらあの冷静さ。あの妻がいちばん怖いかも。
そしてやはりなんといっても表題作の「三階に止まる」。エレベーターというのはどうしてあんなに不気味なのだろう。人が使う道具ながら、独立した閉鎖性と、しんと吸い込まれるような静寂が、あの薄ら寒い恐怖感をかきたてるのだろうか。
三階で止まる理由はあまりピンと来なかったが、ああいう理由でなくてもエレベーターにはああいうことが起きてもおかしくないところがあるように思える。
すうっと背筋が冷えるような、薄ら寒い読後感である。
投稿元:
レビューを見る
石持さんの持ち味でもある、論理の構築が畳みかけるようになされている点は読んでいてすっきりの短編集。
ホラーにカテゴライズしてみたけれど、表題作だけが特別のホラーだっただけで、他の短編は特段怖いわけではないけれど。
どれもこれも個性的。ショートショー的な驚きも。
投稿元:
レビューを見る
男女の関係にちょっと怖い視点から迫って行く感じ。緊張感がたまらない。密室でそんな状況に追い込まれたら、怖いだろうね。
ほう、観覧車も密室か。あの中にいるカップルの中には恐怖のど真ん中にいるヤツらがいるんだろうな。ククク、、
投稿元:
レビューを見る
ノンシリーズ短編集。どれもがかなりトリッキーな味わいのものばかりです。
やはり表題作「三階に止まる」が印象的。奇妙なエレベーターの謎は、やはり不可思議なものだったけれど。分かってみればあまり怖い気がしない。むしろ現実の怖さが……!
ホラーテイストな「転校」も好き。これもラストにはぞくりとさせられるなあ。
投稿元:
レビューを見る
う~~ん たまらなくゾクッときましたねぇ
どこにもありそうで、でもあり得ない話の短編集。
エレベーターも観覧車ももう乗れない。
それと、ゴキブリ退治はダンナに任せましょう。。
投稿元:
レビューを見る
短篇集。
こういう詰め合わせ型は珍しいのではないかと思ったら、発表年代がバラバラだから一気にまとめたんだなと解釈。
ある程度リライトしているだろうから文章レベルの差は気にならないけれど、明らかに一番新しい表題作が抜けていたと思う。
『宙の鳥籠』
大学時代、親友が殺害された事件について、親友の恋人へ事件のもう一つの真相を突きつけるお話。
デパートの上の観覧車が一周する間に解決するという設定で、松山かなと思ったら明言されていないけど作者が愛媛出身だからそうだと思われる。
なんかまどろっこしいし理屈っぽい、オチも昔の作品によくある展開だなと懐かしい気分になった。
『転校』
全寮制エリート養成高校で突然消えた親友の謎を探る。二重仕掛けになっていて、ホラーアンソロジーとかでよく感じる読了感。
『壁の穴』
体育倉庫で殺害された男子生徒について探る話。なんかネタもストーリーもしょぼしょぼ。
『院長室』
一年前に起こった殺人事件の謎解きをやり直すという物語。アンソロジーの一編ということで、たぶんこれはそのアンソロジー本で読んだほうがよかっただろう。
『ご自由にお使いください』
青酸カリで自殺した青年が引き起こした騒動についてのショートショート。
理屈っぽい話もこの短さだとなるほど、という感じでいいかもと思った。
『心中少女』
ネットで出会い一緒に自殺することになったふたりの少女が、
死ぬために訪れた場所で見つけた死体についてその死の原因を考察する。
『黒い方程式』
冒頭からは想像できない展開とオチ。舞台でやると面白そうだなと思った。こういう作品が短編のよさではないかと感じる。
『三階に止まる』
必ず三階に止まってしまうエレベータの謎に挑む主人公が以外な真実を見つけ出す。
ミステリ要素よりも、文章がとても怖かった。お化けが出てくるより得体が知れないという感情が生み出す恐怖が一番怖さを助長するのではないかと思う。
http://www.horizon-t.net/2013/09/24/%E7%9F%B3%E6%8C%81%E6%B5%85%E6%B5%B7%E3%80%8E%E4%B8%89%E9%9A%8E%E3%81%AB%E6%AD%A2%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%80%8F/
投稿元:
レビューを見る
石持さんらしいテイストの短編集。ミステリの枠にとどまらない、いろんな味が楽しめる一冊。表題作が面白かった。どんな謎解きが?と思ったら、こ、こうきたか…。
投稿元:
レビューを見る
結構異色な短編集。この作者にしては珍しくホラーテイストな作品もあったり。いつも通りミステリ展開での解決を期待して読んだらオカルトだとちょっと肩透かし。
とにかくいろんなところに書いた分を雑多にまとめた印象。ミステリな話もあれば、そういうオカルトめいた話もあったり、やったら短い話が差し込まれてたり。
一つの方向性で深く掘り下げられてはいないので、「広く浅く」楽しむのにはいい一冊かもしれません。つまらなくはないけど「これはおもしろい!」という感じでもない。
投稿元:
レビューを見る
楽しめる作りになってるとは思うが、最近、石持作品特有の回りくどい理屈っぽさが苦手になってきた。昔は面白く感じたんだけどな。
投稿元:
レビューを見る
宙の鳥籠、転校、壁の穴、院長室、ご自由にお使い下さい、心中少女、黒い方程式、三階に止まるの8編。
こういうの大好き。